7/31発売『蹴日本紀行 47都道府県フットボールのある風景』より先行公開 【岩手県】折り鶴マスコットに込められた県民の想い
昨年11月よりnoteにて展開し、OWL magazineでも掲載していた「フットボールの白地図。かねてより予告していたとおり、写真集『蹴日本紀行 47都道府県フットボールのある風景』として、7月31日に発売されることとなった。現在は最後の追い込み中だが、テスト稿の仕上がりを見て大変満足している。その一部を、ここでご覧に入れることにしよう。
今月はOWL magazineにて、この『蹴日本紀行』に登場する47都道府県の中から3県をチョイス。それぞれの「フットボールのある風景」を紹介することにしたい。いずれもnoteで掲載したものだが、初期のものは方向性がまだ定まっておらず、今回の書籍化にあたって大幅な加筆修正とリライトをすることとなった。今月は、それらを「先行公開」としてお届けすることにしたい。
今回の「岩手県」は、本書の3番目に登場。それぞれの都道府県では、必ずスタジアムでの写真を選んでいるが、一方で「その土地らしさ」が感じられる風景も可能な限り紹介している。岩手県については、グルージャ盛岡を2005年から定期的にウォッチしてきたこともあり、盛岡市以外にも遠野市や陸前高田市、さらにはラグビー・ワールドカップ取材で訪れた釜石市の写真も収められている。
岩手県の旅で重要なフックとなるのが、2017年にJクラブマスコットとして衝撃的なデビューを果たした、あのキヅール。そして翌年には、ホームタウンを盛岡市から県全域に広げ、2019年にはクラブ名を「いわてグルージャ盛岡」と改めた。この2つのプロジェクトを達成させたのが、クラブの前社長である宮野聡さんだったことは、地元サポーターにはよく知られた話だ。
そういえばホームのいわぎんスタジアムに、長年の悲願だった照明設備が設置され、今年の6月6日に初のナイトゲームが開催された。これもまた宮野さんの尽力によるもの。紙幅の都合で本書の中では触れられなかったが、前社長がクラブに残したものについて、この機会にあらためて言及しておきたい。そして本稿から『蹴日本紀行』のテイストを感じ取っていただければ幸いである。
【以下、OWL magazine読者のみに公開】
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