見出し画像

課題を発見する力と課題を解決する力は別!?

こんにちは 姉ちゃんです。

日々仕事をする上で、マニュアル通りにいかないことって
山ほどありますよね。

毎日同じルーティンを繰り返していても
やはりその時その時に応じて置かれている状況や立場は違ってくるし
トラブルは突然やってきます。

それら一つ一つを課題にして解決していくのが”課題発見力”であり、
近年言われているチームシップを実現するためには
必要不可欠なものと言えるでしょう。

課題発見力って?

…例えば、ここに一つの課題があるとします。

それって事前に分かっているものですか?

それとも実際に行動してみてから初めてわかる課題でしょうか?

事前に分かっているものであるならば事前に対策を練り、
トラブルを最小限に抑えることが可能でしょうが、
重要なのは、行動しないとわからない課題をいかに見つけ解決するのか
なんです。

例えば、初めて登山をするとしたらあなたはどう考えますか?

「かなり急な坂道があるだろうから体力をつける必要があるな。」
「防寒は何を用意しよう…」
「高山病になってしまった場合の対処法を調べなきゃ。」

みたいに不安な点が次々と思い浮かべることでしょう。
こうした課題は登る前から分かっています。ところが、
登山を経験した人達が口を揃えて指摘するのは実は、”下山”なんです。

行きは良い良い帰りは恐い…とはよく言ったものですが
上りに比べて下りの筋肉へのダメージはとても大きく、それが膝だったり
足首へのダメージとつながっていきます。
そして最終的には脚に疲労がたまり、踏ん張りがきかなくなって転倒や
滑落の危険が高まってしまうのです。
実際に登山では下りの事故が圧倒的に多いそうです。

4人の羊飼いのお話

さて、ここで自分のチームのメンバーが持つ課題を発見する力と
解決する力を見極める為に4タイプに分類してみました。

柵に囲まれた、広い牧場を想像してみて下さい。
そこのゲートが古くなり壊れてしまって羊が脱走しているのを発見しました。
逃げてしまった羊は、数で言えば半分くらいです。

この時、それぞれのタイプの人はいったいどういった行動をとるのでしょうか?

①第1のタイプ


 第1のタイプは羊が脱走しているのを見て、
すぐにテニスラケットを手にとり、
逃げていく羊に向かって飛び出していきました。
羊達を追いかけ回して、彼はもう汗びっしょりです。

 しかし、彼には大きな間違いがあります。
一つは開きっぱなしのゲートをそのまま閉めず、
修理もせずに捕まえにいったことです。
これだとさらに羊は逃げていくばかりです。
 もちろん逃げた羊は捕まえなければなりませんが、
一番の問題は羊が逃げられるゲートが開いてしまっていることなのです。

このタイプは、
『課題の本質を見つけられずに、解決の正しい行動ができないタイプ』と言えます。

②第2のタイプ


 
このタイプの人は状況を見ると、家から羊を捕まえるための道具と、
ペットの犬を連れ出して羊を追いかけていきました。
①の人と同様に、必死に大汗をかきながら1頭1頭を連れ戻しています。
ただし、手には羊を捕まえるための正しい道具を持っています。
 しかし、ゲートを閉めていないので羊がまた逃げ出しています。

このタイプは、
『課題の本質は見つけられずに、解決策の正しい行動はできるタイプ』です。 

③第3のタイプ


 このタイプは羊を捕まえずには行かず、ゲートも閉めません。
その代わり、牧場主の横で「いつかこうなると思ってましたよ。」
とつぶやいています。
「あのゲートはネジが錆びていたので、いつか勝手に開くと思ってました。
 ゲートを早く修理しないといけないでしょうね。」と言い
テーブルの上に牧場の羊のリストを広げます。
「今回の脱走のリーダーは、○番のショーンです。あいつは冬になると毛の伸びが
 一番いいんですよ。ウチの羊達は〇〇という種類でして…」
そのような感じで、色々と分析して口を出しても特に何もしてはいないので
羊は相変わらず逃げっぱなしになっています。

このタイプは、
『課題の本質は見つけられるが、解決の正しい行動ができないタイプ』です。

④第4のタイプ


 第4のタイプの人も羊を捕まえにはいきません。
ただし彼は一つだけ行動をします。
それはゲートを閉めて、丈夫なネジを打ち直すこと。
そして彼は小屋で別の作業に取り掛かってしまうのです。
 その様子を見て、「お前何やっているんだ?」と牧場主はたまらず言います。
「必死で走り回っているやつもいれば、色々調べているやつもいる。
 それに比べてお前は何をやっているんだ?」と呆れていると
彼は「もう、問題は解決しましたよ。」と言ったのです。
「ゲートが開いていることが問題なので、これを閉めておけば終わりです。
 これ以上逃げることはありませんし、逃げた羊も夕方になればお腹が減って
 帰ってきますよ。」
そして夕方になると、彼の言った通り羊達は帰ってきました。ゲートを開けて
羊達を迎え入れ、丈夫に補強されたゲートを閉めて、作業は完了です。

このタイプは、
『課題の本質を見つけ、解決の正しい行動をするタイプ』です。


…皆さんも自分の周りに、思い当たるタイプがいたのでないでしょうか?

さあ、それではこの4つのタイプの中で
成果を上げるチームに必要なタイプについて

次の投稿で説明していきたいと思います。

ではまた次回の投稿をお楽しみに

姉ちゃんでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?