アドラー

こんな時に本を読もう

出かけるチャンスが減って家にいる、こんな時に改めて本を読んでみませんか?

本好きが紹介する読みやすい本第一弾『アドラー心理学関連』。ゆっくり考える時間もたまにはいいもんです。日頃もうちょっと何とかならないの?と思ってることなんかを、アドラーの考え方をベースに考え直してみると、案外いい解決策が見つかるかもです^_^

人生の意味の心理学

なかなかとっつきにくいので、オススメは『まんが100分で名著 アドラーの教え』。NHKで制作された"100分で名著"で取り上げたアドラー『人生の意味の心理学』のエッセンスをまんがで読み解いていける気軽な一冊です。

アドラー心理学の研究家である哲学者岸見一郎さんが出演されていた"100分で名著"は15年くらい前に放映され、再放送も何回かされています。その岸見さん監修で、読んで楽しく自分にあてはめて考えてみる気になる一冊だと思います。

変わらないでおこうという決心を取り下げる

人生を変える「逆転の発想」の章・・・ざっくりいうと『過去の出来事・経験が自分の生を決定している』と考えずに、どうありたいか・どうしたいかという『目的』こそが自分の生を作っているという考え方です。過去は変えられないが未来は変えることができる、しかし思い通りになるというわけではない。思いのままにならないことが多いけれど、その中でも自分の態度を決めることは自分でできるのだ、という発想です。

競争する相手は他者ではなく自分

自分を苦しめているものの正体の章・・・劣等感・優越感って言葉の意味を考えます。「上手にできたねえ!」と誰かをホメた時、この言葉選びは自分が優位に立っている構造の発言だと考えます。同僚に「上手にできたねえ!」とは言いませんよね?こどもには平気で言いますよね?『自分と闘う』職人さんやアーチストのように他者との勝ち負けで考えず、競争する相手は自分だという考え方です。

最近『みんな違って、みんないい』という便利は言葉が市民権を得ましたが、これもひょっとすると優位に立っている構造かもしれません。昔から言う『ウチはウチ、ヨソはヨソ』が結局正解かもしれません。『みんな違って、自分は自分』と書くとフラットな関係かも。

人間関係の悩みはすべて対人関係の悩みである

対人関係を転換するの章・・・ここは短く書けないのでぜひ読んでください。里帰りして実家を手伝ってほしいと親に言われた都会の会社員、息子が引きこもっている母、登場人物を通して『課題の分離』だれがこの問題の"責任者"なのかを考えていきます。他人は変えられないが、自分は変えられる。たとえこどもや部下でも他者を支配したり操作することはできないのだから『他者の課題に介入してはいけない』という考え方です。

たしかに、自分の周りに存在する『めげる出来事』って全部『対人関係』ですなあ!と感心したり凹んだり。

褒めることをやめて『対等な横の関係』を築こう

「自分」と「他者」を勇気づけるの章・・・そしてこの章は、他者の課題に対しての対応のしかたです。『放っておくのでなく介入するのでもなく、援助する』その人が課題に挑戦しようという気持ちを持てるように背中を押す、という発想です。

それは叱ることや褒めることではないので「そんなことしてちゃダメでしょう!」とか「よくできたね!」「えらいね!」という言葉は使いません。

でもワタクシ「そんなことしてちゃダメでしょう!」と思っているわけで、そう言わずに何と言って『援助』の言葉をかけるかについてはまだ結論が出ていません(笑)

それでも、読むたびに少しずつわかることが増えるのはなぜでしょう?^_^

アドラーさんの考え方『アドラー心理学』をマンガを入口にぜひ手に取ってみてください。図書館にもいろいろ並んでいると思います。



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