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リーダーを育てる前に抑えておきたい2つのポイント


どうも、可能性を最大限に活かして生きる、マインドフルネスコーチのてるいです。

突然ですが、こんなようなお悩みはありませんか?


「あぁぁ、組織をもう少し大きくいきたいんだけど、任せられるリーダーがなぁ・・・」


普段、経営者の方とのコーチングセッションや、組織開発のコンサルティングやで必ずといっていいほど出てくるのがこの『リーダーがいない』ということ。99.9%の方が似たような悩みを抱えているといっても過言ではないというくらい、多くの経営者の方が頭を抱えている組織の問題の一つであります。


そこで今日は、これからリーダーを育てていきたいと思ったときに抑えておきたい2つのポイントについて、お伝えしていきたいと思います。


そもそもリーダーとは?


リーダー育成時のポイントについてお伝えする前に、そもそも、リーダーとは一体どのような人のことを指すのか改めて考えてみたいと思います。


企業においてそれぞれの定義がしっかりと明示されているところもあると思いますが、ここではリーダーの語源からその役割について考えてみたいと思います。lead やleadershipの語源であるインド・ヨーロッパ語の 【leith】は、「出発する」「出発点(敷居)を越える」 または「死ぬ」ということを表します。つまり言葉の意味から考えると、リーダーの役割とは、『一番最初に先頭になって進むこと(=未来(未知)の世界へ出発すること)』となります。


ここでもしかすると「え?管理職とは違うの?」と疑問を持たれた方もいるかもしれません。よく、リーダーという言葉と同じようなニュアンスでマネージャーや管理職といった言葉も耳にしますが、マネージャーや管理職はどのような役割を持つ人のことを指すのでしょうか。


リーダーとマネージャー(管理職)との違いとは?



もちろんこれも企業においてそれぞれの考え方があるかと思いますが、マネージャー・管理職とは『場や目標を管理する人や役割』のことを指します。


混同しがちなこの違いを踏まえたうえで、リーダーを育てるときに抑えておきたい2つのポイントについてお伝えしたいと思います。


リーダー育成のポイント①リーダーは『結果として』なるもの



よく書店などで目にする『リーダー育成法』などといったリーダーに関する書籍では、「場や夢を提供すること、夢を見させることがリーダーである」と書かれているのを目にすることがあります。


ここで、押さえておきたいポイントがあります。このような本で「場や夢を提供すること、夢を見させることがリーダー」と書いているのは『成功したリーダー』であるということです。その方はリーダーとして成功した後に、その人の経験をまとめた『結果としてリーダーになるために、リーダーとして大切なこと』を書いているのである、ということです。


つまり何が言いたいのかといいますと、先ほど語源から紐解いてお伝えしたリーダーの役割『一番最初に先頭になって進むこと(=未来(未知)の世界へ出発すること)』から考えても、リーダーというのは『結果としてなる』ものであるということです。


リーダーが先頭に立って進んだ結果、轍のような足跡ができて、道が開けて、集う場ができ、そしてフォロワーが生まれる。やりたいと思ったことをやった人がいて、ついてくるフォロワーがいて初めて『一番最初に先頭になって進んだ人』が結果としてリーダーとなる、ということです。


「君にはリーダーになってほしいんだ。みんなの見本となるような輝かしい成績を残してくれ」と言われ「俺、別にやりたいわけじゃないんだよな」と言いながら、渋々言われたからやっているリーダーよりも、誰よりも楽しそうにとことんやっている人のほうが組織全体も生き生きしてきますし、フォロワーだって増えます。何よりリーダーのモチベーションも違ってきますね。


やったことがないことを先頭に立ってやるのがリーダーだと考えると、リーダーを育てるためにやり方を教えるというのはなんだか違ってきますね。リーダーを育てる時に大事になってくるのは、とにかくその人の強みを見つけて、その人自身が興味関心があり面白いと思うことをやり続ける環境を作るということになります。そして『結果として』リーダーとなっていくわけです。




リーダー育成のポイント②リーダーは誰でもなれる訳じゃない


とはいえ「じゃあ、みんなにやりたいことやらせてみよう!そしたらリーダーがいっぱいだ!」と言えるほど、そう簡単にいかないのがリーダー育成ですよね。

ビジネスの場ですから、ただやりたいことやっていいよ!というわけにはいきません。何かのプロジェクトとして、事業としてやっていくとなった時、リーダーとしていろいろ大事なポイントが出てくるわけです。


だれもやったことがないこと、進んだことがない道を先頭に立って進んでいくときに、一番初めに変化や障害などのシーンに出くわすのは先頭を走っているリーダーです。つまり、リーダーが一番初めに恐怖を感じることになります。その時にリーダーの素養がないとどうにもこうにもチームとして乗り越えることが難しくなってきます。そこで、リーダーに必要となる3つの素養を挙げたいと思います。


1.一貫性
このまま行っていいんだろうかと誰もが不安になっているシーンで、最初に言ったことをやり続けることは本当に勇気がいることです。そして困難です。誰でもできるわけではありません。一貫性を持ってできるのがリーダーとして大事です。

2.誠実さ

誰がどう考えても不安を感じるような状況で、リーダーがもしきれいな決まりきった言葉を並べていたとしたら、メンバーはどう感じるでしょうか。リーダー自信が『自分はリーダーなんだから、誰よりも完璧でなければならない』というべきを手放して、不安になっていることも含めてまず自分がその感情に気づき受け止め、メンバーにも共有などできるマインドを持っていることが大事ですね。

3.決断力

リーダーは誰も通ったことのない道を突き進んでいきます。その道にはみちしるべがないわけですから、このまま行ってゴールまで行くかわからないときでも決断する力があり、決断できることが重要になります。



リーダーを育てる前に、こういった素養を持っているメンバーがいるか、日ごろからよくコミュニケーションをとってメンバーの強みを知るということが大事になってきますね。



おわりに



いかがでしたでしょうか。リーダーと管理職のそもそもの役割から、リーダーを育てておく時のポイントについてお伝えしてきましたが、多くの会社では、リーダーをしながら管理職をすることを求められている方は少なくありません。


先頭に立ってどんどん進んでいるのに、同時に後ろも振り返りながらPDCAをまわして『場や目標を管理する人や役割』をするわけですから、リーダーをやりながら管理職をすることはとても難しいことです。


それをするのが経営者(創業時は特に)なわけですが、組織が大きくなればその2つの役割をすべてやっていくことは難しくなってきます。自分自身のキャパと、組織の成長スピードを鑑みたときに改めて『リーダー育成』について考える方が多いのではないでしょうか。


リーダーがほしい!と思ったときにすぐにそう言った方がいればよいですが、そうでないことのほうがほとんどです。一歩立ち止まって、どのような組織を作っていきたいのか、そして今どんなメンバーがいるのかを考えながら、普段からなんでもチャレンジできるような環境を作っていくことが大切ですね。


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