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自己発信力を高める英文法。第66回「名詞節②」(後半)

「みんなの英語道場8」から毎回5問出題します。各英文をSTEP1からSTEP3へと少しずつ難易度を上げながら学習します。最終的にはその英文を書ける・言えるようになるよう、よく理解し・音声を何度も聞き・繰り返し声に出しましょう。

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名詞節②(後半B146~B150)

STEP1では、ごく基本的なことを確認します。まずは自分なりに問題の答えを考えてください。答え合わせはリスニングによって行います。音声の下の解答・解説などはその後で見てください。

B146 ミトコンドリアは自分のDNAを持っているという点で特異である。
Mitochondria are unique in they have their own DNA. (that 挿入)





<解答>
ミトコンドリアは自分のDNAを持っているという点で特異である。
Mitochondria are unique in ( that ) they have their own DNA.

<解説>
in that … は「…という点で」という意味を表します。一般に that節 の前に前置詞を置くことはできませんが、in that …「…という点で」や except that …「…ということを除けば」はこの原則の例外です。なお、前置詞を前に置いた場合 that を省略することはできません。

<語句>
unique「特異な、他と異なる」
one's own ~「自分自身の~」
DNA「デオキシリボ核酸」



B147 しかし、実情はこうではないようです。
But it seems this is not the case. (that 挿入)





<解答>
しかし、実情はこうではないようです。
But it seems ( that ) this is not the case.

<解説>
it seems that SV は「…であるように思われる、…であるらしい」という意味を表します。これは断定を避けて穏やかに述べる場合に用います。

<補足> ①~⑤の言い方が可能です。
① It seems that SV (基本的な形)
② It seems SV (that を省略する)
③ Seems SV (it  と that を省略する)
④ SV, it seems. (it seems を文末に用いる)
⑤ S, it seems, V (it seems を挿入的に用いる)

<比較>
(A)  It is clear that AI will play an important role in education.
「AIが教育で重要な役割を果たすようになるのは明らかです
(B)  It seems that AI is everywhere these days.
「最近、AIがあらゆる分野に広がっているように思われます

(A):it は形式主語で that節 の内容を指します。that節 は名詞節です。
(B):歴史的には、元々主語のない古い形 Meseems SV「私には…と思われる」が It seems that SV に変化しました。この it は英文には主語が必要という意識から加えられただけなので、何も指し示しません。天気の it と同じです。このため that節 の働きを断定することも困難です。

<語句>
the case「実情、事実」
play an important role「重要な役割を果たす」
these days「最近」 



B148 お金が重要でないということではありません。もちろん、お金は重要です。
It's not money isn't important.  Of course it is. (that 挿入)





<解答>
お金が重要でないということではありません。もちろん、お金は重要です。
It's not ( that ) money isn't important.  Of course it is.

<解説>
It is not that … は「だからと言って…というわけではない」という意味を表します。これは直前に述べた内容を受けて、想定される読み手(聞き手)の誤解を避けるために用います。この形は it is が省略されて Not that … となることもあります。また、この後には It is just that … や but just that …「ただ…というだけである」などが続くことがあります。

<語句>
it is = money is important



B149 動物は地震を予知することができると一般的に信じられています。
There is a popular belief animals can predict earthquakes. (that 挿入)





<解答>
動物は地震を予知することができると一般的に信じられています。
There is a popular belief ( that ) animals can predict earthquakes.

<解説>
a popular belief that … は「…という一般通念」という意味を表します。このとき popular belief「一般通念」と that animals can predict earthquakes「動物が地震を予知できるということ」は同格の関係にあると言います。このように2つの名詞が並列されて同格関係にあるとき、後ろの名詞は前の名詞の内容説明・補足説明・言い換えなどになります。

<語句>
popular「一般に受け入れられている」
belief「信仰、考え」
predict ~「~を予測する」



B150 死刑制度が犯罪を抑止するという証拠はありません。
There is no evidence death penalty deters crime. (that 挿入)





<解答>
死刑制度が犯罪を抑止するという証拠はありません。
There is no evidence ( that ) death penalty deters crime.

<解説>
evidence that … は「…という証拠」という意味を表します。このときevidence「証拠」と that death penalty deters crime「死刑制度が犯罪を抑止するということ」は同格の関係にあると言います。このように2つの名詞が並列されて同格関係にあるとき、後ろの名詞は前の名詞の内容説明・補足説明・言い換えなどになります。

<語句>
evidence「証拠」
deter ~「~を抑止する」

<問題> 次の that は接続詞と関係代名詞のどちらでしょう。
① There are several pieces of evidence that support the Big Bang theory.
「ビッグ・バン理論を裏付ける証拠がいくつかあります」
② There is no evidence that death penalty deters crime.
「死刑制度が犯罪を抑止するという証拠はありません」

①はA173, A174 と同じ説明の仕方が可能です。
several pieces of evidence / that / support the Big Bang theory
「いくつかの証拠 / それはね / ビッグ・バン理論を裏付ける」
➡「ビッグ・バン理論を裏付けるいくつかの証拠」
この that は support the Big Bang theory の主語に相当するので主格の関係代名詞です。that が主格の関係代名詞の場合、その後の support the Big Bang theory は主語が欠けた不完全な文だと言えます。

②はA173, A174 と同じ説明ではうまくいきません。
evidence / that death penalty deters crime
「証拠 / 死刑制度が犯罪を抑止するという
➡「死刑制度が犯罪を抑止するという証拠」
この that は death penalty deters crime の主語でも目的語でもないので関係代名詞ではありません。接続詞です。that が接続詞の場合、その後の death penalty deters crime は必要な要素が揃った完全な文だと言えます。



STEP2の英文は上の5問と同じですが、ほんの少し難しくします。STEP1でもSTEP2でも、英文をよく理解して、リスニングと音読を十分に行うことが大切です。

B146 ミトコンドリアは自分のDNAを持っているという点で特異である。
Mitochondria are unique (          ) (          ) they have their own DNA. (空所補充)





<解答>
ミトコンドリアは自分のDNAを持っているという点で特異である。
Mitochondria are unique ( in ) ( that ) they have their own DNA.

<解説>
in that … は「…という点で」という意味を表します。一般に that節 の前に前置詞を置くことはできませんが、in that …「…という点で」や except that …「…ということを除けば」はこの原則の例外です。なお、前置詞を前に置いた場合 that を省略することはできません。

<語句>
unique「特異な、他と異なる」
one's own ~「自分自身の~」
DNA「デオキシリボ核酸」



B147 しかし、実情はこうではないようです。
But it (          ) (          ) this is not the case. (空所補充)





<解答>
しかし、実情はこうではないようです。
But it ( seems ) ( that ) this is not the case.

<解説>
it seems that SV は「…であるように思われる、…であるらしい」という意味を表します。これは断定を避けて穏やかに述べる場合に用います。

<補足> ①~⑤の言い方が可能です。
① It seems that SV (基本的な形)
② It seems SV (that を省略する)
③ Seems SV (it  と that を省略する)
④ SV, it seems. (it seems を文末に用いる)
⑤ S, it seems, V (it seems を挿入的に用いる)

<比較>
(A)  It is clear that AI will play an important role in education.
「AIが教育で重要な役割を果たすようになるのは明らかです
(B)  It seems that AI is everywhere these days.
「最近、AIがあらゆる分野に広がっているように思われます

(A):it は形式主語で that節 の内容を指します。that節 は名詞節です。
(B):歴史的には、元々主語のない古い形 Meseems SV「私には…と思われる」が It seems that SV に変化しました。この it は英文には主語が必要という意識から加えられただけなので、何も指し示しません。天気の it と同じです。このため that節 の働きを断定することも困難です。

<語句>
the case「実情、事実」
play an important role「重要な役割を果たす」
these days「最近」



B148 お金が重要でないということではありません。もちろん、お金は重要です。
It's (          ) (          ) money isn't important.   Of course it is. (空所補充)





<解答>
お金が重要でないということではありません。もちろん、お金は重要です。
It's ( not ) ( that ) money isn't important.  Of course it is.

<解説>
It is not that … は「だからと言って…というわけではない」という意味を表します。これは直前に述べた内容を受けて、想定される読み手(聞き手)の誤解を避けるために用います。この形は it is が省略されて Not that … となることもあります。また、この後には It is just that … や but just that …「ただ…というだけである」などが続くことがあります。

<語句>
it is = money is important



B149 動物は地震を予知することができると一般的に信じられています。
There is a popular (          ) (          ) animals can predict earthquakes. (空所補充)





<解答>
動物は地震を予知することができると一般的に信じられています。
There is a popular ( belief ) ( that ) animals can predict earthquakes.

<解説>
a popular belief that … は「…という一般通念」という意味を表します。このとき popular belief「一般通念」と that animals can predict earthquakes「動物が地震を予知できるということ」は同格の関係にあると言います。このように2つの名詞が並列されて同格関係にあるとき、後ろの名詞は前の名詞の内容説明・補足説明・言い換えなどになります。

<語句>
popular「一般に受け入れられている」
belief「信仰、考え」
predict ~「~を予測する」



B150 死刑制度が犯罪を抑止するという証拠はありません。
There is no (          ) (          ) death penalty deters crime. (空所補充)





<解答>
死刑制度が犯罪を抑止するという証拠はありません。
There is no ( evidence ) ( that ) death penalty deters crime.

<解説>
evidence that … は「…という証拠」という意味を表します。このときevidence「証拠」と that death penalty deters crime「死刑制度が犯罪を抑止するということ」は同格の関係にあると言います。このように2つの名詞が並列されて同格関係にあるとき、後ろの名詞は前の名詞の内容説明・補足説明・言い換えなどになります。

<語句>
evidence「証拠」
deter ~「~を抑止する」



STEP3では、さらに難易度を上げます。日本文を見たら即座に英文を書ける・言えるのが目標です。リスニングを十分に行い、内容を相手に伝えるつもりで音読をすると効果的です。

B146 ミトコンドリアは自分のDNAを持っているという点で特異である。
Mitochondria are unique (          ) (          ) they have their (          ) DNA. (空所補充)





<解答>
ミトコンドリアは自分のDNAを持っているという点で特異である。
Mitochondria are unique ( in ) ( that ) they have their ( own ) DNA.

<解説>
in that … は「…という点で」という意味を表します。一般に that節 の前に前置詞を置くことはできませんが、in that …「…という点で」や except that …「…ということを除けば」はこの原則の例外です。なお、前置詞を前に置いた場合 that を省略することはできません。

<語句>
unique「特異な、他と異なる」
one's own ~「自分自身の~」
DNA「デオキシリボ核酸」



B147 しかし、実情はこうではないようです。
But it (          ) (          ) this is not the (          ). (空所補充)





<解答>
しかし、実情はこうではないようです。
But it ( seems ) ( that ) this is not the ( case ).

<解説>
it seems that SV は「…であるように思われる、…であるらしい」という意味を表します。これは断定を避けて穏やかに述べる場合に用います。

<補足> ①~⑤の言い方が可能です。
① It seems that SV (基本的な形)
② It seems SV (that を省略する)
③ Seems SV (it  と that を省略する)
④ SV, it seems. (it seems を文末に用いる)
⑤ S, it seems, V (it seems を挿入的に用いる)

<比較>
(A)  It is clear that AI will play an important role in education.
「AIが教育で重要な役割を果たすようになるのは明らかです
(B)  It seems that AI is everywhere these days.
「最近、AIがあらゆる分野に広がっているように思われます

(A):it は形式主語で that節 の内容を指します。that節 は名詞節です。
(B):歴史的には、元々主語のない古い形 Meseems SV「私には…と思われる」が It seems that SV に変化しました。この it は英文には主語が必要という意識から加えられただけなので、何も指し示しません。天気の it と同じです。このため that節 の働きを断定することも困難です。

<語句>
the case「実情、事実」
play an important role「重要な役割を果たす」
these days「最近」



B148 お金が重要でないということではありません。もちろん、お金は重要です。
It's (          ) (          ) money isn't important.  Of course it (          ). (空所補充)





<解答>
お金が重要でないということではありません。もちろん、お金は重要です。
It's ( not ) ( that ) money isn't important.  Of course it ( is ).

<解説>
It is not that … は「だからと言って…というわけではない」という意味を表します。これは直前に述べた内容を受けて、想定される読み手(聞き手)の誤解を避けるために用います。この形は it is が省略されて Not that … となることもあります。また、この後には It is just that … や but just that …「ただ…というだけである」などが続くことがあります。

<語句>
it is = money is important



B149 動物は地震を予知することができると一般的に信じられています。
There (          ) a popular (          ) (          ) animals can predict earthquakes. (空所補充)





<解答>
動物は地震を予知することができると一般的に信じられています。
There ( is ) a popular ( belief ) ( that ) animals can predict earthquakes.

<解説>
a popular belief that … は「…という一般通念」という意味を表します。このとき popular belief「一般通念」と that animals can predict earthquakes「動物が地震を予知できるということ」は同格の関係にあると言います。このように2つの名詞が並列されて同格関係にあるとき、後ろの名詞は前の名詞の内容説明・補足説明・言い換えなどになります。

<語句>
popular「一般に受け入れられている」
belief「信仰、考え」
predict ~「~を予測する」



B150 死刑制度が犯罪を抑止するという証拠はありません。
There (          ) no (          ) (          ) death penalty deters crime. (空所補充)





<解答>
死刑制度が犯罪を抑止するという証拠はありません。
There ( is ) no ( evidence ) ( that ) death penalty deters crime.

<解説>
evidence that … は「…という証拠」という意味を表します。このときevidence「証拠」と that death penalty deters crime「死刑制度が犯罪を抑止するということ」は同格の関係にあると言います。このように2つの名詞が並列されて同格関係にあるとき、後ろの名詞は前の名詞の内容説明・補足説明・言い換えなどになります。

<語句>
evidence「証拠」
deter ~「~を抑止する」


<空所内の文字について>
空所内に文字が記されている場合は、正解が他にもあり得ることを示します。しかし、ここでは「みんなの英語道場8」の英文を学ぶことを目的とするため、左寄せの文字がある場合はその文字で始まる単語を正解とします。同様に、右寄せの文字がある場合はその文字で終わる単語を正解とします。

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