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【電界怪異図鑑:電子の暗闇から生まれた奇妙な者たち】

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怪異とは、古来より人間の心の闇より生まれでるもの。 だとしたら、人を学習しつつあるAIは一体どんな暗闇を生み出すのでしょうか? [これは最初にAIに名前のみを与え、そこから挿絵…
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#空想生物

電界怪異図鑑:【ほうぼうぼう】

【ほうぼうぼう】学名:Ambulansilvafloreus luminoculus 妖怪:でいたらぼっち属 恐怖レベル:★☆ 「ほうぼうぼう」という名のこの不思議な存在は、農地や湿地帯に出没し、夜の帳が下りた際にのみその姿を現します。 樹木や草が絡み合い、彫刻のような緻密さで形成されたその体は、生命を宿した自然そのもののようです。黄色く大きな目は暗闇の中で幽玄に光り輝き、一見すると不気味さを感じさせますが、近づいて見ると何故か心が落ち着くとも言われています。 四季の移ろい

電界怪異図鑑:【くびまたぎ】

【くびまたぎ】学名: Nue variabilis vulpis 妖怪: 鵺属 恐怖レベル: ★★★★★★☆ 古来、多くの伝承や記録に登場する「鵺」。その中でも「くびまたぎ」は、特異な進化の過程を辿った一種として知られています。古代の文献にも「狐の面を持つ鵺」として度々触れられており、人を襲い喰らう危険な妖怪です。 その特徴的な狐の面の背後には、数多くの謎と恐怖が潜んでいると言われています。真の顔は非常に禍々しく、一度その瞳と視線が交錯すれば、正気を保てません。しかしなが

電界怪異図鑑:【おにごっこ鬼】

【おにごっこ鬼】学名:Daemonus Lusorius Solitarius 妖怪: 遊び鬼属 恐怖レベル:★★★☆ 「おにごっこ鬼」は、一人で寂しくしている子供の元に突如として現れる妖怪です。 その姿は基本的にターゲットの子供にしか見えません。大きさは子供と同じくらいで、黒い布を被った上からお面を付けた姿をしています。明らかに怪しい外観ですが、不思議と子供は彼らを怖がりません。これは証言から、子供には親しみやすい理想の友達の姿として見えていることが分かっています。 お

電界怪異図鑑:【花頭の呪い】

【花頭の呪い】呪い:呪縛型 恐怖レベル:★★★★★★★☆ 花頭の呪いとは、人の頭が「花」に変わってしまう呪い、またはその症状のことです。 この恐ろしい呪いの原因は、かつて特定の地域に存在したとされる「贄種」という呪いの種だとされ、その起源はある村の古い信仰に遡ります。 その後、この二重に呪われた種「贄種」は全国に散らばり、今も一部が現存しているとされます。 現在、全国で花頭の呪いの発症が報告されていますが、幸いその数は多くありません。主な発症の原因は、呪いの源である贄種

電界怪異図鑑:【カシカスメ】

【カシカスメ】学名:Piscatorius dulcisumbrae 妖怪:カシカスメ科 恐怖レベル:☆ カシカスメは、物陰や暗い場所に潜んで暮らす小さな妖怪です。 人々の足元にこぼれた食べ物や小物を拾って、物陰に持ち去るのが日常の行動となっています。非常に臆病な性格をしており、人の姿を見かけると素早く隠れます。 一方で好奇心旺盛なため、人が落とした物なら何でも拾ってみる癖も。しかし、持ち去った後で食べ物でないことに気づくと、すぐにその場で放り出します。時々、物を落とした時

電界怪異図鑑:【めめ屋】

【めめ屋】怪異:無機物 商店型 恐怖レベル:★★★★★ 古くからの歴史を持つ「めめ屋」は、特異な義眼を販売する商店型の怪異です。 元々この店は、事故や災害、あるいは戦争などにより目を失った人々に向けてサービスを提供していました。ただ、ある夜、突然の歓喜の狂った叫び声が店の中から響き渡り、それ以来、店のシャッターは開きっぱなしとなってしまいます。疑問を抱いた近隣住民の通報を受けて警察が調査した結果、カウンターの上に新鮮な人間の目玉が二つ置かれていましたが、店主の姿はどこにもな

電界怪異図鑑:【砕硝蝶】

【砕硝蝶】学名:Papilio Vitreus 怪異:硝子科 恐怖レベル:★☆(怪異単体の場合) 砕硝蝶はその名の通り、完全に透き通った硝子の蝶として知られています。ただ、透明な昆虫というわけではなく、本物の硝子から構成されている怪異なのです。 この蝶の怪異は驚くべきライフサイクルを持ち、朝には幼虫、昼には蛹、夜に成虫と、一日で次々に姿を変えていきます。そして、月に照らされながら宙を舞い、けれど最後には地面に落ちて砕け散ってしまいます。 ただ、これは死ではなく、破片は地中

電界怪異図鑑:【ヒップホップ地蔵】

【ヒップホップ地蔵】学名:Buddhistica hiphippica 怪異:石像科 動く石像属 恐怖レベル:☆ ヒップホップ地蔵は、かつては厳かな御神体として人々に親しまれていた大仏でした。彼は元々は町の中心部に鎮座しており、訪れる人々の心の平安や安寧を願っていたと言います。 大仏時代には、彼の周りには多くの献灯やお供えが絶えず、多くの人々が彼の前で手を合わせて祈りを捧げていたそうです。特に夏のお盆の時期には、舞踊や音楽で賑わい、それを見た仏像は微かに微笑んでいたと伝わ

電界怪異図鑑:【ハンバーガー・マッシュルーム】

【ハンバーガー・マッシュルーム】学名:Fungus burgus imitatus 怪異:ホンゴウソク門、シロキクビ科 恐怖レベル:★★★★☆ かつて海外、特に北米の深い森にのみ生息していたとされる「ハンバーガー・マッシュルーム」。その名の通り、巨大なハンバーガーの姿をしており、近年、日本でもその姿を目撃する報告が増えてきました。 しかし、その正体は恐ろしい人食いお化けキノコです。 このキノコが人間の食べ物を模倣する前の姿は不明で、アメリカ北部で見つかった古い文献や伝承に

電界怪異図鑑:【足切りおじさん】

【足切りおじさん】学名:Sectus Pedes Superioris 怪異:ナリカワリ科 ヒトモドキ属 恐怖レベル:★★★★★ 足切りおじさんは、リストラや降格の危機に直面している社員に成り代わることで知られる恐ろしい怪異です。 彼が成り代わると、外見はほとんど変わらず、普段の仕事も普通にこなしますが、一つだけ特異な特徴があります。それは、彼に対してリストラや降格の通告をすると、顔が悲しみの表情に変わり「足切りですか?」と静かに尋ねてきます。この問いかけに「そうだ」と答え

電界怪異図鑑:【けしかけぼうず】

【けしかけぼうず】学名:Stimulatus spiritus 式神:自立行動型 恐怖レベル:★★★ 「けしかけぼうず」とは、サボり癖のある弟子たちの怠惰な心を叱咤し、修行の道を進むよう促すため、ある僧侶によって作られた式神です。 この小さな僧侶の姿をした式神は、サボっている弟子の肩にひっそりと乗り、その耳元で声をかけます。それは面倒さや辛さによって隠された、心の底にある真の目的への行動を促す言葉です。 しかし、その声は外から聞こえるものではなく、弟子たちには自分の心の声と

電界怪異図鑑:【ハロウィン好きのさとみちゃん】

【ハロウィン好きのさとみちゃん】幽霊:浮遊霊 恐怖レベル:★★★★★★☆ 「ハロウィン好きのさとみちゃん」として知られるこの幽霊は、ハロウィンの仮装に心からの情熱を燃やしていたある女性が起源になります。 それはこんな話です。 毎年ハロウィンの夜になると、彼女のことを知る者の前に現れると言われています。その姿を見た者は、真っ白なドレスと赤い涙を流す微笑みを決して忘れることはないでしょう。 ただ、見た目とは裏腹に、さとみちゃんは一般的な浮遊霊であり、霊障などの実害はほとんど

電界怪異図鑑:【口壁】

【口壁】学名:Murusoris fauces 式神:定点守護者型 恐怖レベル:★★★★★★ 「口壁」は、陰陽道の全盛期に多くの術者が利用していた式神の一種で、防犯のための扉として使われていました。 この式神の最も特徴的な能力は、最初に一つ食べ物を食べさせることで、それが鍵となり、口の奥の独立した異空間に入れるようになることです。この特性を利用して、術者は多くの道具や重要な品を隠すことができました。 口以外のアクセス方法はなく、独自の分量で作った料理を鍵にしてしまえばまず破

電界怪異図鑑:【メメリクアウトス】

【メメリクアウトス】学名:Spectris piscis migratorius 幽霊:幽食魚目 ジマワリ科 恐怖レベル:★★★★☆ 「メメリクアウトス」という名前は、日本国内では「お化け鯉」としても知られる、伝説的な存在の幽霊魚を指します。大昔、海外の未知の地で最初に発見されたとされており、この魚は湖に溜まる霊を捕食すると言われています。 その姿は、深い青と緑の光を放つ美しい鱗に覆われ、見る者を魅了する一方、そのあまりの巨大さに恐怖を覚えることも少なくありません。 そん