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Libry、2020年も激動の1年でした

【まとめ】2020年総括

2020年のふりかえりを書いてみたら、いつの間にやら5000字近くなってしまったので、まとめだけ先に書いておきます!
本編は、2020年の教育業界の流れなんかも時系列で振り返っているので、ぜひ旧年を懐かしみながらご覧いただければ幸いです!

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===ここから本編===

1〜3月:GIGA・コロナに、国と連携して対応

■突如やってきたGIGAスクール構想
2020年は「GIGAスクール構想」への対応からはじまりました。2019年12月15日にGIGAスクール構想の予算が閣議決定され、日本の教育情報化に対して国家予算が投入されることが決まりました。

当時は、2023年度までに1人1台の導入ということでしたが、行政のマインドを変えないとと地方議員さん向けの勉強会を各省庁の方々にも参加してもらいながら開催したり、社内でもGIGAスクール向けの特設サイトを一気につくったりと慌ただしくしていました。

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■さらにやってきた、コロナ感染拡大&一斉休校
1月17日に国内で感染者が出て、日本での感染拡大・感染対策グッズがなくなる可能性を感じたので、1月26日から社員向けのマスクや消毒液などを一通り揃えました。

全国の感染状況やリスクを注視していたら、「アレ」がやってきたんです。

そう、2月27日に要請された全国一斉休校です。一気に全国の学校が停止しました。ここからは大きな混乱の日々が続きましたね。

リブリーが直感的にヤバいなと思ったのが「情報の分散と混乱」でした。EdTech各社が「サービスの無償提供」を開始することはわかりましたが、各社の情報が分散しては、ただでさえ先生には情報が届かないなと思いました。

そこで、眼前の仕事を全部捨てて、翌日28日には「臨時休校で立ち上がったEdTech企業まとめ(約17万PV)」のブログを公開し、随時更新していました。(2〜3月は当社の各部署かなり忙しい状態なので、自由に動かせてくれた各部署には感謝)

■首相官邸で安倍首相(当時)への政策提言
このあたりから、中央省庁との繋がりができてきました。「学びを止めない未来の教室(経産省)」に協力し、内閣官房の「GIGAスクール自治体ピッチ」に参加し、「EdTech議員連盟」での政策提言を行いました。
2月26日には首相官邸での新型コロナウイルス感染症の実体経済への影響に関する集中ヒアリング(第6回)」にEdTech業界代表として参加させていただき、CodeTaktの後藤正樹さんとW後藤で、学校現場の報告と政策提言を行いました。これは本当に貴重な経験でした。(提出資料はコチラ

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■はじめてのテレビ出演
社会的に教育分野・EdTechが注目されてきて、取材も増えました。「News Live α」「めざましテレビ」などでも、Libryが取り上げられました!

4〜5月:緊急事態宣言・文部科学省の叫び

■緊急事態宣言の発令、完全在宅勤務へ
2020年4月7日、緊急事態宣言が発令されました。4月頭からはいざという時のために「全員分のヘッドセット購入」をはじめとした各種準備を行っていたため、スムーズにフルリモート勤務に移行できました。

今もですが、完全在宅勤務の中で大事にしていることは、当社の行動規範の1つでもある「One Team」を大切にすることです。「朝会」や「雑談タイム」をはじめたり、「常時Zoom接続」をして雑談がしやすい環境をつくろうと試行錯誤を続けています。

■実教出版様との業務提携
教科書会社では、啓林館様・第一学習社様・東京書籍様に続く4社目になるのですが、実教出版様との業務提携を発表しました。より多くの子ども達にサービスを届けられるようになり、嬉しいです!

■GIGAスクールの早期化・EdTech企業でまとまりはじめる
コロナを受けて、さらに端末整備の予算が拡充されます。これまで2023年度までと言っていた端末整備が、2020年度中の早期実現が求められました。当時は「実際、7割くらい整備されるかな」なんて思っていましたが、結果として、2020年度内に99.6%の自治体で端末が整備されることとなりました!(日本の教育は変われるんです!)

5月10日の文部科学省の高谷課長(当時)が「やろうとしないということが一番子供に対して罪」と言い切ったパワフルな講演も、多くの教育関係者の背中を押したんだと思いました。(話題のシーンはコチラ

このあたりから、EdTech企業の人達同士で「企業単体ではなくて、業界で連携取ろう」という動きもはじまりました。「ICT CONNECT 21」という業界団体の「EdTech推進サブワーキンググループ」という部会で、EdTech企業間の定期的な情報交換などが行われていました。

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■リセマムのバーチャル教育ICT EXPOでの登壇
全国の様々な展示会が中止・延期になるなか、リセマムさんの企画で「バーチャル教育ICT EXPO」が開催されました。

とにかく、教育業界を明るくしたいねってリセマムさんとも話をしていて、私も「平井先生との対談」や「with/afterコロナの教育」というパネルディスカッションでお話をさせてもらいました!

6〜8月:EdTech補助金と大規模ユーザー受け入れ準備

■EdTech補助金対応
経産省のEdTech補助金も、日本でのEdTech活用を進めることに大きく貢献したと思います。

ドコモさんとの共同提案・自治体向けのWebセミナーなどを開催し、補助金やLibryの認知拡大に色々と努力していました。(これまで高校向けに学校に対して営業していたので、市区町村の教育委員会の方々との動きや考え方の違いを勉強する日々でした)

■大規模なユーザー流入に耐えうるサービス基盤の整備
高校でのサービスの普及と中学向けサービス提供開始で、数十万ユーザーに耐えうるサービス提供の基盤開発が必要となりました。

今年は新機能のリリースもそこまで多くなかったのですが、多くの子ども達に安定してサービスを届けられる基盤づくりや、今後サービス開発を加速化させるための仕込みに積極的に取り組んでいました。

新機能として学校の先生に喜んでいただけたのは、生徒の宿題結果のCSV出力の機能(S-P表の出力も可能)と、フィードバック用のスタンプの拡充でした!

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9〜11月:2021年、飛躍できる組織を!

■営業したいけど、訪問できない!
秋口から本格的な教材営業シーズンに入ります。分散登校などもはじまりましたが、学校に訪問して営業できる場合とそうでない場合がありました。2020年度の営業は、コロナでのリモート営業に中学対応、EdTech補助金と、当社にとって新しい挑戦だらけの1年でした。

■変化しながらも強いカルチャーを持つ組織づくり
Libry内部の話ですが、社員が急増して組織が大きく変化した期間でした。人も増え、完全在宅勤務になり、色々な組織課題が見えてきました。

全社に向けた経営戦略の説明や各部署の部長職への権限移譲を行い、組織全体としてスピーディに動けるような体制を整えていきました。2021年は教育業界が大きく動く年なので、スピード感を持って事業推進できるようにしています!

12月:2021年に向けてワクワクを!

■蔵前ベンチャー賞受賞
リブリーが、母校である東京工業大学の同窓会から蔵前ベンチャーアワードを受賞しました!

2020年に上場をしたKIYOラーニングさんなど、素晴らしい会社さんと並んで受賞させていただき、「賞にふさわしい価値を生み出さないと!」とより一層やる気が湧いてきました!

一般社団法人蔵前工業会(東京工業大学同窓会)は、ベンチャーの育成を目的に 2007 年度から「蔵前ベンチャー賞」を、2009 年度から「蔵前特別賞」を設置し、優れたベンチャーや、社会に顕著に貢献した個人および企業・団体を表彰しています。

それに合わせて「世界平和のために教育系ベンチャーを起業した話」を公開したので、そちらもぜひ御覧ください!

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■リセマム10周年セミナー(Webセミナー)
そして、昨年の締めくくりは12月29日の「アフターGIGAスクールの学校とEdTech」というリセマムさんの10周年イベント(忘年会)でした!

2020年の振り返りとして「日本の教育は本当に変わることができるんだ!」という確認と、2021年に向けた課題・それをみんなで絶対に乗り切るんだという想いを、学生さんや主婦の方々などを含めた数百名の方々と共有しました。※こちらのセミナーも後日配信があるので、ぜひそちらを御覧ください!

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Libry、2021年の抱負

Libryとしては、2022年4月は「10年に1度の高校学習指導要領改訂」と「GIGA世代の高校進学」があり、2022年の高校領域のICT化が大きな動きを見せるはずです。

そこに対してしっかりとサービスを提供していかなければなりません。特に「従来の教育」と「これからの教育」を「なめらかに繋ぐ」役割は当社が担うべき役割なので、しっかりとやっていきます。

日本の教育を担うEdTech企業の一角として、しっかりと「ICTを入れてよかったよね」という「成果の可視化」と、「教科書&問題集✕ICT」だからこそ提供できる価値も、Libryとしてしっかりと提供してくので、2020年以上に面白い動きができると思います。楽しみにしていてください!

教育業界全体としては、2021年は「教育業界が本当に変わる(変わらなければならない)年」です。民間企業として可能な範囲で、業界全体からの情報発信や支援を続けていきたいと考えています。

Libryを支えてくれたみなさまに、深い深い感謝を。

ここまで、長文にお付き合いいただきありがとうございました。
サクッと2020年のふりかえりをしようかと思いましたが、3000字をとっくに越えてしまいました。それだけリブリーにとって、2020年は本当に多くの山も谷も出会いも別れもあった年でした。

ご利用いただいている中高生や学校の先生のみなさま、いつもありがとうございます。先生方に「こういうサービスが欲しかったんだ」と言っていただけたり、Tiwtterで「やべぇ、リブリーやってねぇ」みたいなツイートを見るたびに、疲れは吹き飛び、力が湧いてきます。

出版社のみなさま、いつもありがとうございます。皆様の血と汗と経験と信頼によって作られた教科書や教材のデジタル化を担わせていただいて、光栄です。これからのデジタルの時代に向けて、子ども達にとってよりよい教育が提供できるように、妥協なく引き続き力を尽くしてまいります。

リブリー社員のみなさん、いつもありがとうございます。2020年は、たくさんの大きな壁がありました。それでも一緒に教育を変えようと船に乗り続けて / 新たに船に乗ってくれて、ありがとうございます。僕はひとりでは何も生み出せませんが、みなさんと一緒なら本当に教育を良くしていけると自信が湧いてきます。別の会社で頑張ることとなったみなさん、ありがとうございました。みなさんがいたから、今のリブリーがあります。心から感謝していますし、新しい人生を応援しています。(リブリーに興味のある方はコチラをご覧ください!)

ビジネスパートナーのみなさま、いつもありがとうございます。みなさまと一緒に教育業界を前進させることができて嬉しいです。まだまだ小粒な会社ですが、Libryもさらにドンドン成長していきます!

教育業界のみなさま、いつも日本の教育を支えてくださり本当に本当にありがとうございます。2020年は、GIGAにコロナに一斉休校に、まさしく「答えのない問い」に向き合い続けなければならない1年で、学校現場の話を聞くほどに頭が下がる思いでした。まだまだ、ウイルスの猛威は収まりませんが、子ども達の学びや未来を守るためにも、引き続き教育をよろしくお願いいたします。私も微力ながら、Libryを通じてお手伝いできれば幸いです。(各種お問い合わせはコチラからお願いします!)

2020年は、みなさま、本当にお世話になりました。
2021年も、引き続きよろしくお願いいたします。
一緒にワクワクする教育の未来をつくっていきましょう!

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