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中小企業とクリニック①


90%を越えるシェア


以前の投稿で総医療機関数のうち医科が92.5% 医科と歯科が95.4%が診療所(以下クリニック)と書かせていただきました。
NYAUWでは総医療機関のうちの95%も占めるクリニックの専門性(ドライ情報)と【後医は名医】を理解されている人間性(ウェット情報)を兼ね備えた紹介先をシェアしましょうということを書かせていただきました。

それ以上に比率の高い集団は?

医科と歯科を含めて95.4%が総医療機関数のうちクリニックという話を繰り返し書いていますが、クリニックと属性が似ているかも?という集団を見つけました。それは中小企業です。経済産業省の統計によると日本の総企業のうち99.7%が中小企業ということです。みなさんがCMで見るような製品を製造販売する大企業は0.3%しか無いのです。

99.7%の中小企業と95.4%のクリニックの共通点


日本の経済と医療の最前線である中小企業とクリニックの共通点は何でしょうか? 決め打ちで言います IT化に課題がある
*もちろんステレオタイプ的な話ですのでそうでない企業やクリニックがあるのは重々承知しております

公知資料内でのITの扱い

これは日本医師会の資料の中からの抜粋ですが
(1)レセコン(2)オーダリング・システム(3)電子カルテ 議論がメインになっております。 

これは中小企業庁の資料の中からの抜粋ですが
<会計>会計・経理・給与業務や生産・販売・会計・注文など商取引や受発注情報管理
<建設>受発注管理、⼈材配置等などで発注ミスがなくなる等の業務効率化
<宿泊>予約台帳管理や社内情報共有等に係るITツールを導⼊し、顧客からの要望を迅速に社内に共有することで、多彩かつ⾼品質なサービスの提供を実現

皆さんお気づきの事ありません?<医療IT>


これは支払機関向け・院内向けがメインでは無いですか? 患者さん自身がなにかメリットを感じることがありそうなものは少ないですよね?BtoBっぽいですよね?

皆さんお気づきの事ありません?<中小企業IT>

これも企業内の効率化やBtoBビジネスので連絡効率化がメインで BtoCのC向けのものを上記からは感じませんよね?

*CtoC:Consumer to Consumerの略で、一般消費者(Consumer)間で行われる取引のことです。
*BtoC:Business to Consumerの略で、企業(business)が一般消費者(Consumer)を対象に行うビジネス形態でCをメインにおいているものはないとおもいませんか?

モテの方向性


昔書いた記事ですが【モテの方向性】について書いております。
モテるとは、身内よりも外部からの評価のほうが嬉しいはずです(個人的には)。しかし、多くの場合において 仕事は内部向けの目標達成を目指していることが多いため、外部からのモテが少ないという状況になっているのではないかと仮定しました。(勿論、内部で実績を上げないと外部にも出してくれないという事情もあるかもしれませんが、それを待つべき部分と、いきなり外部に打って出ても良い状況があると思うんです。)


企業のTOP は株式会社であれば株式市場からの四半期ごとの数字をキレイに揃えることと顧客からの評価のバランスを取ることを求められます。つまり企業のトップは外部からのモテの大切さを理解されています。 

しかし、それより下のポジションにおられる方は給与・賞与や査定は内部の上司などからされますので どうしても査定指標に応じた振る舞いをしてしまいます。 しかし、上司は顧客ではありません。 上司も更に上の上司の査定をうけるために内部指標に則った行動をしているわけです。つまりどうしても外部視点が抜け落ちてしまうことが多いのです。

<再考、モテるとは?内部?外部?> 仕事で「一生懸命頑張っているけど、そこまでモテている感じがない」という方、私も含めて多いと思います。 仕事を2分類してみました <イントラ(病院内・同科内・学会内・医局内)> ・内部の効率化 ・内部...

Posted by NYAUW on Saturday, November 30, 2019


つまり 世間でよく議論されている医療のIT化や中小企業のIT化というのはBtoBつまり内部の効率化がメインです。

例えば電子カルテにしても長期的には患者さんのためになりますが 短期的には
・患者さんの方を向かない時間が増える?
・導入コストが高いため 其れを回収しようとするマインドが出てくるかも?
・電子カルテの本来の目的である情報の共有がWORKしていない

などなど患者さんにとってのメリットは少ないわけです。

そういったため息があって【クリニック院長ドクターのためのコミュニケーションIT基礎講座】をKINDLEで執筆しています・


にも書かせていただきましたが そのKINDLE出版の目的は
【ITで自動化したりして余裕ができたリソースをクリニック側が楽をしたり単にFLOWを増やして診療できる患者さんを増やすことだけに使うのではなく 患者さんとのコンタクト時間を増やしたりそのための工夫に使いたいのです。 

そのうちの一つは、作り出せた時間を帰り際の質問を促す時間に割り当てたいなと感じているからです。 

もちろん全員の患者さんにそれをするのは現実的には不可能ですが なんとなく聞きたそうにされている患者さんいらっしゃいますよね?そういった患者さんのドアノブクエションに答える時間がほしいのです。】

これが内部(BtoB)にも外部(BtoC)にもモテる方法かな?と考えております。

世の中には多くの解決ツールがあります


世の中には困りごとに対するたくさんのITツールがあり、多くの業者さんがおられます。最近はWebサービスで割安感を感じれるITサービスがあります。しかし、月に1-2万円などで安く感じられてもそれが何個も集まると結構な負担になりますし、ITが苦手な方はどれがご自身に適切かの判断がでいないので どうしても 業者さんの言いなりになって高いプランに誘導されてしまうことがあります。

まずは自分で出来るものを自分でという趣旨で書いております
【対象読者】
・クリニック院長・薬剤師さん
・ITが苦手
・ITを少しは勉強したい
・難しすぎる課題はヤダ
そんなクリニック院長ドクター・薬剤師さんが対象読者です。

注)ITに強く、普通に抵抗がない先生にとっては読む時間やお金をかける内容ではありません
注)装丁や配列などは美しくないですがお許し下さい


【本シリーズの最終目標】
・BUBBLE
・GMAIL
・ZAPIER
・GOOGLEの各サービス
・SLACKなど汎用性のある適価(または無料)なサービスの組み合わせで自分でため息を解決できるように。


これはクリニックだけではなく 中小企業の方にも有効だと思いまして書かせて頂きました。今日はここまで







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