人種差別撤廃のために、私たちがすべきこと

気がつけばご無沙汰してしまいましたテンペリニヨンです。こんばんは😎

ここ最近の悲しいニュースの数々に、連日心を痛めております。

今日は少しシリアスな内容になるのと
現時点で思うところがたくさんあるため、備忘録も兼ねて
長めになりますが悪しからず。

先日、アメリカミネソタ州で
黒人男性が白人警察官に数分間膝で首を押さえつけられ
亡くなったとのニュースが世界を騒がせています。

無実の人が一人が亡くなってしまったことは勿論ですが
その後の暴動やムーブメントを見ていてこれまで抑圧されてきたのだろう人々の感情の爆発を目の当たりにし、
人種差別ってまだこんなにも根強く残っていたんだ、、
と、かなりショックを受けました。

遠いところで起こっていることのように感じられてしまうこの事件ですが
グローバル化、情報化によって国境という境目がどんどん薄くなっている今、
他国で起こっていることは他人事ではありません。

ですが、日本という国に住んでいる私たちが人種差別を体感する機会は
海外旅行などの機会も含めあまり多くはないように思います。
そして、そんな私たちだからこそ世界に発信できるメッセージがあるとも思っています。

ということで、人種差別の誕生から今日に至るまでの歴史を
ざっと復習してみました。

…人種差別に関する歴史的出来事まとめ…

15世紀中期
大航海時代に入り、ヨーロッパ諸国による有色人国家の植民地支配が始まる。
アメリカ開拓者たちが、貧しい現地人達を農耕などに使用するようになる。
しだいに奴隷制度が定着。

1776年
アメリカ独立宣言、イギリスから独立しアメリカ合衆国を建国。

1863年
南北戦争により、奴隷制が廃止される。

1954年
公立学校における人種隔離を違憲とした
ブラウン対教育委員会裁判判決が最高裁において下される。

1955年
キング牧師らによる「モンゴメリー・バス・ボイコット」運動勃発。
翌年1956年、最高裁にて「バス車内における人種分離(=白人専用および優先座席設定)」を違憲とする判決が出、反人種差別運動が盛り上がった。

1963年
「ワシントン大行進」
キング牧師らの呼びかけに応じ20万人以上の参加者を集めた。
ボブ・ディランなど様々な人種の世界的スターも数多く参加し世界各国から注目を浴びた。

1964年
公民権法の制定。

1965年
「血の日曜日事件」
白人警察官による黒人を中心とした公民権運動家へ対する暴力事件が発生。
K・K・Kなど白人至上主義団体によるリンチ事件なども。

1968年
キング牧師暗殺。暴動など各地で発生。
沈静化を目指す人々と過激派が分かれ対立したが、ベトナム戦争終結とともに沈静化。

2008年
オバマ大統領が初の有色人種の大統領として就任。
それに対し差別的発言をする政治家やマスコミも依然としていた。

かなりざっとですが、このような流れで今日までに至ります。

今では本当に考え難いことですが、奴隷制度があった頃は黒人は白人と同等の人とみなされていませんでした。
それが今日に至るまで様々な事件や暴動、運動を繰り返し
キング牧師のような主導者などの存在もあり
少しずつですが改善されてきていることがわかります。

また同時に、差別を撤廃するのに恐ろしいほどの時間がかかっていることにも注目したい。

例えば、アメリカが独立してから奴隷制の廃止までにほぼ1世紀、
奴隷制が廃止されてから学校での人種隔離の撤廃までにほぼ1世紀かかっているんです。

その後もご覧の通り、度重なる暴動などの末、さらにそれに対する反対勢力が出てきてしまい、
決定的な差別撤廃への策はできぬままここまできていることが見て取れます。

そして今です。

ジョージ・フロイドさんが亡くなった今回の事件を受け、
各地で過激な暴動が起き、過激な反発をする人たちも出現し、
それに対してトランプ大統領は銃撃を辞さないと言っている。

これを

「歴史的変革の瞬間」と見ますか?

それとも

「同じことの繰り返し」と見ますか。


… 日本の立ち位置とは …

アメリカの差別撤廃を少なからず進めた人物として有名なキング牧師ですが、
そのキング牧師が影響を受けた人物(名前が出てこない。。)が、日本での体験に感動した出来事についての記録があります。
ホテルで受付を待機していた時、白人女性が割り込んできたけれど
受付の日本人女性はその女性には目もくれず順番通りに受付をした、
そのことにいたく感動した、という内容でした。
この出来事はその方の活動への気力の源になったようです。

また、日本は世界単位で見ても
人種差別に関して先進的な存在だったことをご存知でしょうか。

当時有色人種の小さな国家であった日本が、白人の大国ロシアに勝利した日露戦争。
この勝利に世界中の有色人種たちが熱狂しました。
※中国の孫文、インドのネール元首相、トルコ皇帝、黒人思想家などが、この勝利の人種差別への進歩を意味するところについて当時述べています。

その後の第一次世界大戦後、日本はパリ講和会議にて
国際連盟規約に「人種平等の原則」を持ち込むことを目標に掲げています。

白人至上主義の世界秩序に一石を投じたのは日本だったのです。(知らなかった…)
当時の有色人種にとってはまさに希望の星でした。

そんな国に住む私たちが今本当にするべきこと、
世界への働きかけはどのようなものなのでしょうか。

答えはわかりませんが、確実なのは
私たち日本人は客観的に、理性的に物事を見極め、
本質を捉えやすい場所に立っている
ということだと思います。

だからこそ、一人一人が現実と歴史を理解し、考え、行動することができたら。。

そのように思います。

最後に、先週コンティがあげてたTHE BLUE HEARTSの曲の中で
私が一番好きな曲の歌詞を一部。。


 生まれた所や 皮膚や目の色で
 いったいこの僕の
 何がわかるというのだろう

 こんなはずじゃなかっただろ?
 歴史が僕を 問いつめる
 まぶしいほど 青い空の下で


ーTHE BLUE HEARTS「青空」ー

ではまた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?