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北海道初上陸!「STATION BOOTH(ステーションブース)」を使ってわかったメリットと盲点【JR取材済】

※この記事は2022年2月4日に自身のブログおよびnoteに掲載したものです。統合編集により両記事を一本化してnoteに再掲載しました。

コロナ禍でテレワークが定着し、コワーキングスペースを使う方も増えましたね。「自宅や職場以外に集中できるスペースが欲しい」というニーズがあるわけですが、「通勤や出張の移動の合間に、ぱぱっとPC作業したい」という方もいるでしょう。

そんな中、JR東日本が駅にテレワーク用のブースを増やしています。これまでは首都圏中心で最北の設置場所は青森県でしたが、ついに北海道にも登場!早速使ってみました。

カット写真(たとえばこんなときに)

                                                                                    画像:stationwork.jpより

STATION BOOTHのサービスと場所


STATION BOOTHはJR東日本が提供するテレワーク用ブース。15分単位で借りることができます。天井まで仕切られた個室型(1人用)なので、電話やオンライン会議も可能です。カフェでは電話できないし、という場合にも最適です。内部の詳しい説明はこの後しますね。

北海道には2022年2月3日、JR札幌駅東コンコース北口側に2台、札幌ステラプレイスのセンター4階に1台設置されました。札幌駅は改札外に設置されているので、JRに乗らなくても利用できます。今回は札幌駅設置のBOOTHを使ってきました。

ところで掲載している写真には「STATION WORK」と表示されています。WORKとBOOTHって?これは記事の最後で説明します。

カット写真(札幌駅図)
カット写真(ステラプレイス)

             画像:いずれもSTATION WORK拠点一覧/検索

空いていれば予約不要!料金は15分単位

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利用時間は午前7時から午後9時30分まで。事前に公式サイトで会員登録をした上で予約して利用しますが、空室なら予約なしでも一般(非会員)でも利用できます。

事前予約の場合、料金は登録したクレジットカードに課金されます。時間になったらQRコードかSuicaなどの交通系ICカードをディスプレイにタッチして入室します。予約していない場合、あるいは一般(非会員)の場合は空室ランプを確認したら、利用時間を選択し交通系ICカードをタッチして入室します。料金はICカードで決済されます。

料金は15分あたり275円。当面キャンペーン価格として175円で利用できます。なおキャンペーン終了時期は未定だそうです。

BOOTH内の設備は?

それでは中を見てみましょう。

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1人用の椅子とテーブルがあります。テーブルは高さ72センチ、奥行き50センチ、横幅はフルに使える部分で80センチくらいなのでPC作業には十分ですね。正面には約20インチのモニターが備え付けられており、HDMIケーブルもあります。コンセントとUSBの給電口も設置されています。机上には小さいファンと消毒液も(それ以外は私物です笑)。テーブルの左下はエアコンの吹き出し口です。

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壁にはエアコンのスイッチ類。あっという間に暖かくなりました。Wi-Fi完備もうれしいところです。終了5分前には「退室の準備をお願いします」と自動アナウンスで退出を促されます。

覗かれない?防音は大丈夫?

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ところでプライバシーの確保や防音はどうでしょうか。

入口の扉は曇りガラス仕様になっています。ただし、写真でわかるように上部3分の1くらいはクリアです。BOOTH内は照明をつけますので、ドア横まで人が寄ったら……覗かれなくはないかもしれません。ただ、かなり意識して覗こうとしないといけないので、そんなことすれば周囲から怪しまれること間違いないですが。曇りガラスの部分でも中の人の動きは見えますので、不埒なことには使わないように。

JR東日本に問い合わせると「消防法上の観点から、外部からの視認性を担保するために今回の仕様としています」。そういわれると「そうですか」としか言えないですね。でも確か首都圏のブースの中には、もっと上まで曇りガラスで覆われているものがあったような気がしますが。

防音はまずまずで、外と比べると騒音がぐっと抑えられているのは確かです。とはいえ駅ですからアナウンスなどははっきり聞こえました。どうしても静寂が欲しい方はイヤホン持参がベターですね。
ちなみに私はコレ愛用者です。

妻はこっち。

札幌駅特有のデメリットも

使ってみてはじめてわかった盲点がありました。JR札幌駅といえば……そう、北海道新幹線の工事中です。この音はアナウンスの比ではなく、相当けたたましく聞こえます。もちろん四六時中聞こえるわけではありませんが、頻繁に鳴り響きました。静寂を求める場合は上記で紹介したイヤホンなどが必須でしょう。

ちなみに道産子としては、場所がもうすこし大通寄りにならなかったのかとも思います。この点もJR東日本に聞くと「設備的な与件も含め、設置場所や台数を検討しています」。これも「そうですか」としか言えません……。

多様なニーズに応える「STATION WORK」

ご紹介したSTATION BOOTHはJR東日本が展開するシェアオフィス「STATION WORK」のひとつ。BOOTHの外側や公式サイトが「STATION WORK」となっているのはそのためです。北海道内のサービスでいえば、2021年にオープンしたJR札幌駅前のコミュニティースペース「HOKKAIDO×Station01」に続くもので、さらに2022年2月17日にはJRイン千歳の客室をホテルシェアオフィスとして利用できるようになります。

感想とまとめ

首都圏の駅に続々と誕生するテレワークスペースが北海道にもようやく登場しました。テレワークや電話などのスペースとして、空き時間にぱっと使える利便性は素晴らしいと思います。札幌駅で「電源+Wi-Fi完備」のカフェは限られますので、電車までのちょっとした待ち時間なら十分使えます。札幌は「ビジネスコンビニ」不毛の地ですので(キンコーズも撤退しましたし)、この手のサービスには頑張ってほしいものです。

しかしなあ、通常価格に戻れば1時間使うと1000円超えます。15分ならここでもいいけど、それ以上ならWi-Fiなくてもカフェ行っちゃうかな…というところでしょうか。もっともJR側も長時間の利用は想定していないでしょうけど。


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