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【東大フードロス助け隊】大人なバナナ突撃インタビュー②コロナ禍の活動と今後に向けて

この記事は、東大フードロス助け隊の第二弾として行った、大人なバナナさんへのインタビューの後半になります。活動内容や団体設立の経緯について知りたい方はこちらの記事をお読みください!

【インタビューに応じてくださった方】
北本真唯さん
北川桃子さん
中䑓千智さん
※以下、敬称略

①コロナ禍の活動について

TFT:インタビューの冒頭で、現在はコロナの影響のため発信活動がメインと仰っていました(*前半記事参照)が、新たに取り組まれている活動などはありますか?

北本:はい。まず、 #大人なバナナ時間 というハッシュタグを使って、お家でバナナと撮った写真を募集しました。あとは、以前から行っていたイベントやワークショップをオンライン上で実施するようになりました。先ほど触れた大人なバナナの歌も実はオンラインで歌詞を一緒に考えました。それと、来週(*インタビューは1/17に実施)は小学生に向けてZoomで講演する予定です!

TFT:すごい!確実にターゲット層が広がっていますね。小学校での講演はどういった経緯で決まったのですか?

北本:担任の先生が、もともとクラウドファンディングの支援者で、「いつか子どもたちに向けて話してほしい」と言ってくださっていたんです。私たちも、子どもたちにバナナのことをもっと身近に感じてもらえたらいいなと思って決まりました。先生のクラスとその隣の計2クラスに向けて話すんですけど、校長先生にお話ししたら、「給食の時間に全校放送で歌を流したい」と言ってくださって、とても嬉しいです(笑)

TFT:バナナって身近な食べ物だからこそ子どもたちも親近感を持ってくれそうですね!あと、#大人なバナナ時間について、反響はいかがでしたか?

北本:皆さんとっても可愛く写真を撮って下さったので、こちらが嬉しくなりました!星野源さんの「うちで踊ろう」から発想を得たのですが、お家にいてもバナナを使ってちょっとでも楽しんでもらいたいという想いや、「他の人がやっているから自分もやってみよう」と活動が広がっていったらいいなという願いが少しでも届いて良かったです。
中䑓:英語で集めるフォーマットを作ったので、結構海外の友達が送ってくれるのが嬉しかったです。
北川:一人一人がそれぞれ自分のやり方でバナナを日常に取り入れて、「自分ごと化」してくれたのが印象的でした。レシピを作ってくれた友達もいれば、料理には興味がなくても大好きなキャラクターとバナナと一緒に写真を撮って送ってくれた友達もいて、個性のある写真ばかりでした。

TFT:その人の個性が写真に表れるのはとても面白いですね!

②今後の展望について

TFT:次に、今後の展望についてお聞きしたいです。お三方とも、現在大学4年生ということですが、卒業後の活動としては、どのような形を考えていますか?

北川:今後の目標として、もし私たちが就職して忙しくなっても、「茶色いバナナも美味しいからどんどん食べよう」という考え・マインドが広まっていく状態を作りたいという認識を三人で共有しています。
中䑓「私たちが死んでも大人なバナナが救われる世界を目指そう!」といつも言っています。今までのレシピ作りや歌作り、ステッカー作りやワークショップでの次世代教育といった活動も全てその思いのもと行ってきました。あと、現在は台湾バナナの企業さんともコラボさせて頂いていて、そうした1つ1つの活動が形に残るものとして世の中に広まっていけばいいなと考えています。

TFT:活動当初から確固たる軸を持って活動されているんですね! 今ステッカー作りと仰ってましたけど、それはどういったものなのですか?

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北本:よくチキータバナナにシール貼ってあるじゃないですか。それの大人なバナナバージョンのような感じで、大人なバナナの目印として定着してほしいという思いで開発しました。卒業後の活動については、興味を持ってくれている子に引き継ぎをすることも考えてはいるんですけど、もしそうなったとしても、これで縁を切る訳ではなく自分たちにできる範囲で活動を続けていければいいなと考えています。

TFT:なるほど。社会人だからこそ逆にできることがあるかもしれないですもんね。それでは最後に、これまでご自身が経験してきたことを踏まえて、読者の方に伝えたいことなどありましたらお願いします。

北本:はい。こういうフードロスとか、環境問題というと何か堅苦しく感じたりするじゃないですか。だけど、私たちのように身近にあるバナナを通してだとか、あとはスーパーの見切り品コーナーに行って食材を買ったりするのでも良いですし、そういう風に楽しく社会課題の解決に取り組んでもらえたら嬉しいなと思います。それと、一人だけじゃ絶対この活動は続いてなかったので、一緒に活動する仲間を見つけることも大事だと思います。

TFT:楽しむことは大事ですよね。我々も「食事を楽しみながら、それが結果として国際貢献に繋がったら嬉しいよね」というコンセプトのもと活動しているので、とても共感しました。

中䑓:そうですね。自分たちが何かすごいことをやっているという意識は全くないのですが、この活動を通じて行動力というか、とにかく何でもやってみることが大事なんだなと感じました。客観的に見て「これはちょっと馬鹿らしくないか」とか、「ギャグが過ぎないか」とか思ったりもしたんですけど、どんなに小さなことでもコツコツ積み重ねることで、活動の輪が広がっていくのを実感しました。

TFT:そうですよね。行動力というのはお話を聞く中でとても感じたところで、行動するのをついためらってしまう自分にとっては、中䑓さんのお話のように、小さなことを積み重ねることでいろんな人と繋がることが必要なんだなということを感じました。

北川:なかなか行動に移そうと思っても移せない人もいると思うんですけど、そうした人は周りの人に自分の思いを伝えてみるということから始めると良いと思います。今回も、私が北本さんとスウェーデンで「捨てられた食べ物を救いたいね」とか、本当に軽い気持ちで言ってたんです。それが多分彼女の頭の中にあって呼んでくれたんじゃないかなって思うので。あとは、まず自分が興味のある分野で、ちょっとした行動を起こしてみるとか、本当に日常の些細な変化でいいと思うんですけど、新しいことをやってみることで、もうちょっと気楽に行動することができると思います。

TFT:なるほど。フードロスというとちょっと堅苦しい感じはありますけど、もっと気軽な形でもいいから、とにかく言葉に出してみることが、大人なバナナのようにその後の活動の「種まき」になるんですね。ありがとうございました。


以上、大人なバナナさんへのインタビューでした!お三方とも、ご自身の留学の経験等から感じたこと、大人なバナナの活動に対する想いなどを率直に語って下さってとても貴重な機会となりました。また、日常の中で自分にできることを見つけてとりあえずやってみることが、フードロス解決への第一歩になることを実感しました。これから四つ葉のクローバーを探す気分で、スーパーで「大人なバナナ」を見つけて購入したいです(笑)


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