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白饅頭日誌:12月11日「例の翻訳本の出版中止についての雑感」

 KADOKAWAから来年1月に出版される予定だった『あの子もトランスジェンダーになった SNSで伝染する性転換ブームの悲劇(原題:Irreversible Damage)』が、トランスジェンダー差別助長を憂慮する「有志」の申し立てを受けて出版中止となった件について。

( https://twitter.com/koba_editor/status/1731563521719337035 より引用 )

 私はまだ『Irreversible Damage』をまだ読んでいないので、この本の内容そのものについて批評する資格はない(とりあえず原著を購入してそちらを読み進めることにする)。

 しかしながら、発売日まで残すところ1か月あまりの段階——つまり内容も装丁もほぼ完成しているであろう段階——で「出版中止」という異例の事態になったこと自体についてはいくつかの重要な論点があり、少し書いておかなければならないことがある。

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