#30 機能しないチームの特徴
さて、今日のテーマは「機能しないチームの特徴」です。
チーム運営を行う上で、自分のチームが今どんな状況かを把握しておくことは必要だと思います。
僕の経験則からですが、機能しないチームにはこれから述べるような特徴があります。
そういう面が見つけたら、チームの状態の定期チェックを行ってみるのもいいかもしれません。
また、最後には本質的な問題についても記載してますので、よかったら最後までご覧ください。
自己紹介です
お題の話の前に、自己紹介します。
僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。
日々のリハビリテーションの実践はもちろんですが、中堅管理職として、管理の視点や、現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。
これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。
このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。
・病院での働き方
・日常生活での健康の考え方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えこと
・日々、感じたこと
それでは本題に入っていきましょう。
機能しないチームの特徴
それでは機能しないチームに見られる特徴をいくつか上げていきます。
・リーダーの不在
ここで言うリーダーはポジションとしての存在ではなく、存在としてリーダー的な行動が取れる人がいるかどうかです。チームの目標を決め、判断をするための役割ができる人がいるかを確認してみましょう。
・ネガティブスピーカーの存在
チームの文句などは誰でも大小あると思いますが、それを大きな声で言って回る人です。その言葉、声だけで、チームの雰囲気をネガティブにすることができます。意見を主張することと、叫んで回るのは全く違います。
・目標を共有できてない
チームの目標をどれだけ共有できているかはチームにとって要です。共有できる目標にするには対象者に向けた価値の提供を前提に、メンバーの意見にも耳を傾けることが必要です。
・コミュニケーションが取れない
話しかけても返事がない。仕事中も会話をしない。個人プレーでやるのであれば、もはやチームでいる必要がありません。「みんな仲良く」とは思いませんが、チーム内では気持ちよく意見が交わせる関係を作った方が何かと得が多いです。
・チームの成果が不明確
目標と似てる部分ですが、自分たちが良いとする成果が何かが曖昧なチームがあります。それでは今の自分がとっている行動の良し悪しが分かりません。目指すべき成果があれば、向かう方向を理解しやすくなります。
・ミドルマネージャーがストレスフル
チーム運営の要になるのはミドルマネージャーです。管理と現場の意見を聞くことができ、チームの形を新しく作り変えることもできます。その人がストレスフルであるということは管理と現場に乖離が起こっている証拠です。
・メンバーが歩み寄らない
チームでは違う価値観の人間が一緒に働いています。自分の価値観と合わない人もいると思います。だからこそ、意見は主張しながらも、お互いを尊重するような関わりが必要と考えられます。
・傍観者が多い
良い悪いの話に一切関わってこない人です。チーム運営は一筋縄でいかないので、問題が起これば意見を言い合わないといけません。その主張ができない傍観者は一定数います。意見を主張しないことで何を守ろうとしているんでしょうかね。
・ポジティブな人がいない
明るく、場を盛り上げる人は貴重です。そう言う人がいるだけでも意見が言いやすい雰囲気を作ることができます。そういう人がいない場合は空気感が重くなり、思考も固定化されやすい印象があります。
さて、あなたのチームを振り返ってみてどうでしょうか。
全て完璧にする必要はありませんし、完璧なチームは存在しません。
チームのチェックポイントとして気にかけてみるくらいでいいので、上記の視点を持ちながら振り返って考えてみるといいかもしれません。
チームの価値は何か
機能しないチームについていくつか考えられる要因を挙げてきましたが、
本質的な問題としては「チームの価値」についてみんな理解しているかどうかです。
チームの価値が理解できれば、それを基準として自分の行動を振り返ることができます。
その価値をどう作っていくか。
結局、チームというのは所属するメンバーの能力以上の成果を出すことはできません。
それならば、
「今のメンバーでできることは何か」
「自分たちが目指す価値ってなんだ」
「病院が目指していることって何か」
など、本質的な問題についてメンバーでディスカッションする時間を作ることができれば良いと思います。
業務で時間を設けるのが難しければ、すき間時間で普段の会話から、メンバーの能力や価値観を知ることから始めてみてもいいかもしれません。
頑張るあなたを応援しています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。
ではまた。
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