見出し画像

オーロヴィルの旅情報-2&後日談

南インド・オーロヴィル編-10

以下、書ききれなかったオーロヴィル散策情報と後日談を追加📝

画像1

○ Solar Kitchen ○

太陽光の熱を活かして作った料理を出しているオーロヴィリアン(オーロヴィルの住人)御用達のビュッフェキッチン。ここで食べるにはオーロカードというオーロヴィル専用のプリペイドカードが必要で、カードを作るには宿泊先のゲストハウスかビジターセンターを通す必要がある。オーロヴィルの住人になるには、1年以上のボランティアをした後に審査…など段階が必要。

ソーラーキッチンの近くにはオーロヴィルの案内所や、オーロヴィル住人の日用品を配布している場所などがある。審査に通りオーロヴィル住人になると、日用品は無料で配布されたりとなるべく金銭を使わずに生活できるようになっている。とはいえ、家を建てたりなどある程度の貯蓄なりは必要のよう。その日用品の配布所のことをコンビニか何かだと思って入ってしまったけど違った。

画像2

○ Town Hall ○

いわゆる市役所のような場所で事務的窓口から財務など様々な部署が集結。両替やオーロカードにお金をチャージするべく何度か通った。映画館のスペースもあるらしいが今回は行っていない。

画像3
画像4

***

後日談📝オーロヴィルの後に訪ねたイギリスで、理想郷を求めてオーロヴィルに行ったことがある人から『インドであんな何億もコストがかかるような謎の球体(マトリマンディル)を作れるんだったら、他のためにお金を使うべきだからガッカリした。』という意見を聞いた。

たしかに…あの巨大な金のゴルフボールは何やねんとはそりゃなる。ただ最もな意見なのだけど、特に混然一体としたカオスなインドに対して、これが正しい正しくないという意見で留まるのはちょっとナンセンスというか勿体ないと思っている。

オーロヴィルはそれまでの時代にはなかった新しくユニークな都市形態のモデルと可能性を世界に提示しているし、一時的な取り組みで終わらない土台と持続性を感じた。そこに世界中から人が訪れ、何かを自国に持ち帰っていく…それはとてもポジティブな面があり、インドだからこそできることなのだろう。

日本に巨大で独自な都市形態を一から作るのは厳しいし(高野山などは少しそれらに近い気がする)マトリマンディルみたいなものが出来たら、ニュースで奇異な問題として取り上げられることは必至。

わたしは理想郷とは、求めた瞬間から何かがこぼれていくような存在しないもので、誰しも完璧ではない人間の世界では、未完の美といった領域を見出すしかないのではと考えている。

仮に理想郷があったとして、そして地球すべてが戦争のない場所になったとしても、一個人の生活としては失恋ひとつで死にたいと感じるかもしれない生々しい感情の世界はこれからも当面は終わることがないように思う。(それらをうまく内観したり、マインドフルネスだとか心穏やかな人は増えたりしても)

玉石混交の世界のなかで、人は自然環境や様々なコミュニケーションから離れて生きていくことはできないわけわけで、互いへの敬意や尊重とともに共生していくための改善案なり新しいアイデアがあるのだったら、それらに興味があるし知りたい。

ジョンレノンはimagineしてごらんと言ったが、
本気でイマジンするのは結構難しく、それでいて楽しい。

今の時代にはかつてのコミューンとも違うような、様々な新しい取り組みが生まれている。それらの動きを希望に感じるし、何よりこの時代を生きる醍醐味を感じて、面白いと思うのだ。

🇮🇳 南インド・オーロヴィル編、完 🇮🇳

タスマニア→メルボルン→NZ→フィンドホーン編etcに続く予定です。

画像5
画像6

最後まで読んで頂き、ありがとうございます🕊