鉄+やきもの。トークイベントをきっかけに、コラボによる商品開発について振り返ってみる。
先日「工場夜話」というトークイベントで、コラボレーションによる商品開発のお話をさせていただきました。
なかなか無い、お仕事についてたくさんの方の前でお話しする機会!
緊張しましたが、楽しくお話しできました。
当日は会場での参加とYouTubeでの配信があったのですが、知っている人にたくさん参加していただけてとても嬉しかったです。
恥ずかしいけどお話してよかった~と思えた出来事でした。
感想や気づいたことを記しておきたいと思います。
今回、カネコ小兵製陶所さんと共同で商品開発をさせていただきました。
わたしたちは「鉄」、カネコ小兵さんは「やきもの」でものづくりをしています。
商品開発について詳しくはこちらで。
素材が違えば、作り方も全然違うわけで。
これはできる。
これは難しい。
ということが、まったく違います。
陶器だからできること、できないこと。
鉄だからできること、できないこと。
そういったことと向き合うことで、改めて自社の強みや魅力を知る機会にもなりました。
トークを聞いてくださるみなさんに伝えるために、どんな風に開発をしたかを振り返り、整理し、カネコ小兵さんのお話も聞いて、今回の商品開発について掘り下げることができました。
一緒に商品開発をしてよかったなと思えたことが2つあります。
1つは客観的な視点で「こうできないか?」と意見をもらうことで、自社のなかでは「これは無理」と避けてしまいがちな課題に、向き合えたこと。
社内だけで開発していると、「ここをこうするともう少しよくなりそう」と思ったことも「でも作るのが難しいし」と避けてしまいがちです。
それを、外からの視点で言われると「そうか、やってみよう」となりやすいです。
内部の人のいうことは聞いてもらえないけど、外からの意見は聞き入れやすい。あるあるですね。笑
やってみたら案外すんなりできることもあるし、やっぱりできないこともあります。まずチャレンジしてみることで、ものづくりの幅が広がるなと感じました。
そして、どうして「そう」したいのかきちんと説明すれば、職人さんは応えてくれる。本当にありがたいことです。(職人さんとの距離も縮まったかも…笑)
もう1つは、自社の強みに改めて気がつけたこと。
普段、何気なくやっている工程が、実はとても魅力的なことだったり、良い製品づくりに繋がっていたり。自社のなかでは「当たり前」になっていたことが、外の人から「それって魅力的だね」と言ってもらえることで、
「そうなんだ…!!やっぱり職人さんの技術すごいな!」
と、思うことができました。
そうやって、この製品はどうして作ったのか、どうやって作ったのか、どんなことで苦労したか、課題はなんだったのか、などなどを振り返ることで、ますます製品に愛着がわきました。
さらに自信をもって、紹介することができるようになったと感じます。
同じ社内に工場がありながら、実は1つの製品ができあがる過程を最初から最後まで見ることはなかなかありません。
今回は、共同開発してこだわったものを作ったのだから、その過程や想いをきちんと伝えたいと考え、材料を切るところから部品をつくるところ、組み立てて仕上げるところまで、一通りの過程をじっくり見せてもらいました。カネコ小兵さんにも訪れて、工程を見せてもらいました。
知っているようで知らなかった、たくさんの気づきがありました。
今までの私だったら、きっとイベントのお話をいただいても断っていたと思います。実際、「出て」と言われたときはえーー!ってなりました(笑)
その辺りの心境はこちら
いろいろな過程を経て、これをみんなに知ってほしい!と思えたからこそ、イベントのお話も引きうけられたのだと思います。
ドリッパースタンドビスケットセット
とても想いのこもったお品なので、出来上がるまでの背景を知っていただけたら嬉しいです。更には実際に手に取って見てみたい!と思っていただけたら更に嬉しいです。
最後に、工場夜話に参加してくださったみなさん、ありがとうございました。おもしろかったよ!って言っていただけたのが救いです!嬉しいです!!
それではまた。
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*岐阜県関市で自社製品の鉄製家具・雑貨とセレクトした雑貨を販売しているお店テツクリテのスタッフのnoteです。商品のことや日常のことを気の向くままに綴っています。
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