
住宅会社が抱える課題を解き明かす
一級建築士の鶴見です。実はアイドルやプロレスが大好きで、撮影OKな現場があれば望遠カメラをかついで出かけるようなヲタク気質な面もあります。学生の頃から建築探訪も趣味で、旅行に行くときは必ず「観たい建築」を行程に組み込むほど。そんな感じで好きなものにのめり込むタイプの私が設計事務所や住宅会社で設計を経験し、今は住宅会社に向けたマーケティングや広告の仕事をしています。

不思議なご縁が重なったキャリアですが、こうして第三者目線で住宅業界を眺めると、「売れない・効率が悪い会社は、お客さんだけではなく働く人にとってもつらい会社になってしまう」という課題を痛感しています。
例えば営業は「お客様が来ない」と嘆き、設計は「価格と見合わない仕事量」に疲れ、広報は「何を発信していいかわからない」、経営者は「このままだとヤバいんじゃ…」と頭を抱える――そんなケースが少なくありません。
そこで今回の記事では、「建築 × マーケティング」の視点から、住宅業界の“売れる仕組み”と“働きやすい会社づくり”のヒントを解説していきたいと思います。アイドルやプロレスと同じように、ちょっとマニアックな視点が飛び出すかもしれませんが(笑)、お付き合いいただけたら幸いです。
あなたの会社は、今の時代にちゃんとフィットできていますか?一緒に考えてみましょう。
今回のテーマは「住宅会社が抱える課題を解き明かす」です。
多くの住宅会社を分析したり、実際にヒアリングをしていくなかで、会社として課題を把握できていないことや、把握している課題の解像度が低いことが多々あります。また同じ事業モデルで経営している会社が多いため、課題が共通していることも多々見かけます。しかし、それぞれ競合のため課題は共有されることなく、自社で工夫して解決していくしかないのが現状です。
そこで典型的な課題や自社での課題の抽出方法をご紹介していこうと思います。課題の抽出ことが解決の第一ステップになるので、解決するためにまずは課題を探していきましょう。
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