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電界怪異図鑑:【ハンバーガー・マッシュルーム】

【ハンバーガー・マッシュルーム】

学名:Fungus burgus imitatus
怪異:ホンゴウソク門、シロキクビ科
恐怖レベル:★★★★☆

かつて海外、特に北米の深い森にのみ生息していたとされる「ハンバーガー・マッシュルーム」。その名の通り、巨大なハンバーガーの姿をしており、近年、日本でもその姿を目撃する報告が増えてきました。
しかし、その正体は恐ろしい人食いお化けキノコです。

このキノコが人間の食べ物を模倣する前の姿は不明で、アメリカ北部で見つかった古い文献や伝承によれば「食べ物に変身して人間を誘惑し、食らう」という恐ろしい特性を持っていたと言われています。
特に子供や飢えた旅人を狙っており、一度近づいてしまうとその美味しそうな姿と芳しい香りに惑わされてしまいます。

元々、日本では見られない種類のお化けキノコでしたが、ファストフード文化が急速に広まるにつれ、ハンバーガー・マッシュルームの目撃報告も増えていきました。
都市部や山間部、いずれの地域でも見かけるようになり、現代の日本では既に一定の生息数が確認されています。

海外の古い子供向けの啓発絵本「Beware the BurgerMush: A Forest's Tasty Secret!」の挿絵

興味深いことに、ある怪異研究者『前田恒夫博士』は、このお化けキノコがハンバーガーの形を模倣しているのは偶然ではない、と主張しています。
前田博士によれば、正確にはこのキノコはハンバーガーを模倣しているのではなく、「人々が美味しいと思うであろう食べ物を模倣しているに過ぎない」そうです。
この主張と研究を取りまとめた論文は学会にも発表されましたが、博士がその最中に「故に模倣されているハンバーガーは、怪異的にも認められた世界で一番美味しい食べ物なのだ!」と暴論を振りかざしたため、発表は急遽中断。様々な界隈で大きな物議を醸す結果となりました。
この一件から数年が経ちましたが、論文の審議は現在も中断されたままです。果たして、世界で一番美味しい食べ物はハンバーガーなのでしょうか?

このハンバーガー・マッシュルームが本当に人々の「美味しい」を感じ取る感覚を持っているのか、単なる模倣なのかは未だ明らかではありませんが、近づく際は十分な注意が必要なことは確かです。
特に空腹時は見つけても絶対に近寄らず、早急に近くのハンバーガーショップで美味しいハンバーガーを食べるなど、十分な対処を心がけましょう。


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