理想のデザイナー像を探せ!共創デザインから見えてきた方向性
1 はじめに
初めまして!マネーフォワード25新卒インターンの府馬鉄平と申します!
将来は、複雑な問題をシンプルに解決し、社会にインパクトを与えることのできるデザイナーを目指しています。今回のインターンでは、専攻している共創デザインが社会でどう活かせるのかを探り、自分のなりたい将来のデザイナー像の解像度を上げることができれば良いなと思い参加を決めました!
・こんな人におすすめ 🔥
・「社会の役に立てるデザイナーになりたい」という抽象的で大きな野望を
持っている人
・「好奇心旺盛で、幅広いデザイン」に興味がある人
・「自分は将来何がやりたいんだろう?」と悩んでいるという人
・ 最近よく聞く「共創デザイン」に興味のある人
2 「共創デザイン」とは
共創デザインは、デザイナーや専門家などの限られた人々によってだけではなく、実際の利用者や利害関係者たちと積極的にかかわりあいながらデザインを進めていく取り組みのことを言います。多くの人を巻き込むことで、新しいアイデアや持続可能な解決策を生み出すことができ、社会を良くしていくことができます。
3 マネーフォワードの「共創デザイン」
Money Forwardは「Society Forward(社会をもっと前へ。)」を会社の重要なテーマとし、多様なパートナーとの共創を通じて社会全体の前進に貢献することを目指しています。特に、マネーフォワードXはMission & Visionで新しい金融体験を共に創り、豊かさを生み出すことを掲げており、金融機関などのクライアントの課題に対峙し、テクノロジーとデザインの力を結集して新しい便利で快適なサービスを提供しています。マネーフォワードXでは共創プロジェクトにおいて、以下の3つのポリシーを掲げており、ユーザー視点で本質的な課題を理解し、柔軟なプロセスで課題解決に取り組んでいます。
4 共創デザイン部のデザイナーにインタビュー
─── デザイナー紹介:山野 美帆さん
─── 仕事のプロセスを教えて下さい
下図のようなプロセス)クライアントの課題によって、進め方は結構変わるかな。何を作るかを一緒に考えるところから始まることもあれば、ある程度作りたいものは見えていて、どう実現するかをスタートポイントにすることもあります。よくあるケースでいうと、まずはワークショップを通じて、両社の想いをすり合わせたり、アイデアをブレストする。で、それらを元に素早くプロトタイピングしてみる。そのプロトタイプを使って、想定したユーザーにとって価値があるのかを調査分析する。このプロセスを何回もくるくると回して、精度をあげていくって感じだね。お客さんによって課題の状況も異なるから、臨機応変に進めていくのがポイントです!
── クライアントとはどのようにコミュニケーションをとっていますか?
プロジェクトの初期フェーズだと、ワークショップを通じて認識を合わせていく場合が多いかな。テーマに合わせてワークショップを企画して、大枠の認識統一をその場で行う。その後は、定例会議でのコミュニケーションを通じて、ターゲットやサービスの方針、提供すべき価値など細かくすり合わせていきますね。
─── ユーザーのニーズに合わせてプロセスも変わるということですか?
そうですね、毎回同じプロジェクトはないから、課題の状況によってプロセスは変わります。基本的には、スピード感を持って進めていくかな。ただ、色んな人と一つのチームとなって進めていくので、先方の事情や状況にも合わせつつ、社内では他部署の方とも連携して進めていくって感じです。
─── 共創を通して、良いデザインをしていくためには何が重要ですか?
ユーザーに価値を提供できていることが大前提だけど、個人的には、関わった全員が納得するデザインが重要かなと思っています。そのためには、頭の中の認識を解像度高く共有して、チーム全体で納得した意思決定をできることが鍵かな。なので、相手がどう考えているか、デザインに対してどんな理解をしているか深堀りすることを意識しています。あとは、ちゃんと意図を補足した上で、はっきりと素直な意見を伝えるようにしています!これから何かを決めていく初期段階では、認識ズレが起きないように、特にすり合わせを大事にしているかな。
─── 他に共創していく上でどんなことに気をつけていますか?
User Focusはもちろん大切だけど、作ろうとしているプロダクトの社会的なインパクトやビジネスとして成り立つかなどに考慮しています。あとは、なぜそうするべきかを考え、それを相手に言語化して伝えることが大事。出来上がったアウトプットだけでなく、思考のプロセスもセットで相手に伝えるようにしています。
早い段階でお客さんから信頼してもらうことも頑張っています!最初の方は、こちらがどのくらい出来るのか分からず相手も不安だろうから、「任せて大丈夫!」と思って貰えるように、スピード感を持って質を担保したアウトプットを出すことを心掛けています。
─── 組織内での役割で意識していることはありますか?
プロジェクトに関わっているのはデザイナーだけでなく、コンサルの人や開発の人など、マネフォ内部での共創も沢山あり、それぞれの視点を生かして、同じゴールに向けて走っています!その中で意識していることは、役割を越境することです。デザイナーとしての役割は大切だけど、プロジェクト全体の成功には全員が関与していると考えていて、必要ならば他の領域でもサポートするようにしています!
─── 難しいと感じる点はどんなところですか?
毎回求められていることが違って、同じことがないのでそこが難しいですね。難題とか新しいことにやりがいを感じる人には向いていると思います。
その中でも、ユーザーのメリットとビジネスのバランスを取ることは難しいですね。なので、デザイナーは、ビジネス領域の知識も身につけて、お客さんと同じ解像度で話せるようにすることが重要だと思います。また、生み出すものも様々なので、幅広い領域への知識や好奇心も大切になってきます!
─── マネーフォワードの共創を一言で表すと?
マネーフォワードの共創は、何もない状態から、パートナーと同等の立場で新しい価値を生み出す仕事だと思います。
─── やまみーさんにとっての共創とは?
マネフォワードの共創にプラスして主観的な意見を入れると、チームメンバーと同じゴールに向かって、難題を乗り越えていく仕事だと思います。それが、すごく楽しいです!
─── 最後に、将来の展望や活躍していきたい方向はありますか?
貢献できる範囲を広げていきたいですね。お客さんやマネーフォワードのビジネスを成功に導くには、デザインのスキルにとどまってられないと思っています。プロジェクトマネジメントやビジネスの知識などを強化して、あらゆる手段を駆使して課題を解決できるデザイナーになりたいです!
5 気づき
・デザイナーとしての軸 🍀
以前は、「社会の役に立てるデザイナーになりたい」というざっくりとした思いだけでしたが、今回の経験から、新たに理想のデザイナー像が見えてきました。そのためには、相手の考えを噛み砕いて理解するスキルであったり、自身の考えを相手に理解させるスキル。また、自分の役割を超えて行動できる広い視野とリーダーシップも必要だということが、新たに分かりました。
そして、このデザイナー像は「共創デザイン」の文脈でなくても、どんなデザイナーにとっても大切な軸になる部分だと思います。特に多くのことに興味のある私にとって、軸を持っておくことは大切です。なので、私と同じように、幅広いデザインに興味がある人や、将来何がやりたいのかわからないという人も、自分の中で、ぶらしたくない軸を設定してみるとキャリアを考えるときに、非常に役に立つと思います!
・終わりに 🙇🏻♂️
ここまでお付き合いいただき、ありがとうございました!
今回の記事では、インターンを通しての心境の変化を紹介しました。
主観的な記事になってしまいましたが、同じ悩みや興味を持つ方にとって、この記事が一つのケーススタディとして、役に立てば嬉しいです!
今回のインターンで新たに得た軸を大切に、なりたいデザイナー像に近付けるように、これからも精進していきたいと思います。
マネーフォワードではデザイナー新卒採用のエントリーが開始しています!ご興味のある方はこちらよりご応募ください!
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