部下が『ふわふわした目標』を立てる訳
どうも、可能性を最大限に活かして生きる、マインドフルネスコーチの照井です。
突然ですが、皆さんはどのように目標を立てていますか?会社ですと、期の代わり目に立てることが多いかと思いますが、部下がいらっしゃる方であれば自分の目標というよりも、部下がどんな目標を立ててくるのか気にかけている方もいらっしゃるかもしれません。そして、その目標を見てどうしたものかと頭を抱える方もいるのではないでしょうか。例えばこんな感じに…
<部下/目標管理シート>
・前期より成長し、成果を出せるように意識して頑張る
・新規事業立ち上げを成功させ、定時退社してプライベートも充実させる
※意気込みなんだか目標なんだかわからない
※ビッグマウス的どえらい目標
上司(心の声)「お、おう、おおぅ。これは、なんだろうか。どういうことでしょう。気持ち?宣言?頑張るって書いているけど…。違うんだよなぁ…あれ?こっちの目標はずいぶん大きく出ましたね!ちょっとこれは無理かなぁ…ずいぶんふわふわしてるなぁ。はぁ( ;∀;)」
・・・はい。
では、なぜこのような目標を立てるに至ったのでしょうか?今日は部下が『ふわふわした目標』を立てる訳について書いてみたいと思います。
ふわふわ目標を立てる訳①目標についてよく理解できていない
普段、企業様のところで研修を行っているのですが、目的目標がなぜ必要なのか、そして目標設定のポイントなど、意外と知らなかったという方が多くいらっしゃいます。仕事をしていると自然と出てくるこの目的・目標という言葉。当たり前の共通言語のように使っている言葉ほど、改めてお互いの認識を丁寧に合わせていくことが大切ですね。
ふわふわ目標を立てる訳②やったことないことに目標を立てている
とくに、“ビッグマウス的どえらい目標”を立てている場合『やったことがないこと』に対する目標設定で起こりがちです。よく考えるとそうだよなぁ、という感じかもしれませんが、やったことがなくて自分がどの仕事にどのくらいの時間がかかるのか、どんな作業が発生するのかがわからないのに適切な目標を立てること自体が難しいですよね。
例えば、路面凍結や吹雪の道を知らない運転手が、目的地の到着時刻を予想しても大概外れるのと同じですよね。ちゃんとした目標立ててね!ではなく、部下の状況をみて、目標を立てるのに必要なリソースを提供する、部の目標や目的から考えてどのくらいを目指してほしいのかを伝えることも大切ですね。
ふわふわ目標を立てる訳③目標自体が機能していない
目標を立てるけれども、一年後に振り替える。なんてことはないでしょうか。目標を立てること自体が目的になっていて、目標達成の進捗確認やサポートが一切ない…意外とあるあるのような気もします。
ふわふわ目標を立てる訳④そもそも部に目標がない
これが一番悲しい…。そもそも部に目標がない。会社の目的目標はすべて連動しているはずなのに、部下だけに恒例行事のように目標を立てさせて、会社にも事業部にもない。目的目標がなくてもよい会社であればいいと思いますが、部下だけ社員だけに目標を求めて実は会社や部の目標がない、またはぼんやりしている、なんていうことがないことを祈ります。
さいごに
いかがでしたでょうか?会社によって目標の考え方や立て方は様々かと思いますが、今回は『ふわふわした目標』をなぜ部下がたてるのか?といった観点から見たときに考えられる背景を書いてみました。
ふわふわした目標が出てきた場合、必ずしも部下だけに何かしらの改善点があるわけではなく、そのような目標を立てる構造が別のところにある可能性があります。おや?と思ったときは、相手はなぜそのような目標を立てるのかといった本人以外の部分に目を向けることも大切にしていきたいですね。
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