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小説探訪記

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色んな小説に関してエッセイを書いてみました。
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記事一覧

小説探訪記14:激変する時代の中で

 激変する時代において、私はどんな文学作品を読んでいけば持ちこたえられるだろうか。あるい…

小説探訪記13:2023年01月の読書記録

 今回は1月の読書記録をメインに語っていきたいと思います。今月は、嬉しいことに、『戦争と…

小説探訪記12:歴史小説をもっと読む

 名刺代わりのSF小説10選に関する解説記事をやっと書き終えた。今後も、歴史・時代小説部門や…

小説探訪記11:マルチバースと『裸のランチ』

 今日もまたTwitter風に書いてみる。おしながきは下記の通り。 マルチバースと小説について…

小説探訪記10:年末特番~ツイートするように書く

今回はツイートのような短文で本の感想や所見を述べていく。メモ代わりに。 01.トルストイ『…

小説探訪記09:煙草の香りが染みついた古本

※※ヘッダー画像は きよひこ さまより 01.煙草の香りがする古本 むかし古本屋で買った椎名…

小説探訪記08:古書店小説のフシギ

※※ヘッダー画像は なつ さまより  今回は小説探訪記。お題は古書店を舞台とした小説について。以後、これらの小説を「古書店小説」と呼ぶことにしたい。  私はそういう小説を読んでこなかった。だから詳細はわからない。有名なのは、三上延『ビブリア古書堂の事件手帖』だろうか。この小説のヒットを機に、多くの古書店小説が本屋に並ぶようになったと感じる。 01.古書店街というブランド これらの小説において不思議なのは「実在の都市を舞台に架空の古書店を創造する」ところにある。たとえば『

小説探訪記07:高村光太郎『智恵子抄』など

 小説は読めても詩が読めないのがコンプレックスだった。中身を味わうどころか、字面を追うこ…

小説探訪記06:面白さをどう伝えるか?

※※ヘッダー画像は ちーぼー さまより  私は、コラムのように読書感想文を書いてきた。何冊…

小説探訪記05:中島敦『山月記』のラストシーンにのぼる月

 今回もまた小説探訪記。昨日(2022/11/08)は皆既月食だった。今日は月にまつわる小説につい…

小説探訪記04:世界の現代SF小説・沢木耕太郎の奥深く・司馬遼太郎の後継者

 今日もまた小説探訪記。いわゆる雑談回である。基本的にはタイトルの3本立てでお話していき…

小説探訪記02:パラレル小説編

今回もいろんな作家について話していきたい。直感的なものが多い。共感できない話もあるかもし…

小説探訪記01:深夜特急時代編

 今日もまたラフにまったりと語っていきたい。いろんな小説や随筆について。こんな記事を読ん…

小説探訪記03:SF小説回

今日も小説探訪記。長文を縷々と書いていく。長いと感じたら、一休みしていただけると幸いだ。ゆるりゆるりと読んでほしい。 最近のSF小説についてここ最近はSF小説をたくさん読んでいる。読んだ作品をリストにまとめたい。ネタバレがあるので注意されたい。太字の作品については特に。 劉慈欣『三体』~監視への恐怖 劉慈欣『三体』から感じたのは「監視への恐怖」である。地球を発見した三体星人は、加速器に智子(ソフォン)という超小型量子コンピュータを送り込み、素粒子物理学の実験にて人間が誤