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日本医科大学 武蔵小杉病院 放射線科 関根です。 COVID-19の情報を発信していま…

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日本医科大学 武蔵小杉病院 放射線科 関根です。 COVID-19の情報を発信していますが、呼吸器画像診断もCOVID-19も全く専門ではありません。(MRIとPETが専門です) 基本的に原著を公開していますので、原著に当たってください。

最近の記事

医師の海外留学助成金の情報

学内のprojectで調べる機会がありましたので、医師が海外留学をするに当たって申請可能な留学助成金情報を公開しておきます。 筆者が臨床医なので (放射線科、スイス University of Zurichへの1年4ヶ月の留学経験あり。後輩の留学助成金の申請指導 → 取得経験あり)、その視点からの情報提供となります。 留学助成金情報一覧領域を問わず、医科系の留学において申請出来そうな国内の留学助成制度について一覧にしました。 これとは別に海外機関の留学助成もあるのですが、

    • COVID-19の中枢神経合併症 (髄膜炎・脳梗塞他)

      COVID-19の中枢神経合併症の報告が結構出てきました。 画像が得られている報告を元に、summarizeしました。 かなり、ザッと見て纏めましたので、違和感がある所は原著に当たってください。 症状としてはvarietyがあって、 * 髄膜炎 * cortical micro infarction/hemorrhage (低酸素?微小血栓?) * 脳症 * Large vessel occlusion が報告されています。 原因としては * 脳神経を好む感染形式。嗅覚消

      • COVID-19での肺血栓塞栓についての文献まとめ その2

        FacebookでのCOVID-19関連topicに投稿したりして色々と教えて貰いました。 4月24日Circulationからのレポートフランスのリール市からの報告が出ていました。 Pulmonary Embolism in COVID-19 Patients: Awareness of an Increased Prevalence | Circulation https://www.ahajournals.org/doi/abs/10.1161/CIRCULATIO

        • COVID-19での肺血栓塞栓についての文献まとめ

          COVID-19では微小塞栓症に関連して肺血栓塞栓症が想定外に多いのでは? -Radiologyからの報告を元に (4月23日)|tetsuro.sekine|note https://note.com/tetsuro_sekine/n/n43bd6778e1fe について、もう少し調べてみました。 (基本的に1記事、1-2時間程度でザッと調べて書いています。誤字・脱字が多い点や解釈に誤りがる点もあり得ますので、原著に当たってください) COVID-19の予後にD-dim

        医師の海外留学助成金の情報

          COVID-19では微小塞栓症に関連して肺血栓塞栓症が想定外に多いのでは? -Radiologyからの報告を元に (4月23日)

          (4/27誤字等を訂正) COVID-19の合併症として、全身の塞栓症、特に肺血栓塞栓(PTE)が結構あるのでは?となってきています。 治療を考える上でも、微小血管塞栓は最近話題になってきてい、ここ数日だと足趾の症状が取り上げられています。 Bruises on feet 'could be sign of coronavirus', Spanish doctors claim | Metro News https://metro.co.uk/2020/04/15/bru

          COVID-19では微小塞栓症に関連して肺血栓塞栓症が想定外に多いのでは? -Radiologyからの報告を元に (4月23日)

          COVID-19における画像検査適応指針 (4月25日)

          公益社団法人日本医学放射線学会|新型コロナウイルス感染症(COVID-19)関連する情報 が4月24日付けで公開されましたので、勉強のメモ。 下記、自分の勉強のメモの意味合いからの走り書きですので、誤りもあると思います。 可能な限り、原著に当たって下さい。 総論・リンクは 公益社団法人日本医学放射線学会|新型コロナウイルス感染症(DOVID-19)流行期における放射線診療についての提言 (放射線学会単独のstatement) 公益社団法人日本医学放射線学会|新型コロ

          COVID-19における画像検査適応指針 (4月25日)

          COVID-19へのCT検査の診断能にはpublication biasが存在する (4月16日)

          COVID-19に対するCTの感度は9割超えとかなり高い、と報告されています。 中国において、一時期、CTでCOVID-19陽性とするworkflowがあった所から、この感度の高さは広く知られています。 しかし、patient inclusionへのbiasがあり、診断能の過大評価されているのでは?とされています。(実臨床ではこれが理解された上で診療が行われていますと推定しています) また、文末に述べますが、症状発現時期によりCT所見の感度が異なる事も実臨床では大きなポイ

          COVID-19へのCT検査の診断能にはpublication biasが存在する (4月16日)

          COVID-19に対する胸部CTとPCRの診断能についてのmeta-analysisについてのsummary (4月17日)

          Radiology誌(放射線科領域で最も権威のある学術誌)から4月17日付けでCOVID-19に対するCTとPCRの診断能を比較したmeta-analysisの報告が出ました。 Diagnostic Performance of CT and Reverse Transcriptase-Polymerase Chain Reaction for Coronavirus Disease 2019: A Meta-Analysis | Radiology https://pu

          COVID-19に対する胸部CTとPCRの診断能についてのmeta-analysisについてのsummary (4月17日)