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採用の困りごとの大半は、「自立」で解決できる!?

若者や女性を採用したい。でも現実的には・・・。


久しぶりのnoteです。

昨日はエールのYouTube配信でお世話になっている
スタジオミルクの秋篠くるみ社長の講演会に参加いたしました。

テーマは「戦略的に取り組む中小企業の採用」

人手不足と言われて久しい中、
どの業界も採用には力を入れているため、
秋篠社長のお話はとても勉強になりました。

内容は割愛させていただきますが、

講演の中で、私がキーワードだな、と思ったのは、
「選ばれる会社」「辞めない会社」ということです。


エールのメルマガで
経営の話?と思われるかもしれませんが
ちょっと先までお付き合いください。



たくさんある会社の中で選ばれるためにはどうしたらいいか。
入社したスタッフが辞めないようにするにはどうしたらいいか。

秋篠社長は、自社でどんな取り組みをしたのか、
包み隠さずシェアしていたので、
採用に悩む中小企業の経営者には、とてもためになったと思います。


講演会の後は、
グループディカッションがあり、
採用について、各社の悩みや取り組みを話し合いました。

士業、建設業、飲食業などさまざまな経営者が集まる中で
やはりみなさん、採用に困っていて、
いろんな話をされていました。


そこで感じたことは、

経営者のみなさまは
若者や女性に対する期待値の高さと
現実とのギャップに悩んでいる。。。
ということです。

若い人に活躍してほしい!
女性の力を活かしたい!


そう思っているのに、
実際、面接に来る若者は
「年間休日はどのくらいありますか?」と条件を気にする場合が多く、
また入社しても
「自分でお客様を持つなんて、荷が重いです」と尻込みされてしまう。

能力ある女性でも
「家庭があるのでリーダーは無理です」と断られてしまうことも。。。


一例なので、すべての若者や女性が該当するとは言えませんが、
期待すればするほど、その思いをスルッとかわされるような気がして、
なかなか期待通りにはいかない…ということでした。


こんな話し合いの中で、

「これはますます教育が重要になる」と感じました。


つまり、若者や女性が
「期待以上に活躍してくれない」と思われてしまうのは、

本質的には

『自立』がキーワードになっています。


一方、
採用でうまくいった事例は

「社員や知り合いからの紹介」がほとんどでした。


自分の友人を自社に連れてくる社員は
自分の会社が「楽しい」「働きやすい」と思っているわけですし、
誘われた友人は、知り合いから誘いは信用します。

会社と社員の信頼関係、
友人同士の信頼関係から繋がる縁(採用)ですから、

採用後もやりがいをもって働いてくれる、ということでした。


 


売り手市場であっても、
できれば採用したくない人はいる。


私がエールのメルマガやnoteで
この話を書こうと思ったのか。

それは、

読む方々のほとんどは

「採用される側」でもあるからです。


親御さんなら、やがてはお子さんが
先生などの指導者であれば、やがては生徒が、

企業や社会で「選ばれる人」になっていかなくてはなりません。

人材不足で、今は売り手市場と言われていても、
実際のところ、

「期待通りの活躍ができない人を雇用する余裕はない」というのが

経営者の本音なのです。


補足しますが、
「期待通りの活躍」というのは、

会社の言いなりに動いて欲しい、ということではありません。

むしろ、その逆です。


言われなくても率先して動く。


言われたことはやります。という程度なら、
ロボットでもいいかなぁと

口には出しませんが、
心の奥底で思っています。




最近では、「AIが発達するとなくなる職業リスト」が話題になりますが、

とってもふんわりとした優しい表現だなぁ、と思います。

だって、その裏側では、
「Aiが発達すると仕事に就けなくなる人」を意味しているのですから(コワイですね)


選ばれる人たちが、
どんな言葉、どんな思いを持っているのか。

こうして講演会を終えて、
さまざまな気づきを得た私は、

終了後の懇親会で、もっといろんな人の話を聞きたい!と思っていましたが、

大学受験生の面談のために、
後ろ髪を引かれる思いで、
エールに戻りました。

時間は21:30。

高校生の授業は残り30分でした。


今年、エールの大学受験生は
京都大学や名古屋大学をめざすレベルの生徒が中心で、
非常にモチベーションが高く、
やるべきことに向き合って、努力を重ねています。

しかし、中には
高い希望を持つものの、受験勉強の質量が伴っていない子もいます。

昨夜はそんな子の受験意思を確認するために、
特別面接をしました。

そこには、
大学生の学習アドバイザーも同席しました。


私が、
受験するなら、それ相当の勉強量が必要であること。
勉強量の確保のために、学習環境を整えること。
などを話しました。

その際に、
「もう大人だから話すね」と一言加えて、

大学受験・大学進学にかかるお金の話もしました。


すると、それまで静かに聞いていた
大学生の学習アドバイザーが、

「エールに来るのも、親がお金を払っているよね」と口を挟んだのです。

学習アドバイザーの大学生は続けました。

私も高校生の時に、塾に通っていた。
親にお金を払ってもらっているから、
必ず一番前に座って、この授業で搾り取れるだけ全部搾り取ってやる!って気持ちで授業を受けていたよ。
でも、中には後ろの方に座って、寝ている子もいた。
私はそういう子は「本当に信じられない!」と思っていた。

私たちが勉強するために
親がお金を払ってくれている。

だから、
私たちは努力をするべきなんだよ。

努力して、その姿勢で
ありがとうを伝えないとダメだよ。

親世代の私も、
同じことが言いたいですし、
もちろん、何度も言ってきました。

しかし、
大学3年生に言われたら、
どう感じるでしょうか。



別の学習アドバイザーは
なかなか勉強が進まない子に対して、
自分が何をできるかをいつも考えています。

シフトに入っていなくても、
その子が来るとわかれば、
「僕も自習してもいいですか」と理由をつけて、
その子に会うために、教室に来てくれます。



勉強はAIでも学べるようになるでしょう。
大学受験のように、
データによる分析や対策が可能な分野は
AIを駆使した方が、合格率は高まるかもしれません。

しかし、
そのような時代になったとしても、

人の心を動かすのは、
人の、思いある言葉しかない、と思います。


最後にアドバイザーは
「私も本気でサポートするから」と笑顔で励ましていました。


・・・

秋篠社長の講演会で、
コロナで新卒採用が難しい時期だったけど、
「この子は欲しい」と思った子がいる、と言う話がありました。

小柄な女の子で、
大きな荷物を運ぶカメラマンの仕事には
適しているとは言い難い子だったそうですが、

面接時のちょっとした気遣いが
マネージャーの目に留まり、

「この子を採用してください」と

マネージャー直々に、社長に話があったそうです。


「選ばれる子」
そして、
「辞めないでほしい」と思われる子。


大切なものは、目に見えない

それを育て
感じ取れる大人でありたいですね。

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