ひとりで飲んでも、おいしくない。

「お酒は好きですか?」よく出会ってまもない人に投げかける質問だ。その人が飲める人なのか否か、強いのか否か、それを知ることで、お酒の交流が持てるかを測る指標となる。お酒の交流は大切だ。

でも僕にとってお酒での「交流」が重要なのであって、人との交流を持たないお酒は、ほとんど意味をなさないことに気が付いた。要はひとり酒ほど無意味なものはないということだ。

僕は独り身なので、夜はスーパーに寄って、缶ビールとともに、お刺身やら焼き鳥やらを買って晩酌をしてきたが、これが全然美味しくない。今まで、大人ぶって、家での晩酌を謳歌している風を装っていたが、「ひとりで飲む缶ビールほどまずいものってありませんよね?」という問いを何人かに投げかけたところ、強烈な賛同を得られたので、それからというもの、無理に家でひとり酒をしないことにした。お金も浮くし。

「350mlすら全部飲み干せない」
「一口目から美味しくない」
「一缶で変に酔う」
「生ビールと缶ビールって同じはずなのに、缶まずい」
「ひとりだとなんのために飲んでいるのかわからなくなる」

そんな意見を、ひとり酒否定派の方々からいただいた。激しく同意したい。やっぱりお酒は誰かと飲むから美味しいのだ。雰囲気があるから良い感じに酔えるのだ。これからの季節、忘年会が多くなると思いますが、ひとりで忘年会しませんよね?家でひとり酒を楽しんでいるあなた。ほんとうにそのお酒、美味しいですか? 忘年会はみんなでしましょうよ、きっとお酒が美味しくなりますから。


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