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猫カフェと出会えて

猫カフェは退屈な場所??

2020年の師走の誕生日。26歳にしてはじめて彼女と猫カフェに入ったときは"ちょっと料金高めのただの暇つぶし"としてしか思ってない、それくらいは動物に興味を持たない人生を歩んできました。当然ながら、アニマルカフェに入ること自体が初。

某猫カフェの店内

何度かアニマル好きの彼女の希望でその猫カフェに通ってはいたのですが、僕はあまり猫ちゃんには興味が持てなくて少しばかりの写真を撮影したあとはパソコンでブログを書いてたりゲームをしたりで過ごしてました。

長時間も自由な時間を取られて退屈な思いでしたので、彼女と話し合って前後で僕の行きたいカメラ屋とかパソコンショップとかに行かせてくれること、を条件に行くことが多かったです。

よく行くカメラ店の隣が猫カフェだった

ある日、僕がカメラを見によく行く名古屋大須のコメ兵の隣に猫カフェがあるのを彼女が見つけ、入ってみることにしたのです。
その猫カフェの名前は「Puchi Marry(ぷちまりー)」という、メスの仔猫ちゃんだけを扱うお店。


今まで通っていた猫カフェよりも触れ合える場面が増え、彼女は満足そうです。
でも僕はまだ猫カフェを"退屈な場所"と捉えていて、いつの日だったろうか、Puchi Marryへ早く行きたいと早足で駆けていく彼女を、そんな急がんでも・・・、とヘロヘロの体を引きずる日もあったくらいです。

推し猫との邂逅

そんなこんなで日が経ち、気づいたら2022年2月。
所属猫ちゃんが"世代交代"しました。
今までと同じで30分くらいだけ撮影して、あとは自分の作業に没頭してた自分がいました。

後日Twitterのアイコンを変えようと思い、スマホ内の写真アプリであーでもないこーでもない、としているうちに、自分が撮影したグレイッシュな新入り猫ちゃんの写真を見つけてこれをアイコンにしてみたのです。

そう、このグレイッシュな猫は、その後僕の"推し猫"になる「おだんご」ちゃんという短足マンチカンでした。

短足のまんまるとしたスタイル、テチテチ歩く姿、オーソドックスなグレイッシュカラー、くりくりお目目、そしてマイペースなところ。
よく見てみたら、すごく可愛いな・・・。
この娘と、もっと楽しみたい・・・。

そんな日々が、やってきたのです。

猫を通して撮影の腕がアップ

ちょうどサンニッパとかPENTAXとかで撮影機材のグレードアップをしていた時期と偶然にも重なって、もっとおだんごちゃんを色んな角度から撮りたいと感じるまでに。

定位置でゴロンとするおだんごちゃんの姿を、いろいろな機材を使って撮影するようになりました。
"秘密兵器"サンニッパを使ったり、マクロレンズで近づいたり、ミラーレスの利点を生かしてローアングル・ハイアングルで撮ったり、といろいろチャレンジしておだんごちゃんの素敵な姿を一枚一枚収めてきました。

カメラを10年もやってるにも関わらずAF-CやフルタイムMF、AFロックなどをほとんど使っていなかったのですが、おだんごちゃんやPuchi Marryの猫ちゃんの撮影を通じて、自らの撮影技術が上がっていくことも実感しました。

ほかの猫ちゃんもたくさん撮ってます!

気づいた頃には、単焦点レンズが何本か増えてました。しかもナノクリスタルコートの<N>マーク付。
ついにはマクロレンズ(60mmと105mmのAF-Sマイクロニッコール)に手を出してしまったのですが、それはもっと高クオリティな猫ちゃんの写真を撮影したかったから。

猫を撮りたいが第一で手に入れた105mmマイクロニッコール

まさか、自分の撮影機材のグレードアップのきっかけが猫になる日が来るとは思いもしませんでしたね(まだまだ腕を上げるべく精進します)

卒業、おめでとう

おだんごちゃんがやって来てから1年。ついに先日、おだんごちゃんはPuchi Marry大須店を卒業することになりました。
一年間追ってきてすごく寂しい気持ちですが、大きく成長した姿を無事に見届けられたのは喜びです。

おだんごちゃんの姿をいつでも見られるように、完全自製の写真集「ありがとう おだんごちゃん」を作成し、一部をお店に寄贈させていただきました。
寄贈する直前、おだんごちゃん推しという常連さんの方が写真集を見て涙を流しておられました。作った甲斐があったです。

写真集はきっと今頃、お客さんが自由に見られるようにしていただいていると思われます。
Puchi Marry名古屋大須店のスタッフ様、お受け取りありがとうございました。

卒業おめでとう。
これからもみんなを笑顔でね。

動物だから一瞬を大事に見つめたい

今は全国の猫カフェはもちろん、他のアニマルカフェに行ったり、動物園に足を運んだり、競馬場や引退馬のいる牧場へ訪問したいと思うくらい、動物が好きです。

動物は誰ひとり全く同じ個体はいませんし、年月を経て姿も変化していきます。マシンのようにその姿が永続的ではないのです。

無機物や街並みというものは、言ってしまえばいつでも撮ろうと思えば撮れるし、動かないから1つ写して撮影そのものが終わってしまうことも多い。

でも動物というのは、その一瞬一瞬の姿は"この先二度と見られない"のです。だからこそ、今の姿を、いっぱい写していっぱい記憶に残しておきたい、そう思うようになりました。

もちろん、人間にも同じことは言えます。彼女とこの先一緒にいる時間そのものはたくさんあると思うけど、その時その時の楽しみや喜びというものは人生で一回きり。
だから、彼女ともっと楽しいことをやって笑って人生を全うする、これが今の僕にとって最も大きい目標になっています。

猫ちゃんはただ可愛いだけではなく、人生を豊かにしてくれる存在なんだな、と。
そう気づけた僕は、幸せものなのかもしれません。(おわり)


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