遥かひと夜
『遥かひと夜 / toru』
Lyrics by toru
Music produced by rei ueno
Video Directed by rei ueno
thanks
TENSEI
SHUMAI RUMBA
A sing
Gallery cafe & Dining bar reset button
BAR STiLL on JOURNEY
Riddim
mood plus
Bar George
BAR PIER 19
stand kitchen Lepont
NISHIOGIKUBO
+西荻窪で乾杯してくれた全ての人達
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ちょうど1年前。
あの輪入道と一緒に曲を作っているウエノレイという人物にいつか会えるんじゃないかと、行きつけの飲み屋を飲み歩いて、去年のSOJの周年でようやく出会うことができました。ご挨拶して、ラップの曲も何曲か手掛けていることを知りました。
あれから半年。
世の中が緊急事態宣言という未曾有の事態に包まれるなか、僕はレイさんに「ラップやりたいんですけど」とDMを送りました。
リリック書いて、GarageBandでビート探して、そこからリリック練り直して、サビの歌詞作って、ラップのレッスン、歌のレッスンと毎週レイさんのところへ通い詰めました。
ああやって何かひとつの作品を作るのも、誰かに教わって作り上げていくのも初めての経験だったと思います。
ビートはレイさんに打ち込みをしてもらって、最初に渡したビートから格段にカッコよくなって返ってきました。
また季節越して半年。
ようやく曲が完成して、MVも撮影して、いろんな友達、お店に協力してもらって、出来上がった曲です。
西荻窪の夜にスポットライトを当てた、ひとりの男の物語です。
長かったようで、短い1年でした。
「遥かひと夜」は端的に言ってしまうと、「長いようで短い夜」という意味です。
この1年、そして半年、本当に楽しくて、無我夢中で、幸せで、そんな夜の連続でした。
これからのひと夜ひと夜も、そして、その先に続く人生も、あっという間に時は過ぎて、そうやって年をとっていくんだと思います。
誰かの心の奥底にある想いに、少しでも響いてくれたら嬉しいです。
これを機に、少し恥ずかしいですが、今の胸の内を書きたいと思います。
僕は正直、SNSのことを毛嫌いしていました。Twitterでしょうもない呟きをする人、Facebookで意識高い投稿する人、Instagramで映えの強要する人。
そういった人たちを承認欲求の露出狂と名付け、どこか引いて見ている自分がいました。
ただ、それは同時に羨望の裏返しでもありました。
僕は音楽や小説が大好きです。
「この歌いいな」「この小説面白いな」という気持ちには、なんとも言い難い妬みも含まれていることに気付きました。
自分も、これと同じくらい良いものが作れるはず、作れるに違いない、と。
言葉にはできなかったですが、心の奥底では憧れていたのです。
本当は挑戦したいけど、恥ずかしくてできない。多分、同じ気持ちの人は少なくないと思います。
YouTuberのことを見下しているけど、心のどこかでは羨ましいと思う気持ち。
マッチングアプリで結婚した人の、馴れ初めを話すのを恥ずかしがる気持ち。
自分に構ってほしい、見てほしい、注目してほしいという子供部屋に置いてきた気持ち。
すぐ先の未来の景色は、今とは180度ひっくり返って見えていると思います。絶対。
仕事を会社でやるという常識がひっくり返ったように、僕もこれまでのつまんない人生をひっくり返したいです。
これを機に、やりたいことは全部やろうと思っています。
ずっと他人の目を気にして生きてきた僕にとって、これはめちゃくちゃ恥ずかしいことです。
顔から火がでるくらい、今も心臓がバクバクするくらい。
でも、やらないで死ぬよりはマシです。
僕の冷めた目と、曲がった姿勢と、やる気のない声量は、そういうことなんです。
協力してくれた皆さん、ありがとうございました。
またどこかでお会いしたとき、一緒に飲みましょう。
toru
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