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#12 立場がちがうと、悩みもちがう


自己紹介です



お題の話の前に、自己紹介します。


僕は、リハビリテーション病院で働く作業療法士兼、中堅管理職です。


日々のリハビリテーションの実践はもちろんですが、中堅管理職として、管理と現場の間をつなぐ役割を担っています。 

ありがたいことに、管理の視点や、現場の視点から様々な相談を受けることが多くなりました。

これらのことについて、僕なりに解釈して記録として残していきたいと思います。


このアカウントでは以下のことについてを書いていきます。

・病院での働き方
・日常生活での健康の考え方
・ストレスマネジメント
・作業療法のもろもろ
・相談を受けたこと
・臨床で考えこと
・日々、感じたこと
 など


また、この内容は音声で配信もしてますので、
読むのが大変という方はそちらもよかったらどうぞ。




それでは本題に入っていきましょう。



管理 VS 現場

さて、今日は「立場による悩みの違い」についてみていきたいと思います。

職場内で様々な立場の方のお話を聞くようになってから、

人によって悩みの傾向が違うことに気がつくようになりました。

「患者さんのことで悩んでる」
「仕事を効率よくこなしたい」
「みんなのやる気を引き出したい」

これらの悩みは、僕が相談を受けた際に聞いたことなんですが、

このように人によって悩むことには違いがあります。

特に相談を受けていて気がつくのは、

管理職などの組織の方向を示すような立場の方と、

臨床家で現場で患者さんと向き合う立場の方では、

悩みの種類が違うことです。

そして、この違いはそのままチームのあり方にも現れます。

ときには、この立場の違いによって、関係性が対立関係になり、チームがうまく機能しないこともあります。


悩みの裏にあるものを知ると、少し働きやすくなるかもしれません。


立場ごとの悩みの違い


では、立場ごとにどのような悩みの違いがあるでしょうか。

それを見ていくと、管理と現場の対立構造の理由も想像しやすくなります。

今回は3つのグループに分けたいと思います。

① 現場       (最前線で働く人たち)
② リーダー (チームを動かす人たち)
③ 管理  (組織を動かす人たち)

それでは各グループごとの悩みの傾向を見ていきましょう。


①現場の悩み
 現場のスタッフの悩みは「患者さんに関すること」です。リハビリテーションで言うと「分析の仕方」「治療の進め方」など、担当している患者さんに対するものが多くを占めます。また、就業規則面でも、「時間外労働の請求」「有休の取得」など、個人の時間や労力を使って行うことに対して、悩みを持っているように感じます。

②リーダーの悩み
 各チーム単位でのリーダーの悩みは「日々の業務に関すること」です。これは、「一人の受け持ち患者数」「勉強会の企画」「勤務の調整」など、日々の業務をいかに効率的に回していくかについて悩んでいるように見えます。実は、業務量としてはリーダーが一番忙しいと思います。大体のリーダーは現場の仕事と並行してリーダーの業務を行うため、どうしても仕事を要領よくこなさなくてはなりません。

③管理職の悩み
 管理職の悩みは「組織の発展や仕組みの作りかた」です。複数のチームを束ね、目指すべき方向性を示し、組織全体の発展を行うのが管理の仕事で、悩みも「組織がどう発展していくか」についてが多くなってしまいます。また、管理の仕事をする人は孤立しやすく、人に相談することを苦手な人もいる様子です。

以上が簡単に3つのグループの悩みの違いと、その背景を簡単に述べてみました。(あくまで個人の見解です)


「そんなのあたり前だろ」


と言われればそれまでですが、

意外とみんな忘れがちなので、復習程度で良いので理解しておくことをオススメします。


相手の立場を理解する


さて、ここまで話してきて、冒頭にお伝えした「管理と現場の対立によるチームの問題」についても少し触れておきたいと思います。

立場により悩みの違いがあることはここまで読んでいただいた方なら理解できると思います。

そして、

悩みに違いがあるということは、見ている視点が違うということです。


管理と現場ではそもそもの視点が違うため、

話し合っても並行性で物事が進みやすい関係になっています。

「あの管理者は現場のことがわかってない」
「あの人は組織の動きがわかってない」

という言い争いになってしまいやすいんですね。


でも、悩みやお互いの視点の違いを理解できれば、


相手の話を理解しながら議論を進めることができます。


お互いの状況を認め合いつつ、


よりチームが機能するように関わっていくことが重要ですね。


頑張るあなたを応援しています。



最後まで読んでいただきありがとうございます。
読んでいただいた方のヒントになれば幸いです。

ではまた。

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