「サードアイ・オープニング」第7話
第7話:歌姫の夢の中
初任務が終わってほどなくして、ヒノエから呼び出しがかかった。向かった先は軍司令塔の会議室で、そこにはヒノエと十数人の恰幅のいい男たちがすでに集まっていた。
「体調はいかがかしら?ミスター・オーエン」
ヒノエはにっこりと微笑んで俺に問いかけた。その笑顔の真意を探るべく、じっと彼女のオレンジ色の瞳を見る。特に他意はなさそうだったが、上官としての尊厳を無視された憤りからか、眼差しは冷ややかだった。
室内は緊迫した空気が流れていた。これは、まずい展開だ。