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観光業は平和産業

「旅行は平和へのパスポート」というのを度々、見聞きすることがあるが、こんな今だからこそ強く感じる。

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昔、JICAの職員の方と会食をした。その方は、将来、国を背負うような優秀なアフリカ諸国の若手の方々を集め、広島にご招待するというミッションを担当されていた。なぜJICAがそんなことをするのか、当時の僕は少し不思議に思い、質問してみた。



「これは平和のためなんだよ」と。



もう少し説明が欲しくなった。ピンとこない。


「一度行った国には、想い入れができる。何か揉めたとき、今後一緒にビジネスをする時、日本の方々に世話になったことを思い出してもらうため、その投資的な感覚のミッションなんだよ。お互いの国に行き来すること自体が平和への第一歩という考え方なんだ。」

当時の僕はヘぇ〜〜そういうものなのか〜〜ぐらいに考えていた。

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今、ウクライナへのロシアの侵略戦争が始まった。

観光業が利益を出すには、その地域が平和でないと、どんなに景観が素晴らしくとも、宿泊施設が豪華でも、観光客が来ないということ。もちろん戦争だけでなく、天災が発生した場合、治安が悪い場合もおいても、同じことが言える。

さらに加えると、一度行ったことのある国や地域には思い入れができる。ウクライナやロシア、旧ソ連諸国に一度でも行ったことがある人は、今、強い想いと、一度旅行に行った時のことをまず思い出すことになるんだと思う。

残念ながら、僕はウクライナやロシアどころか、旧ソ連諸国にさえ足を踏み入れたことがない。情報をキャッチアップする毎日だが、改めて「観光業は平和産業なんだな」と感じる。

day7


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