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自己発信力を高める英文法。第54回「分詞②(補語としての to不定詞 と分詞)」(後半)

「みんなの英語道場8」から毎回5問出題します。各英文をSTEP1からSTEP3へと少しずつ難易度を上げながら学習します。最終的にはその英文を書ける・言えるようになるよう、よく理解し・音声を何度も聞き・繰り返し声に出しましょう。

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分詞②(補語としての to不定詞 と分詞)(後半B086~B090)

STEP1では、ごく基本的なことを確認します。まずは自分なりに問題の答えを考えてください。答え合わせはリスニングによって行います。音声の下の解答・解説などはその後で見てください。

B086 私は老人が杖をついて歩いているのが見えました。
I saw an old man with a cane. (walking 挿入)





<解答>
私は老人が杖をついて歩いているのが見えました。
I saw an old man ( walking ) with a cane.

<解説>
see 人 現在分詞 は「人が~しているのを見る」という意味を表します。これは、その瞬間を見るというニュアンスです。これに対して、see 人 動詞の原形 は「人が~するのを見る」という意味です。

<補足>
I saw an old man walking が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (an old man was walking) が成り立ちます。



B087 私は彼女が燃えている建物から運び出されるのを見ました。
I saw her out of the burning building. (carried 挿入)





<解答>
私は彼女が燃えている建物から運び出されるのを見ました。
I saw her ( carried ) out of the burning building.

<解説>
see 人 過去分詞 は「人が~されるのを見る」という意味を表します。彼女が「運び出される」のだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (carried) を用います。

<整理>
① see 人 現在分詞「人が~しているのを見る」(B086)
② see 人 過去分詞「人が~されるのを見る」(B067)
③ see 人 動詞の原形「人が~するのを見る」
④ see 人 形容詞「人が~であるのを見る」

③の例文 I've never seen him cry like that.
「彼があんなに泣くのを見たことがありません」
④の例文 I've never seen her so happy.
「彼女がこんなに嬉しそうなのを見たことがありません」

<補足>
I saw her carried が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (she was carried) が成り立ちます。



B088 今週末、何人かの友達が私の家にやって来ます。
I have some friends over this weekend. (coming 挿入)





<解答>
今週末、何人かの友達が私の家にやって来ます。
I have some friends ( coming ) over this weekend.

<解説>
have 人 coming は「近々人が来る予定だ」という意味を表します。友達が「来る」 のだから、能動的な意味を持つ現在分詞 (coming) を用います。

<参考>
We have a hurricane coming our way.(主観的な言い方)
「ハリケーンがこちらにやって来ています」
There is a hurricane coming towards the coast.(客観的な言い方)
「ハリケーンが沿岸部に接近中です」

①②はどちらもハリケーンの「存在と接近」を表します。①は we have で始まるので、私たちにハリケーンが迫りくることを相手に伝える感じです。②は there is で始まるので、ハリケーンの存在と接近を客観的に述べる感じです。

<補足>
I have some friends coming が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (some friends are coming) が成り立ちます。

<語句>
come over「(自宅に、こちらに)やって来る」



B089 私たちは締め切りまでほんの数日しか残っていません。
We only have a few days before the deadline. (left 挿入)





<解答>
私たちは締め切りまでほんの数日しか残っていません。
We only have a few days ( left ) before the deadline.

<解説>
have 物 left は「物が残っている」という意味を表します。数日しか「残されて」いないのだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (left) を用います。

<補足>
we have a few days left が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (a few days are left) が成り立ちます。

<参考>
① We have a hurricane coming our way.(B088 解説例文)
「ハリケーンがこちらにやって来ています」
② I have everything all set up.  (B085 解説例文)
「全ての準備が整いました」

①②を文字通りに読んでみましょう。have は「持っている」で結構です。coming our way は「こちらに来ている」、all set は「(準備が)すっかり整えられて(過去分詞)」です。
公式を考えなくても、意味を感じられたのではないでしょうか。



B090 私の言っていることがやっと相手に通じました。
I was finally able to make myself. (understood 挿入)





<解答>
私の言っていることがやっと相手に通じました。
I was finally able to make myself ( understood ).

<解説>
make oneself understood は「自分自身を(相手から)理解されている状態にする」つまり「言いたいことを相手に分からせる、相手に話が通じる」という意味を表します。このとき自分自身が相手から「理解される」のだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (understood) を用います。

<補足>
I make myself understood が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (I was understood) が成り立ちます(myself ➡ I)。

<語句>
finally「やっと」
be able to ~「~することができる」



STEP2の英文は上の5問と同じですが、ほんの少し難しくします。STEP1でもSTEP2でも、英文をよく理解して、リスニングと音読を十分に行うことが大切です。

B086 私は老人が杖をついて歩いているのが見えました。
I saw an old (          ) (          ) with a cane. (空所補充)





<解答>
私は老人が杖をついて歩いているのが見えました。
I saw an old ( man ) ( walking ) with a cane.

<解説>
see 人 現在分詞 は「人が~しているのを見る」という意味を表します。これは、その瞬間を見るというニュアンスです。これに対して、see 人 動詞の原形 は「人が~するのを見る」という意味です。

<補足>
I saw an old man walking が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (an old man was walking) が成り立ちます。



B087 私は彼女が燃えている建物から運び出されるのを見ました。
I saw (          ) (          ) out of the burning building. (空所補充)





<解答>
私は彼女が燃えている建物から運び出されるのを見ました。
I saw ( her ) ( carried ) out of the burning building.

<解説>
see 人 過去分詞 は「人が~されるのを見る」という意味を表します。彼女が「運び出される」のだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (carried) を用います。

<整理>
① see 人 現在分詞「人が~しているのを見る」(B086)
② see 人 過去分詞「人が~されるのを見る」(B067)
③ see 人 動詞の原形「人が~するのを見る」
④ see 人 形容詞「人が~であるのを見る」

③の例文 I've never seen him cry like that.
「彼があんなに泣くのを見たことがありません」
④の例文 I've never seen her so happy.
「彼女がこんなに嬉しそうなのを見たことがありません」

<補足>
I saw her carried が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (she was carried) が成り立ちます。



B088 今週末、何人かの友達が私の家にやって来ます。
I have some (          ) (          ) over this weekend. (空所補充)





<解答>
今週末、何人かの友達が私の家にやって来ます。
I have some ( friends ) ( coming ) over this weekend.

<解説>
have 人 coming は「近々人が来る予定だ」という意味を表します。友達が「来る」 のだから、能動的な意味を持つ現在分詞 (coming) を用います。

<参考>
We have a hurricane coming our way.(主観的な言い方)
「ハリケーンがこちらにやって来ています」
There is a hurricane coming towards the coast.(客観的な言い方)
「ハリケーンが沿岸部に接近中です」

①②はどちらもハリケーンの「存在と接近」を表します。①は we have で始まるので、私たちにハリケーンが迫りくることを相手に伝える感じです。②は there is で始まるので、ハリケーンの存在と接近を客観的に述べる感じです。

<補足>
I have some friends coming が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (some friends are coming) が成り立ちます。

<語句>
come over「(自宅に、こちらに)やって来る」



B089 私たちは締め切りまでほんの数日しか残っていません。
We only have a few (          ) (          ) before the deadline. (空所補充)





<解答>
私たちは締め切りまでほんの数日しか残っていません。
We only have a few ( days ) ( left ) before the deadline.

<解説>
have 物 left は「物が残っている」という意味を表します。数日しか「残されて」いないのだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (left) を用います。

<補足>
we have a few days left が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (a few days are left) が成り立ちます。

<参考>
① We have a hurricane coming our way.(B088 解説例文)
「ハリケーンがこちらにやって来ています」
② I have everything all set up.  (B085 解説例文)
「全ての準備が整いました」

①②を文字通りに読んでみましょう。have は「持っている」で結構です。coming our way は「こちらに来ている」、all set は「(準備が)すっかり整えられて(過去分詞)」です。
公式を考えなくても、意味を感じられたのではないでしょうか。



B090 私の言っていることがやっと相手に通じました。
I was finally able to make (          ) (          ). (空所補充)





<解答>
私の言っていることがやっと相手に通じました。
I was finally able to make ( myself ) ( understood ).

<解説>
make oneself understood は「自分自身を(相手から)理解されている状態にする」つまり「言いたいことを相手に分からせる、相手に話が通じる」という意味を表します。このとき自分自身が相手から「理解される」のだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (understood) を用います。

<補足>
I make myself understood が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (I was understood) が成り立ちます(myself ➡ I)。

<語句>
finally「やっと」
be able to ~「~することができる」



STEP3では、さらに難易度を上げます。日本文を見たら即座に英文を書ける・言えるのが目標です。リスニングを十分に行い、内容を相手に伝えるつもりで音読をすると効果的です。

B086 私は老人が杖をついて歩いているのが見えました。
I (          ) an old (          ) (          ) with a cane. (空所補充)





<解答>
私は老人が杖をついて歩いているのが見えました。
I ( saw ) an old ( man ) ( walking ) with a cane.

<解説>
see 人 現在分詞 は「人が~しているのを見る」という意味を表します。これは、その瞬間を見るというニュアンスです。これに対して、see 人 動詞の原形 は「人が~するのを見る」という意味です。

<補足>
I saw an old man walking が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (an old man was walking) が成り立ちます。



B087 私は彼女が燃えている建物から運び出されるのを見ました。
I (          ) (          ) (          ) out of the burning building. (空所補充)





<解答>
私は彼女が燃えている建物から運び出されるのを見ました。
I ( saw ) ( her ) ( carried ) out of the burning building.

<解説>
see 人 過去分詞 は「人が~されるのを見る」という意味を表します。彼女が「運び出される」のだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (carried) を用います。

<整理>
① see 人 現在分詞「人が~しているのを見る」(B086)
② see 人 過去分詞「人が~されるのを見る」(B067)
③ see 人 動詞の原形「人が~するのを見る」
④ see 人 形容詞「人が~であるのを見る」

③の例文 I've never seen him cry like that.
「彼があんなに泣くのを見たことがありません」
④の例文 I've never seen her so happy.
「彼女がこんなに嬉しそうなのを見たことがありません」

<補足>
I saw her carried が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (she was carried) が成り立ちます。



B088 今週末、何人かの友達が私の家にやって来ます。
I (          ) some (          ) (          ) over this weekend. (空所補充)





<解答>
今週末、何人かの友達が私の家にやって来ます。
I ( have ) some ( friends ) ( coming ) over this weekend.

<解説>
have 人 coming は「近々人が来る予定だ」という意味を表します。友達が「来る」 のだから、能動的な意味を持つ現在分詞 (coming) を用います。

<参考>
We have a hurricane coming our way.(主観的な言い方)
「ハリケーンがこちらにやって来ています」
There is a hurricane coming towards the coast.(客観的な言い方)
「ハリケーンが沿岸部に接近中です」

①②はどちらもハリケーンの「存在と接近」を表します。①は we have で始まるので、私たちにハリケーンが迫りくることを相手に伝える感じです。②は there is で始まるので、ハリケーンの存在と接近を客観的に述べる感じです。

<補足>
I have some friends coming が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (some friends are coming) が成り立ちます。

<語句>
come over「(自宅に、こちらに)やって来る」



B089 私たちは締め切りまでほんの数日しか残っていません。
We only (          ) a few (          ) (          ) before the deadline. (空所補充)





<解答>
私たちは締め切りまでほんの数日しか残っていません。
We only ( have ) a few ( days ) ( left ) before the deadline.

<解説>
have 物 left は「物が残っている」という意味を表します。数日しか「残されて」いないのだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (left) を用います。

<補足>
we have a few days left が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (a few days are left) が成り立ちます。

<参考>
① We have a hurricane coming our way.(B088 解説例文)
「ハリケーンがこちらにやって来ています」
② I have everything all set up.  (B085 解説例文)
「全ての準備が整いました」

①②を文字通りに読んでみましょう。have は「持っている」で結構です。coming our way は「こちらに来ている」、all set は「(準備が)すっかり整えられて(過去分詞)」です。
公式を考えなくても、意味を感じられたのではないでしょうか。



B090 私の言っていることがやっと相手に通じました。
I was (          ) able to make (          ) (          ). (空所補充)





<解答>
私の言っていることがやっと相手に通じました。
I was ( finally ) able to make ( myself ) ( understood ).

<解説>
make oneself understood は「自分自身を(相手から)理解されている状態にする」つまり「言いたいことを相手に分からせる、相手に話が通じる」という意味を表します。このとき自分自身が相手から「理解される」のだから、受動的な意味を持つ過去分詞 (understood) を用います。

<補足>
I make myself understood が SVOC であることにも留意しましょう。この文型では O is C (I was understood) が成り立ちます(myself ➡ I)。

<語句>
finally「やっと」
be able to ~「~することができる」


<空所内の文字について>
空所内に文字が記されている場合は、正解が他にもあり得ることを示します。しかし、ここでは「みんなの英語道場8」の英文を学ぶことを目的とするため、左寄せの文字がある場合はその文字で始まる単語を正解とします。同様に、右寄せの文字がある場合はその文字で終わる単語を正解とします。


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