サブスクのシステム以前の問題もある。

三谷哲也

2022年9月22日 01:49

サブスクについてこんな記事があって

これとか。同じやけど

サブスクは聴きも契約もしてないんやけど、演者サイドで考えたら俺レベルやとメリット無いとおもってて。

活動内容や位置によって考え方に相当隔たりはあると思う。
メジャーークラスのアーティストさん色々大変な面も多いと思う。

インディーズクラスでも殆ど交流も無いから分からんのやけどみんな大変なんは同じなんやろな。

サブスクのシステムに関してはトップアーティストの配分をボトム層にまで分配して、、、とかもあったと思うんやけど。あるのか議論されたのか。分からん。

結局収益とのバランスになるんやろうけど（芸術の保護とか対価的なとか）
そもそも収益化しにくいのが音楽ビジネスやと思います。

STEVE VAIのドキュメントをたまたまYoutubeで見つけて飛ばしながら見てたんやけど（2時間くらいあるから簡単に見られへんから改めてキチンと見たい）自主制作のフレクサブルをレコード会社に持ち込んだらやっすい契約金でバックも悪いからこんなんじゃやれるか、って事で自主で出したと。

そしてのちにその自主で出したフレクサブルが大金を稼ぎだしたと。

ナレーションでも「レコード会社は安い契約で叩いて利益を上げる」とあったんやけど、多分どこの世界もそうで。

デカくいかんとリターンはでかくならんのでデカくいかざるを得ない立場。多分そこがこれまで通りに行かなくなってるからサブスクがあり、サブスクの分配問題とかになるんやと思う。

サブスクのシステムだけが問題では無くて。

デカくいくために宣伝を、、、となるんやけど、大手のメジャーでもない限りあんまり効果無いんちゃうかなぁってのが正直な所で。

メジャーで売る、ってよりもそれを利用しての次のビジネス展開やと思う。

其々の業界ってサンプルってのがあって、俺のやってる事もサンプル。
同じように他のメタルバンドの動向も全て俺にとってサンプルなんです。
それを見てどう判断するか？は其々で違う。

レコード会社やその他と組むにしてもハードロックやヘヴィメタルは若ければまだええんかも知れんけど歳を重ねるとサウンドは円熟はしても先の長い商売としては難しいと思う。ほかのジャンルも。

じゃ誰と組むのか？となると身近なライブハウスやCDショップ。
DTMで録音。利益率上げる。
簡単に言うたらそんなん。それほど簡単な内容ではないんやけど置いといて。
上記のようにデカくなるのは難しいけど、今デカイミュージシャン居てるか？というのがサンプルで分かる。

小さくても続けれるには？も選択肢になってる。

昔は出版社も広告費払わなくても記事にしてくれた。
余裕も伸びしろも業界自体あったんやと思う。
それが次に繋がる。と言うように循環していく的な。

繋がるようにするにはやっぱりええアーティストが居ないと。
それも自立して対等になれるような。
お互いが相手を成長させていくような。
綺麗事やけど。

そういうの多分もう無理なんやろうから身近で顔を合わせて話して、頻繁に会えるライブハウスやショップ。
そこから利益率高くして小さく売っていく。
どっちにしろデカくなりにくいので。
デカくなる必要ないなら普通にライブやってCD作ってたらいいと思う。
それではイヤ、ダメ、ってミュージシャンが年齢を重ねるごとに少なくなっていくのはしゃあない。
だから束になって、バンド作って、ってのがもう無理なんです。

サブスク一つだけでなく、アーティスト自らがほんまに本腰入れて自立せんといつまでもこういう問題って出てくると思う。

サブスクのシステム以前にもっと根本的な問題の方が大きいと俺は思う。
勿論サブスクの問題はあると思うけど、俺はやってないので現実的に分からないってのがほんまやけど、簡単に想像は出来る。
大変やと思う。

何かに乗っかるってのは必ず何かある。
勝てる勝てないが絶対出てくる。
システムの改善は必要な物もあるけど、受け入れてでも勝ちに行く気が無いと絶対に勝てない。
そういうの大体小学校くらいから学び始める。
どこにもどこかに理不尽があって、それをある程度受け入れてやらんと精神も持たへん。
精神に限界が来たら各所から離れたらいい。

というのが音楽業界の底辺の俺の考え。

時代に合わせて考え方も変えていかなあかんし、そういうの常に考えて行動して結果出してるアーティストはみな「イケてる」と思う。
配信でもライブでも作品でも道は一つや無い。
イケてるアーティストの数だけサンプルと道はある。
自分に合うかどうか？真似したい、やりたい事かどうか？だけ。

さあ、自分で撮影して編集してパッケージ作って自分で詰めた新しいDVDの発送の準備をしよう。