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Eコマース取材日記

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ヤフーのZOZO買収に見え隠れする‟不安要素”

ヤフーのZOZO買収に見え隠れする‟不安要素”

ECモール3強に名乗りヤフーが株式公開買い付けによってZOZOを傘下に入れると発表しました。公開資料によるとヤフーが10月から始めるPayPayモールにZOZOTOWNが出店したり、ZOZOTOWNにPayPayを導入したりとZOZO買収はPayPay活性化の一手と見ることができます。

ヤフーはZOZOを傘下に収めることで楽天やアマゾンと並び、物販ECで2兆円規模の流通総額を持つことになります。

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前澤友作は平成最後のスター起業家だった

前澤友作は平成最後のスター起業家だった

記者会見の主役は前澤さん

2019年9月12日、前澤友作さんはゼロから立ち上げ、一時は時価総額1兆円を超えるまでに成長したZOZOから卒業しました。ヤフーとZOZOの資本・業務提携についての記者会見は17時30分から始まり、予定時間を超えて約2時間の長丁場となりました。本来、M&Aの主役は買収サイド(つまり今回はヤフー)ですが、まぎれもなく今回の主役は前澤さんでした。

新聞、テレビ、週刊紙から

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ヤフーはなぜ”岩田社長のみ”を標的にするのか

ヤフーはなぜ”岩田社長のみ”を標的にするのか

”売渡請求”は最後の切り札となるか7月17日にヤフーが連結子会社であるアスクルの岩田彰一郎社長の再任に反対すると発表してから9日間が経過しました。アスクルは取締役や社外役員で結成している独立役員会がヤフーを批判する記者会見を行いました。しかし、無情にもヤフーとプラスは24日、岩田社長の再任に反対する議決権をオンライン経由で行使したと発表。岩田社長の退陣は不可避の状況です。

アスクルは26日(今日

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ヤフーはなぜロハコ を自分のものにしたいのか?

ヤフーはなぜロハコ を自分のものにしたいのか?

火種はロハコヤフーとアスクルの経営権争いが勃発しました。詳しくは各種メディアで把握できると思うので、ここではヤフーがなぜLOHACO(ロハコ)を自分たちのものにしたいのかについて考察してみたいと思います。

というのも、ヤフーがアスクルの岩田社長に退陣を迫った理由は、ロハコをヤフーに譲渡する提案をアスクル側が蹴ったからであり、ヤフーとアスクルが共同で立ち上げたロハコが今回の騒動の火種となっているか

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ヤフーの新モール「PayPayモール」の狙いとは?

ヤフーの新モール「PayPayモール」の狙いとは?

世間的にはフリマが話題ですがヤフーが新たなECサービスを発表しました。ECモールの「PayPayモール」とフリマアプリの「PayPayフリマ」です。世間的には「PayPayフリマ」の方が話題になっているようです。「ヤフオク!」でCtoCの王者だったヤフーが、新興勢力の「メルカリ」に対抗してフリマアプリを立ち上げたという構図は確かに面白いですよね。

しかし、私はBtoCを中心としたEC業界を追いか

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