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歌舞伎座

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歌舞伎を見に行った感想です。
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2024年6月の記事一覧

六月大歌舞伎『山姥』 初の全幕観賞と初の推しグッズ

六月大歌舞伎『山姥』 初の全幕観賞と初の推しグッズ

今月の歌舞伎座も残すところ、あと四日。先週、縁あって、夜の部を観劇することができました。五月は昼の部&幕見席でしたが、六月は昼の部&夜の部。お初なんです。

特に役柄の違いが印象的だったのは米吉丈で、昼は貫禄だったのに、夜の部は十五、六の初々しい娘役。一幕目『南総里見八犬伝』の娘浜路です。「あれ~」と帯を解かれる場面があって『八犬伝』はなかなかのエンタメ。山中で出会った、後の八犬士の面々が闇の中で

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六月大歌舞伎『妹背山婦女庭訓』 舞台の熱気で雨は滝のよう。人生初の雨コート

六月大歌舞伎『妹背山婦女庭訓』 舞台の熱気で雨は滝のよう。人生初の雨コート

先週の土曜日に初日を迎えた歌舞伎座。昼の部、中村時蔵丈と梅枝丈の劇中口上が行われる襲名披露狂言『妹背山』を3階席で、観て参りました。歌舞伎座の入口では、「萬屋」の屋号を白く染め抜いた半纏の男性陣がお出迎え。真っ赤な祝幕は千住明の滝の絵。幕が開き切る直前までは片方の腹に腕に貯めておくらしく、少しずつ、幕の開いていく側に美しいドレープの重なりが出来ていました。乱れ飛ぶ「萬屋」「播磨屋」の声。客席には紋

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