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#1319 知識と思考は相反するものではない

知識偏重教育が批判され、教育現場は思考重視教育に変遷しつつある。

しかし、知識の価値を甘くみてはいけない。

「知識が思考を邪魔する」と安易に考えてはいけない。

知識と思考は相反するものではないのだ。

なぜなら、知識や教養が空っぽの状態であれこれ思考しても、その思考の中身は薄っぺらいものになるからである。

逆に、知識や教養が豊かな状態で思考すると、その思考の中身がより一層深くなる。

質の高い思考には、より豊かな知識が必要であり、思考によりさらに知識が深まるのだ。

そして、知識をどんどん吸収することが重要だ。

はじめは「量」が大切である。

知識をたくさん習得することで、あとでそれらの知識がネットワークのように、関連付いていく。

それを促進するのが「思考」である。

このような状態を「知識の概念化」と言う。

やはり「質の高い知識」を概念化するためには、「知識の量」を増やす必要がある。

なので、「知識偏重教育」を批判することはナンセンスなのである。

知識と思考は一体的に高めていくものなのだ。

「はじめに思考ありき」では、中身が空っぽな思考しかできない。

知識を吸収し、思考を進め、さらに知識を深めていく。

このような流れが必要なのである。

ぜひとも、そのような教育を進めていきたい。

では。


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