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電界怪異図鑑:【マンホールモドキ】

【マンホールモドキ】

学名:Pseudoportus devorans
異界動物:モドキ科 人工構造物模倣属
恐怖レベル:★★★★

「マンホールモドキ」は、現代の都市地域に突如として現れる都市怪異です。その名の通り、道路のマンホールとして擬態しており、不用意に近づいた人々を食べるとされています。彼らの獲物となるのは、疲れて歩いている人やスマートフォンを操作しながら歩いている人が多いようです。

その外見は、実際のマンホールと見分けがつかないほどの巧妙さで、特に日が暮れて視界が悪くなる時間帯には警戒が必要です。
しかし、彼らに食べられてしまった人々が必ずしも消え去ってしまうわけではなく、ほとんどの場合は出てくることができますのでご安心を。自然分解以外の消化機能を持たず、咀嚼もできないので牙も形だけ。そこまで含めてニセモノというわけです。ただ、落ちれば当然怪我をしかねませんから、歩きスマホはやめましょう。

非常に珍しい存在であるマンホールモドキは、目撃情報や被害者の証言が上がることがあっても、関係者が駆除しようと現場に到着する頃には、すでにどこかへ消えてしまっているという特性を持っています。このため、彼らを捉えることは非常に困難です。
また、移動の際に新たな姿に擬態しているようで、同じ姿形が再度目撃された例はありません。そのため再び見かけることがあっても同一個体か判断ができず、完全に一期一会の怪異といえるでしょう。

別の場所で確認されたマンホールモドキ

このマンホールモドキの正体や由来、目的などは一切不明であり、多くの都市伝説や研究がなされていますが、はっきりとしたことは分かっていません。
ただ、彼らが出現する場所や時間にはある一定のパターンがあると言われており、深夜や早朝、特に雨上がりの日に多く現れる傾向があると言われています。

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