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教員時代 わたしの模索④ 「外界を知って実感したこと」

当時のことを思い返してみると
堀真一郎学園長とお会いできなかったことが
教員としてのわたしの
一つの「ターニングポイント」
だったと感じます。

堀学園長
子どもの村学園の子どもたちの呼び方で言うと
「堀さん」

子どもの村学園では
子どもたちは「先生」たちのことを
「先生」ではなく『大人』と呼びます。

大人も子どもも対等だと
学校全体でそう認識しているからです。

通知表も無ければ
校則だって納得行くまで話し合って
全員参加のもと自分たちで決めます。
決議では大人も子どもも入れられる票は

「一票」


ここでのプロジェクト型学習では
子どもたちは自分たちのテーマに沿って
グループで協働しながら
個々の学びを深めて行きます。

自分たちで設計や材料調達も行い
校庭に「滑り台」を作るプロジェクト

作物から育てて御当地についても学び
「料理」を作るプロジェクト

台本はもちろん衣装も手作りして
「演劇」や「ミュージカル」を創るプロジェクト

これを小学校1年生から6年生までの
異学年集団で行なっていきます。

卒業学年になると「修学旅行」
自分たちで『テーマ』を決め
工程から乗り物の手配まで
全てを自分たちの手で作り上げます。

まさに、毎日が
「総合的な学習の時間」
というわけです。
なので日々子どもたちの
わくわくは止まりません。

「なんて羨ましいことだ!」

子どもたちがきらきらした目で
いきいきと目の前の課題にのめり込んでいる姿

互いの意見がぶつかり合う時も 
A案とB案を戦わせるのではなく

同じ目標を目指しているからこそ
どちらも納得できるC案を生み出せる

子どもたちにこんな力やパワーが
あったのかと目を見張りました。

「ここで働きたい!」


そう思いました。

恐らくですが、この時もし
堀学園長に直接お会いしていたら

この気持ちは止められなかったのではないかと
今思い返してみてそう思います。

あのとき見た
子どもたちの学びに向かう眼差しに
強く心惹(ひ)かれながらも

「きのくに」や
「南アルプス子どもの村学園」で働く
という選択を諦められたのは

堀学園長とお会いしなかったからだと
今も感じています。

そう、

わたしは公教育を選んだのです。


教師の自分が満足するのではなく

どうしたら

一人でも多くの子どもたちに

満足行く学校生活を

肌で感じてもらえるのか


「教員時代 わたしの模索①」で述べたように
そこから、わたしの「チャレンジ」は
更に本格的に始まりました。

ここまで読んでくださった皆さま
本当に、本当にありがとうございました🍀

今日はやや長くなりましたが
文字や文が入りにくい方にも届く
文量を心掛けながら
わたしなりに、一歩一歩進んで行きます。

お付き合いくださっている皆さまに
心から感謝しています💗



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