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サウナ×年越し

こんにちは、サウナが程よく好きなタゴです。サウナで日常に変化を起こす旅を自分の経験から書いてます。

「よーし、サウナに入るぞー」となってもらうのが目的です。入ったら教えてね。

今回のテーマはサウナ×年越しです。

こんな人に読んでほしいです。

・予想通りの毎日に刺激が欲しい人
・年越しって意外とやることないなって人
・サウナという不思議な世界を垣間見たい人

あなたは、「年越し」というと何をしてますか?

ガキ使を見て笑い納め
紅白歌合戦の勝敗にハラハラドキドキ
初詣に繰り出す
タイムズスクエアに繰り出す

こんなところでしょうか。ぼくもそんな感じでした。
ただ三年前の年越しはすこし違いました。

サウナで年越しをしたのです。

よごれちまつた、と思いましたが、人生に一回くらいサウナで年越しをした経験があっても良いんじゃん、と考えていきました。

「サウナが大好き過ぎて年越しも入りたい」という考えではなくて、サウナで年越しするという異質さに興味深々だったわけです。人に発表するでもなく「自分、訳の分からんことやってんなあ」という体験がたまらなく好きなのです。日常の旅人ですね。

思えば、幼少期はタイミングよくジャンプして「年を越す瞬間に地球上にいなかったぜ」小僧でした。
それが義務教育、高等教育を経て「年を越す瞬間にサウナにいたぜ」野郎になる。このくだらなさが、妙に気に入ってしまったわけです。

そこでぼくが年越しに選んだのは

カウントダウンロウリュ(!?)

というイベントをやっている温浴施設でした。

ロウリュというのは、サウナに水をかけて蒸気をだす行為で、湿度や温度がぐぐっと上がるのを楽しむものです。さらに、日本ではサービス化してスタッフが蒸気をだして、タオルを振って熱波を送るというのをやっています。もう、説明文では想像がつかないと思いますので体験談を書いていきます。

バイトが終わり温浴施設に行く

サウナで年越しだ!

カウントダウンロウリュ!?おもしれーー

サウナに入ると室内がおじさんでいっぱい。サウナおじさんの巣である。(ただしサウナに入っているので綺麗め)
↓(スタッフがくる)
「これからカウントダウンロウリュを始めます」

(パチパチ)盛りあがりおじさん。

「カウントダウンロウリュは、蒸気を起こし、除夜の鐘のように、108回煩悩の数だけ熱波を送りたいと思います。」

「おおーー」興奮おじさん。

水をサウナの石にかけると蒸気があがる。湿度が高いので痛くはないが、かなり熱い。

そして一人ずつスタッフが身体をしならせて熱波を送る。

スタッフ「ふんっ(ブオン)、ふんっ(ブオン)、ふんっ(ブオン)」
おじさん「ああ熱い、あああ、ああ熱い」

なぜ人類はお金を払って熱波を受けているのだろうか…とかぼんやり考えた。

70回くらい熱波を送り終わって小休憩に。

休憩後、第2ラウンドに。

「ここまで70回熱波を送りましたので残り38回残っています。カウントダウンTVのカウントダウンに併せて、皆さんで一緒にカウントダウンしましょう。では熱波を送っていきます」

タイミングを見ながら一生懸命熱波を送っていくスタッフさん、かなりの重労働である。

スタッフ「ふんっ(ブオン)、ふんっ(ブオン)、ふんっ(ブオン)…」

あと残り30回くらいかなーというところで

「20秒!」と、カウントダウンの時間を告げるTV。

「ふんふんふんっ(ブオンブオンブオン)」焦るスタッフ。一同ひやひや。

「10秒!」とTV。残り20回くらい…!

「ふんふんっ(ブオンブオン)……これー…無理ですね」

えっ、カウントダウン失敗!?

そうカウントダウンに失敗したのだ。おもろいハプニング!

サウナ内が笑いの渦に包まれる。なんて最高の年越しなんだ。

「年は明けましたが、気を取り直して残り10回を一緒に数えましょう」
「…3、2、1。あけましておめでとうございます!」
たまたま居合わせた知らないおじさん同士なのに新年を分かち合う。サウナはすごい。

「無事カウントダウンロウリュが終了しました。みなさま扉の外は2016年です」とても粋な挨拶!。
「おおー」盛りあがりおじさん。
「そして新年のお祝いとして水風呂に氷を入れました!!」
「うおおおお」どよめきおじさん。(日本代表が勝ったくらいの騒ぎ)

「お付き合いいただきありがとうございました!!」拍手喝采だった。

この謎の面白さ、なにやってんだ感、異様なグルーブ感。サウナ好きはどこかで道を間違えていると思う、嫌いじゃない。

たしかに異様なんだけど、その異様さをあえて楽しんでいるような余裕が心地よいのだ。最初は理解できないだろうけど、この異質な世界に出会えるサウナで年越しはおすすめです。

では、よいサウナを!

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