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東京都知事選を思う、『超富裕層の人種差別戦略』。「唯一の解決策は、より多くの人が政治に参加し、これまでと違うものを求めることだ。つまり、民主主義である。」

「残念ながら、アメリカ実業界とウォール街の経営者らの圧倒的な支配下にある政府を立て直すための単純な解決策は存在しない。/唯一の解決策は、より多くの人が政治に参加し、これまでと違うものを求めることだ。つまり、民主主義である。」
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米国のことながら、東京都・日本のすぐそこの未来のことにも読める、『超富裕層の人種差別戦略 善意の裏でボロ儲けするアメリカのビリオネアたち』ジム・フリーマン(光文社)。
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利益を求める巨大企業と超富裕層が、生活基盤となる公共サービスを民営化(自称、効率化)することで、マイノリティ(米国ではまず有色人種)や社会的に弱い方の暮らしがめちゃくちゃになり、金持ちはもっと金持ちになる、という実情を描く(暴く)本。
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公立学校民営化により豊かな(白人の)エリアの学校はおしゃれで先進的な教育が受けられる風になる一方、学校を選ぶことも通うこともできなくなる子どもが増える。
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犯罪厳罰化で警察(軍隊化した)を増やして市民にむけることで刑務所(民間企業が運営)の収容人口もどんどん増え、選挙権も行使できずキャリアも築けず安い労働力となるしかない。学校にも警官が常駐して生徒たちを逮捕して刑務所に送る。
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安い労働力としてつれてきて住民として定着した移民の取り締まりを強化し、逮捕・送還を恐れて外出ができないほどの状態にする。
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公共サービスの民営化で儲ける(刑務所とかかなり儲かる、警察への武器の販売も儲かる)ことができるとともに、キャリアを破壊することで安価な労働力を確保でき、利益最重視の企業・超富裕層にはとてもハッピー。
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わが都でも、水道民営化でだいぶ・・とか、街頭選挙演説の場に警察犬を連れ出した・・とか、災害時に外国籍の方が虐殺されたことを追悼しない・・とか、ありますけど。
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新自由主義、効率だのコスパだのの先にある社会。これは避けたい。
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「斬新で持続的な社会変化は、抑圧の影響をもっとも直接的に受けている人々が集団で行動を起こし、みずからの社会運動を主導し、そのほかの影響を受けている人々とともに力を築いて、抑圧を生み出している状況を変えることによって生じる。」

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