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短すぎる季節

DVDプレイヤーに入れっぱなしにしていたbonobos日比谷野音ライブDVD。
ジュラシックワールドを観るために久々に取り出してみたら、あらまあこんなに素敵なデザインだったんだなあと。水彩画みたい。ピンクの色味も素敵。
そういえば人生で初めてのクラウドファンディングでゲットしたんだ。目標額に集まったら野音ライブの様子をDVDにできます!ってやつ。こんな世界があるんだあって思ったな。無事目標額に集まってDVD化されてリターンゲット。このDVDだけでなく、新譜にメンバーのサイン、詩集本。新譜はいわゆるエモすぎた。Thank You For The Music(Nui!)は最強だし、Gospel In The Terminalは爽やかで明るい感じがまたギュッと胸を締め付ける。伊丹空港で聞いた時はまた切ない思いがした。いまだにこの歌は苦手だ。胸が引き裂かれるような日々が詰まっているから。

初めてのクラウドファンディングがこれで良かったなーってすごく思う。なんだかこういうワクワクすること、またしたいな。見つけていかないとね。脳みそが小さなところでしか回っていないから、世界を広げなくっちゃなあと強く思う。世界を広げるって、得意な人はどんどん芋づる式に広げていくけど、苦手なひとはとことん苦手。ここまで書いて、わたしは後者だって思い込んでいたけど、ひとつのきっかけさえあれば世界はどんどん広がる可能性があることを思い出した。

暮らしを豊かにしたくてたまらなかった4年前、料理を丁寧に頑張ってみたら器も好きになって、器ギャラリーに足を運んだり、好きな器作家さんに会ってみたり、陶器市のために益子まで行ったり、そういえば怖いぐらい世界が広がっていったんだ。興味が興味を呼ぶ。情報が情報を呼ぶ。それを多分生まれて初めて体感して、情報がどんどん飛び込んでくることが怖いぐらいだった。アンテナを広げていると、自分の意識が敏感になるから、情報に気付きやすく、情報が飛び込んで来やすくなるものだということをどこかで読んで納得した。
だから、世界を広げるのは、きっかけと一歩を踏み出せるか次第なのかなあ。きっとそう。

ちかごろ平坦すぎる毎日に生きていて、楽しいことってなんだろうって分からなくなってしまっていた。みんなで合宿とか、バンドとか、そういえばそういうの最高に楽しかった。私にもそういう日々がちゃんとあったんだ。自分ってどんな人間にもなれる。濁った人間にもきらきらした人間にも。環境と努力と決断次第かな。楽しく笑顔で生きていると、楽しいひとが寄ってくる。みんな優しくなって、人生がもっと楽しくなる。

28歳にもなって初バンド、しかもボーカルなんて恥ずかしいかなあなんて思っていたけど、大人になってこんなことできるなんてない!って思って勇気出して飛び込んで良かったなあとしみじみ。
そういえば、昔はもっと引っ込み思案で人見知りだった。職場では同期と同じチームの先輩ぐらいとばかり話していた。ある人との出会いで、ぐーんと世界が広がって、いつのまにかめちゃくちゃ友達が増えていたんだ。

きらきらと輝く日々は、自分の心持ちと勇気次第でうみだし積み重ねることができる。
短すぎる季節を駆け抜けて、みんな炭素と水と思い出の歌になるけれど、これからも、短すぎる季節を何度でも駆け抜けてゆこう。

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