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場所よりもずっと理想的なのは?

時々、小さな子供たちを見ると、彼らが羨ましく感じることがあります。彼らはどこに住むかはもちろん、自分で何か決めることもほとんどできません。全ては親の許可が必要なのです。しかし、彼らは決して退屈そうな顔をせず、住む場所を変えたいと思ったりもしません。それは彼らの心が束縛されていないからです。子供たちは、カラフルな想像上の世界で物語のキャラクターたちと共に生きていけます。私も子供の頃はそうでした。森の中に眠るプリンセスや白雪姫に夢中になって、自分も彼女たちの一員だと思って遊んでいました。家庭が貧しくても、安全で、毎日両親がそばにいてくれるなら、子供たちは自分がしていることに完全に集中でき、特別な場所は必要ありません。彼らは今を生きているからです。

大人は子供と違って、自分の人生をどのように生きるか、何かをするかは自分で決めることができます。それと同時に、責任も負わなければなりません。生活のためには仕事をしなければならず、一生懸命働き、社会に最大限貢献するために、自分たちにとって最も居心地の良い場所で住みたいと思うものです。

私にとって、どこに住むかは、仕事のチャンスや文化、料理、気候、景色などが単なる表面的な要因に過ぎません。私自身の場合、日本に行くことを決めたのは、高い給与が得られることと、人々が優しく、景色が美しいと感じたからです。しかし、これらの条件がどんなに素晴らしくても、その場所で周りと繋がりがなければ、お金を稼いで十分な経験を積んだ後、自分の国に戻るか、もしくはその場所で繋がりを築くかを考えることになるでしょう。つまり、長期間住み続けたい場所には、パートナーや家族、友人などと深い関係を持てる場所でなければなりません。私は、人と深いつながりを築ける場所に住み続けたいと思っています。どこに住んでも、人と深いつながりがなければ、人生に意味を感じられず、孤独を感じてしまうことになるでしょう。

美しい海や山や美味しい食べ物などの外的要素は半分以下程度の重要性しか持ちません。人々がどこに住むかを決める上でより重要なのは、周囲の人々とのつながりを感じ、日々の生活に意味や充実感を感じられる場所であるということです。私は、多くの人々が物質的に豊かな生活を捨てて、物質的に乏しい場所に移住することを選ぶことを知っています。たとえば、先進国からアフリカのような途上発展な国に移り住んで、自分自身の情熱に生きることができ、周囲に貢献することで幸せを感じることができるからです。

以下は私にとって理想的な生活のスタイルです。

自然に囲まれた場所で暮らせる

たくさんの木々に囲まれた自然に満ちた環境で、清新な空気を吸いながら、鳥のさえずりや風の音、そして落ち葉が舞う音を聴くことで心が癒されています。

大切な人と毎日共に過ごせる

私にとって、家族や友人のいない場所にいると、真のつながりを感じることができないので、どんな素晴らしい場所であっても、どんな楽しい経験をしていても、それを共有できる人がいなければ人生に意味を感じられません。しかし、誰かと愛を分かち合いながら歩むことができれば、すべてが倍に美しく感じられると思います。私にとって、そのつながりは家族が重要なスタート地点であり、家族とはお互いに密にコミュニケーションを取り、共感し、尊重し合うことができれば生活がより楽しくなると考えています。

自分自身とのつながりを大切にする生活

最後に、私は自己とのつながりを大切にすることが重要だと考えます。自分自身をより深く理解するために、心地よい場所で瞑想や内省をすることが効果的です。また、ヨガや読書、日記の書き込み、あるいは静かに座って呼吸や感覚に集中することも有効です。自分自身が心地よくなったら、外の世界に立ち向かう勇気が湧いてくるので、自己とのつながりを忘れずに、日々わずかな時間でも実践していきたいと思います。

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私にとって、住む場所が大切なのは、安全であり、豊かな自然と繋がりがあり、大切な人々と心が通じ合える、自分自身としっかり繋がれる暮らしであるということです。さらに、物質的な利便性よりも、こうした環境があれば十分だと考えています。また、そのような充実感を維持するためには、これらの要素に十分な時間を費やすことが必要です。そうすることで、幸せはどんな場所にいても手に入れることができると思います。ですから、幸福は自分自身の手で掴むものであり、住む場所がそれを決めるものではないのです。

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