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夕刻のお散歩と占い女子

一日中PCの前で作業をして、あまりにSiriが痛くなったので散歩に出てみた。(尻へ訂正、さすがMacBook Pro)。

目的地は青山ブックセンター。

店内を歩きながら、雑誌や新刊本などを眺めていたのだが、本以上に目が止まるものがあった。

占いコーナーの棚で、真剣かつ思い詰めた表情で立ち読みするスーツ姿の女性。マスクはしていたが、明らかに美形のたたずまい。

なんぞ、恋の悩みか、仕事に行き詰まった末の行動か?

ここで思い切って声をかけて「運命の人」になるか、はたまた警備員を呼ばれるかの二択を迫られる。(あくまで、天の声とご解釈ください)

さすがにいい歳のおじさん、金は無いが分別くらいは持ってるぜ!とばかりに、店を出る。

後ろ髪引かれる思いで、ディスプレイをパシャリ。

前を歩くおばあさんの、落ち着きのあるなんとも枯れた上品な香りと、涼やかな風を感じなら、無事に帰宅したとさ。

おしまい。


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