見出し画像

『DESIGNS 永野護デザイン展』(角川武蔵野ミュージアム)

【内容】
『エルガイム』などアニメやゲームのメカやキャラデザイン、『ファイブスター物語』のマンガを描いている永野護の作品展。


【感想】
SF雑誌の『スターログ』に裏表紙に載った国際SFアート大賞の入選作から始まり、その後のロボットもののイラストが並んでいました。

エルガイムあたりのデザインから、今観ても古く感じない…というか、わりと永野護のデザインの影響は、その後のロボットもののなどのメカデザインに影響与えているのではないかと感じました。
造形能力と造形センスの高さ、そしてオリジナリティーとデザインの先見性がそう感じさせているような気がしました。

カッコよくて、ワクワクする…『エルガイム』などが放映されていた小学生当時のことなどを思い出しました。
ガンダムなどのロボットものアニメを作っているサンライズが、それまでの巨大ロボットものから、リアル路線やファンタジー路線など、色々なバリエーションを試し始めた頃の作品だったのだあと改めて感じました。

あくまでも個人の感想ですが、エルガイムの主人公のダバ・マイロードのキャラデザイン、ルーズソックス履いてたり、ショートカットの感じといい10年後くらいに流行ることになるルーズソックスの女子高生のシルエットぽいなあ、なんてことを感じたり…

永野護が『Zガンダム』や『逆襲のシャア』のデザインに関わっていた頃の資料も、今回展示されていたのですが…
その後、永野護がガンダムのデザインやコンセプトにもっと深く関わっていたら、ガンダムのその後の展開も全然違ったものになったのかも知れないなあと思ったりもしました。

ファイブスター物語の初期くらいまではしかチェックしていなかったのですが、絵のレベルやアイデアもパワーアップしていたことを知りました。
今回展示を観る前に、以前観たファイブスターストリートズの映画がどんなだったか、YouTubeに上がってる短いMAD動画観たら、相当なハイクオリティだったりして、ちょっとビックリしました。
この路線でシリーズ化したりしていたら、その後のロボットものの方向性も変わっていったかもなあと…

あと『ファイブスター物語』、Netflixあたりで実写映画化してくれたいだろうか…
シャラメ級の美青年が主役やって、デューンよりももっと映像映えするデザインや世界観を堪能出来るのではないかなあと思ったりしました。

永野護の80年代では尖りすぎていたデザインや世界観も、今から普通にカッコ良く見えるなあと…
今見るとキャラクターはビアズリーとか宇野亜喜良ぽかったり…
ロボットデザイは、ビアズリーが耽美的でサイバーパンク風に巨大なロボットを描いたみたいな感じだなあと…

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?