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#691 自己評価の大切さ

アクティブラーニングで大切な評価は、「教師による評価」ではない。

一斉授業であれば、「教師による評価」が重要だ。

なぜなら、授業の全ての要素を教師が画一的に決め、それに応じて子どもを教育するからだ。

なので、教育を施した教師に責任があり、「どの程度教育できたか」を評価しなければならない。

しかし、アクティブラーニングでは違う。

アクティブラーニングでは、授業の最低限の枠は教師が決めるが、それ以外の要素は子どもたち一人ひとりが、その個性に応じて自由に決める。

課題や教材、場所やペース、学習方法や形態などが、それぞれの個性に応じて決められる。

だとすれば、そのような授業を評価するのは誰がふさわしいか?

それは言うまでもなく、「学習者自身」である。

「選んだ課題や教材は適切であったか?」

「学習した場所はよかったか?」

「学習ペースはどうだったか?」

「学習方法や形態は適切だったか?」

などを、学習者自身が振り返るのである。

そして、そのような自己評価を今後の学習改善に生かす。

このサイクルが重要である。


そして、これを応用すれば、「主体的に学習に取り組む態度」の評価は、子どもの「自己評価」を生かせばいいことがわかる。

「学びの自己決定権」を子どもに与えている以上、子どもの「自己評価」が「主体的に学びに取り組む態度」と一致することは明確である。

従来までの「態度評価」では、授業中の積極性や発言回数、ノートの中身などを評価材料にしていた。

それは、授業自体が「教師主導による一斉授業」なのだから、当然のことである。

教師が子どもをコントロールしている以上、子どもの学習態度を評価するには、「積極性」「発言回数」「ノートの中身」しかないわけである。

しかし、もう一斉授業の時代は終わりを告げた。

これからは、アクティブラーニングの時代である。

「教え」から「学び」への転換期である。

授業の主人公は「教える教師」ではなく、「学ぶ子ども」である。

子どもが「何を学ぶか」「どう学ぶか」「だれと学ぶか」を決めるのである。

だとすれば、学習態度の評価は「学習者自身」がするのが最適なのである。

子どもが自己評価を徹底し、次の学習に生かすのである。

そのような学びの時代に転換しなければならないのだ。

ぜひ、授業をアクティブラーニングにし、子どもの自己評価を大切にさせていきたい。

では。

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