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長野 たびの記録

先日、祖母の米寿祝いのため、
長野県は鹿教湯温泉に行ってまいりました。

親族の集まりは久しぶりだったので、元気そうな皆と会えて良かったです。
ひ孫(4歳くらい)の代まで集まってとても賑やかでした。
自分自身がこのくらいの年だった時のことを考えたりしました。
当時としての記憶はほぼ無く、写真で振り返った記憶しかない。
この子もそうやって大きくなっていくんだろうか。
おばあちゃんには似顔絵を額装してプレゼントしました。

鹿教湯温泉って、鹿に化けた文殊菩薩が身体に良い温泉の場所を教えてくれた、という伝説のある里らしいですね。
だいぶ山の中だったのでとても静か。
朝と晩に入った露天風呂が最高で、夜は星、朝は日差しが綺麗でした。
湯の温度はそんなに高くないけど、外気との温度差で湯気がとめどなく立ち上がっていく様も面白かった。卓球もできて楽しかったです。

その後は軽井沢へ。

ちょっと時間があったので上田駅周辺を散策しました。
あのカラフルな水飴でおなじみの、みすず飴本舗本店がありました。
建物が有形文化財に指定されている、古くて味のある店内でした。
アンティークの時計がコレクションされていたり、壁掛け時計は現役で懐かしい音で時間を知らせていました。
ジャムや羊羹的なものなど、試食が出来るので確実に好みなものを購入できます。
なんこう梅のジャムを買いました。実に美味しい。

(途中、「テクノさかき」という名前の駅があって面白かった)
リモートワークの同僚に軽井沢を案内してもらいました。
当日はよく晴れていたけれども、池はしっかり凍りついていました。
水の上を走るカモ。感動していたら何度も見せてくれました。
ご夫婦が二人で営むカフェ「カフェ&ワインバー コンヴェルサ」へ。
軽井沢の環境を気に入り移住するアーティストは多く、その一人の作品も展示されておりました。サンドイッチやキッシュも美味しくて、居心地の良いカフェでした。サンドイッチやキッシュも美味しくて、居心地の良いカフェでした。帰りに自家製塩チョコレート?くれました。美味しかったな〜。

とにかく寒い!
防寒していったつもりだったんですけど、途中途中にどこかに入らないと体調に関わると感じました。
寒さがピークの時期ではないにしろ、東京暮らしには堪える厳しさでした。
都会だとコンビニやら店やらとにかく一旦屋内に入れるんですけど、
軽井沢はそれがない。
今の時期は閑散期で、休業してる店がほとんどでした。
便利さに慣れきっている〜!その便利さを支えていてくれる人達がいるんだよなと思うとありがたい限りです。

軽井沢、熱海ほどではないにしろ、バブルの面影みたいなものを感じました。
新し目な店もありますが、味を醸し出している建物が多かったです。
雲場池を散策しました。
カモ達が離れ小島で一休みしていたり、とてものどかな風景でした。(そういえばハトはいない代わりにカモがたくさんいました)
閑散期なので人も少なかったし、これはこれで良いタイミングでした。
それはそうと、別荘の数がすごい。
視界に別荘(らしき建物)が入らないことがないです。
管理とかどうしてるんでしょうね。そしてここら辺の別荘、本当に毎シーズン使われてるんでしょうか。
無人の建物が発する雰囲気も、オフシーズンのモノ悲しさを生んでいる気がしました。

そうした空気があろうがなかろうが、町には人が住み暮らしを営んでいます。
丸山珈琲本店に行ってまいりました。
もともとペンションだった建物だったようです。
もっとサードウェーブの波をブイブイ乗りこなしているような外観を勝手にイメージしていたんですが、
入り口から内装まで、本店はかなり堅実な印象でした。
試飲させて貰って気に入った豆があったんで買ったんですが、
1パック買うと持ち帰りのSサイズを2つ貰えるサービスが。
すごいですね。SCAJの代表に抜擢される方が経営されているのも納得です。
対応して頂いたスタッフさんが嬉しそうに豆について語っててこっちも楽しい気分になりました。

翌日は軽井沢駅からバスで旧三笠ホテルへ。
明治38年に竣工した設計、監督、建築全てが日本人の純西洋風建築で、戦争などで途中休業もしながら65年間営業していた旅館です。
なんか検索かけてたら、宮崎駿監督の「風立ちぬ」に登場したホテルのモデルになっているとか。
軽井沢に駐日外国人や要人が滞在していた事もあり、中高層に多く利用されていたそうです。
ロゴマーク、玄関、手すりや照明、窓や鍵に至るまで、古き良き…を思わせる空間でした。
施工イメージのスケッチも展示してありました。
現代で描かれたと言われてもわからない仕上がりで、こういうものは今も昔も変わらない事に感動しました。
当時のガラスって均一な厚さじゃないから、景色が歪んで見えるんですね。味ですねえ。

ケーキと珈琲の店に行きたかったんですが、何と「しばらく休業」の張り紙が。
昨日は賑わっていたのに!味わいたかった…!
(特に調べずに行った自分が悪いんですけど)
(調べた結果特に告知はされてなかった)
こういうラフさも、軽井沢ならではなんでしょうか。良いですね。

冷えると思ったみぞれが降ってきました。
蕎麦屋で体を温め、軽井沢駅の隣町、中軽井沢へ。
星野エリアと呼ばれるところで温泉に。
外の湿度が高いせいか牡丹雪になっていて、温泉から見る景色が最高でした。
露天風呂では顔に雪が当たって、暖かいやら冷たいやらで。
温まった所で、ハルニレテラスにある丸山珈琲でお茶をしばきました。
オフシーズンではありますけど、こういう所の客足は途絶えることはなさそうでした。散策がてら駅まで歩き、軽井沢へ戻り、帰路につきました。

1泊程度でも、東京での暮らしと感覚がまるで違う事を、地方に行くたび実感します。
東京だと電車の「移動時間」は調べるけど、「到着時刻」は調べていない。
たまに違う環境に行くと、普段当たり前に思っている事がどうやって成り立っているか、それが当たり前なことではないと気づきます。
そして温泉は良いですね。
スマホも服も縛るものが何もない。
次は連泊でじっくり楽しみたいものです。


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