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電界怪異図鑑:【メメリクアウトス】

【メメリクアウトス】

学名:Spectris piscis migratorius
幽霊:幽食魚目 ジマワリ科
恐怖レベル:★★★★☆

「メメリクアウトス」という名前は、日本国内では「お化け鯉」としても知られる、伝説的な存在の幽霊魚を指します。大昔、海外の未知の地で最初に発見されたとされており、この魚は湖に溜まる霊を捕食すると言われています。
その姿は、深い青と緑の光を放つ美しい鱗に覆われ、見る者を魅了する一方、そのあまりの巨大さに恐怖を覚えることも少なくありません。

そんなメメリクアウトスは、不思議なことに、同一個体が数年おきに世界各地の湖に現れています。その理由は、この幽霊魚が霊界を通じ、地球上の様々な場所を移動しているという説が有力です。そのため、一つの場所に長く留まることはなく、食事の時間も非常に短いとされています。

日本においても、古来の文献の他、二度の正式な観測記録が存在します。

最初に観測されたのは昭和52年(1977年)の7月13日、滋賀県の琵琶湖南部、近江大津市付近でした。当時、地元の漁師が早朝の漁の最中、水面下から放たれる神秘的な光に目を奪われました。近づいてみると、その光の正体は巨大すぎる怪魚の美しい青緑の鱗だったのです。この漁師は慌てて引き返そうとしましたが、突如として怪魚が姿を消し、その存在を確認したのは彼一人だけでした。

二度目の観測は、平成14年(2002年)の10月6日、静岡県の浜名湖西部、湖西市の沖合いで記録されています。この時は、湖でバードウォッチングを楽しんでいた観光客が、湖面に巨大な影を目撃しました。驚きの中、カメラでその様子を撮影したものの、幽霊魚のため写りませんでした。しばらくすると巨大な影は水中深くに潜り、再び姿を現すことはなかったそうです。

いずれのケースも証言と霊脈のゆらぎ観測から、メメリクアウトスであったと認定されました。ただ、その性質から誰にも気づかれない場合も多いと思われるので、実際はもっと日本のあちこちに現れていた可能性があります。

海外の古い図鑑にも記述がある

このように神出鬼没なメメリクアウトスは、その巨大さから最も古い神霊の一種とも考えられており、その正体や生態についての研究は、古代の神話や歴史の謎を解明する大きな鍵となるかもしれません。
しかし、その出現には法則性がなく、実体化の時間も短いため、確実な研究が難しいのが現状です。

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