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創造的人生は、10年。風立ちぬより

ジブリが好きだ。その中でも「風立ちぬ」が大好きだ。

とても男性的なこの映画、ストーリーも素晴しいのだけれど、

とくに気に入っているシーンがある。

それが、ジローの夢の中で、カプローニが、

「創造的人生の持ち時間は10年だ」(厳密ではない…)と言うところ。

この言葉に僕は、えらくやられてしまったのだ。


一応、僕は広告クリエイター。モノをつくる端くれとして、

これからも、少しでも人の心を動かせるようなものを

つくっていきたいと思っている。

しかし日々働いて切に感じるのは、クリエイターの伸びしろは、

スポーツ選手のそれと同じくらいだなということだ。

だからといって、アスリートのように引退を余儀なくされることもないし、

サラリーマンという立場に居続ければ、食うには困らないという、

中途半端な位置づけなのだけれど、

右肩上がりで成長していけるのは、せいぜい10年くらいなんだと思う。

その10年の間にどれだけ高い所に到達できるかで、

その人のクリエイターのポジションは決まるんだと思う。


話を戻して「風立ちぬ」。“創造的人生は10年”という言葉を、

宮崎駿という超一線で何十年もやってきた人が

映画を介して我々に伝えてきたことが、

とてもとても説得力があって、思いっきり頭を殴られるような

衝撃があったわけです。

何十年もやってきた宮崎駿、だけれども、

創造力を深めたり、拡張できるのは10年くらいなんだよと。

あとは、その中でやりくりしていくしかないのさと。

日々忙しさに追われていて、作るモチベーションを失っているときは、

この映画を観たいものです。


新たなコンテンツの制作のために大切に使わせていただきます。何に使ったかは、noteにてご報告させて頂きます。