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『伊藤潤二展』(世田谷文学館)

ホラー漫画家の伊藤潤二の展示を観に行ってきました。
この漫画家さん自体は、たまに雑誌や単行本で読んでみることがあった程度の人で、そこまで思い入れは無かったのですが、気になって観に行ったのですが…
なかなか強烈なマンガでした。

ちょっと昔の少女マンガぽい雰囲気もある青年誌向けの美少女と、グロテスクなビジュアルの異形の者たち…
美少女とグロテスクな絵柄という組み合わせは、次世代の楳図かずおといった感じの漫画家さんでしょうか。
そこら辺は解説などを読んでいると、この漫画家さん自体もかなり意識しているようみたいですね。

会場自体は、展示期間が終わるのは先なのに、結構人がいました。
若い女性も結構来ていて…
横で観ていた20歳前後の若い女の子2人組が、「やっぱ漫画家って、変態なんだよ」としたり顔で言っていたり…
少し離れたところで、父親に抱っこされた小さな子供が、
「もうヤダ怖い〜、怖い〜」
「怖いー、夢に出てきそう」
といった声が聞こえてきたりもしていました。
わりと小さな子供を連れてきている家族連れもいて、情操教育といった面でどうなんだろうなあと思ったり…まあ、こればっかりは後になってみないと良い悪いは言えないことなのかもしれませんが。
あと、アイズナー賞という海外のマンガの賞を取っていることもあって、若い外国人の人たちも結構来ていました。中でも、海外のハイブランドの広告に載っていそうな金髪の美少女が、戸惑いながら作品を観ていました。これはヤバい、日本人ヤバい…そんなこと心の声が聞こえるような困惑の表情でした。

結構楽しく観れたのですが…
展示会場には結構な数が並んでいて、こうした作品はしばらくもう良いかなあと思ったりしました。

https://jhorrorpj.exhibit.jp/jiee/

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