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【人材サービスのビジネスモデル/特徴④ハローワーク編】

こんにちは。転職SOS 人材業界の中の人です。

さて、今日はハローワークです。今までのビジネスモデル解説は以下になりますので気になる人はあわせてみてください!

僕の記事をこの記事から初めて読むという方もいると思うので、そもそも人材サービスはどんなビジネスモデルがあるのか、といったところを改めて記載しますが、もう分かってるという方は目次から読みたいところへスキップしてくださいね。ではいきます。



◇さまざまな人材サービスモデル
■人材サービスといってもサービスは様々

「自分が求めているいい求人に出会うためには」「いい転職・就職活動をするためには」「転職・就職活動の中でたくさんの情報が手に入れる中で、その情報を取捨選択できるようにするためには」

自分が利用しているサービスのビジネスモデルや特徴を理解しておくことはとても大切です。

※悲しいことに転職者の方々は「そもそも自分が何のサービスを利用しているのか」ということを分かっていない人がほとんどだと思います。。ぶっちゃけ人材会社にいる身としては、ユーザーがなんのサービスを利用しているのか知らないほうが儲かるのでわかりづらくしている面もあると思いますが。。。

■企業から見たときの採用方法と特徴について

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企業の採用活動の方法は、上記表の6つ(求人広告、人材紹介、ダイレクトリクルーティング、社員紹介、自社HP、ハローワーク)がほとんどだと思います。そして、今日はハローワークです。

◇ハローワークとは

ハローワークというのは上記6つのうち唯一国が運営しているもので「公共職業安定所」とも呼ばれ、厚生労働省が管轄する国の機関のひとつです。国が運営している人材紹介会社だと思ってもらえればと思います。こんな感じの場所です。こういう職員の方とカウンセリングしたり、2枚目の写真みたいに自分で求人を探したりします。

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◇ハローワークのビジネスモデル

モデルとしては、人材紹介と全く一緒です。企業から求人を預かり、ハローワークに相談にきてくれたを企業に紹介するという形をとります。ただ、全く異なるは転職者も企業も無料であるということです。無料ならめちゃくちゃ求人が集まるのではないか・・・って思いますよね。ただ違うんです。ハローワークの位置づけと機能をみたらそれがわかると思います。

◇ハローワークの位置づけと機能

厚生労働省のHPの写真が以下になります。

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厚生労働省のHPによると、ハローワークとは・・・

民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネットとしての役割を担っています。また、地域の総合的雇用サービス機関として、職業紹介、雇用保険、雇用対策などの業務を一体的に実施しています。」という記載があります。

つまり、かみ砕いて伝えると

リクルートさんやdodaさん、マイナビさんといった有料の人材紹介サービスや求人広告のサービスでなかなか能力・スキル、経験知的に採用してもらえないといった方に向けた最後の砦がハローワークなのである。

地方などの民間の職業紹介で網羅できていない部分について採用、転職をお助けするのがハローワークなのである

ということですね。

では、リクルートさんやdodaさん、マイナビさんといった有料の人材紹介サービスや求人広告のサービスではなかなか採用してもらえない人というのはどういう人なのか。

例>何かしらの理由で30歳中旬まで引きこもりをしていたが、働く必要がでてきて職探しをするもアルバイト経験や社会人経験がない

例>精神疾患(うつ病やパニック障害など)患ってしまい、数年間社会から離れていた

例>転職回数が多くリクルートさんやdodaさんを経由して応募するも1社も書類選考が通過しない・・・

などなどです。

前提として、ハローワークはどの企業もどんな労働者も利用することができます。ただ、ハローワークの位置づけとしては、上記の位置づけとなるので「転職支援」というよりは「社会復帰」という要素を多く含みます。

そのため、いくら無料とはいっても優秀で元気のいい子を採用したいという民間企業の要望とはなかなかマッチしないんですよね。

また、ハローワークは上記にも記載しましたが、地方などの民間の職業紹介で網羅できていない部分について採用、転職をお助けしますという機能があります。これがどういうことかというと民間企業は当然、利益を追求します。そうしたときに労働者、人口が少ない、企業が少ないというエリアには民間企業は手をだしていきません。そうすると採用したい企業と働きたい労働者をマッチングさせる機能が働かないため、ハローワークがそれを助けますといってるんです。

なので、まとめるとなかなか就職先を見つけることができない人やリクルートさんやdodaさんといった民間の人材会社が事業採算を考えると注力しづらい地方の採用、転職を支援しているのがハローワークということですね。

◇ハローワークを利用する企業のメリット/デメリット

では、ハローワークを利用する企業のメリットとデメリットは何なのかです。

①メリット:利益を追求していない国が運営しているもののため、無料であること

これが最大かつ唯一のメリットかもしれません。なかなか民間企業が参入できていない地方において、職探しをしている人がたくさん集まり、かつ無料で採用できるというのは地方で事業を営む会社にとっては心強いサービスですよね。

①デメリット:なかなか優秀な方とは出会える確率が低い

やっぱりサービスの位置づけが「民間の職業紹介事業等では就職へ結びつけることが難しい就職困難者を中心に支援する最後のセーフティネット」という位置づけである以上、なかなか転職マーケットにおいて人気が高い人材をハローワークから紹介を受ける可能性はあんまり高くないと思います。

人材業界で働いているものとして企業がほしいと思う優秀な人材のデータベースがあるからいい求人があつまる、またはいい求人があるから企業がほしいと思う優秀な人材データベースができあがる。この理論は絶対だと思います。その論理でいうとやっぱり転職マーケットにおいて人気者の人と出会うのは可能性として低いといえるのかなと思います。

◇ハローワークを利用する企業の特徴

では、ハローワークはどういう会社が利用するのでしょうか。

①お金をかけて採用するということが難しい中小企業

やっぱりまだまだ民間の人材会社をお金払って活用するということが資金的に難しい、価値観としてお金かけて採用なんかしないという会社が多いのは事実です。そういった会社はハローワークでずっと求人を出し、いつかいい人と出会えることを待っているという企業は多いかなと思います。

②地方の拠点で採用したい大手、中小企業

これは大手でもエリアが地方すぎたり、ニッチすぎるといくら人材会社でも人材の紹介を受けられません。そういったときにハローワークの「地方に強い」という特徴に期待してハローワークに求人を出しているケースが多くあります。

③能力やスキルを問わないルーティンワークをするポジションの採用をしている大手、中小企業

どんどんAI化、自動化が進んでいるとはいえ、まだまだ手作業や人間の力をかりないといけない、でも単純作業であるというポジションはたくさんあります。イメージとしてはメーカーの製造や製品の組み立てとかです。事業っ上、必要なんだけど、スキルや経験は要らない、そのためお金かけて採用するということに抵抗感があるというがハローワークに求人を出しているケースはけっこうあります

④若ければなんでもいい!自分たちで育てます!という地方の中小企業

新卒採用をしても採用できない・・・若い人を狙って民間の人材会社を頼っても採用できない・・・だから自分たちで育てるのでスキル/経験は不問で若い人がほしいという求人も結構だしてますね。若い人のUターン狙いですね。

◇ハローワークを利用する転職者側のメリット/デメリット

では、ハローワークを利用する転職者のメリットは何なのか・・・・

①メリット:民間の人材会社にはない求人と出会える可能性がある

「中途採用のニーズはある、でもお金をかけたくない」「全国的な知名度はなくても地元で有名な会社」「民間の会社を使う前にまずは無料のハローワークにだしてみよう」「能力やスキルよりもそのエリアに詳しい人を採用したい」といったニーズの会社はハローワークでのみ中途採用をしているため、民間の会社にはない会社の求人と出会える可能性はあります。それはメリットですね!

②メリット:企業に採用コストがかからないため、通過率が高い

中途採用において無料で採用ができるということに期待している会社は「内定をだすかとうか迷うけど無料だし、、、採用してみるか」といった心理は働きやすいかつエリア的にニッチでなかなか応募がもらえないという状況である会社は「貴重な応募・・・無料だし、採用してみるか」という心理が働きやすいです。中には大手のポジションもあるため、そういった意味でもメリットは大きいのかなと思います。

このへんがメリットかなと思います。では、デメリットは何なのか・・・

①デメリット:「無料」なためどんな会社でも利用ができるため、企業ラインナップがぴんきりである

無料なためどんな会社でも利用します。つまりは倒産寸前の会社や給与や労働環境の条件が悪すぎて民間の会社に相手されない会社なども多くあります。そういった会社とマッチングしてしまい、入社をすると痛い目にあうということはどうしてもあります。そのへんはちょっとっ怖いところかもしれませんね。


◇ハローワークを利用するといいのはこんな人

前提としてハローワークだけで転職活動することはおすすめしません。。やっぱり民間の人材会社のほうがいい求人をもっているケースが圧倒的に多いからです。ただ、転職において下記ニーズがある人は併用して活用してみるといいかもです!

①転勤がなくて地元でずっと働きたい/地元へUターンしたい/地方で働きたい

地元のみで事業を展開している優良企業はたくさんあります。そういった会社と出会いたい人はハローワークはけっこういい求人に出会える可能性はあると思います。

②お金や仕事の充実感よりもワークライフバランスを圧倒的に優先したい/単純作業の仕事でいいから大手の安心感のもとで働きたい

これは大手製造業が製造・組み立てポジションなどをハローワークで募集しているケースがけっこうあるためです。給与は決して高くないですが、大手の会社で働ける、ワークライフバランスを圧倒的に優先したいというのは意外とマッチするかもです!


以上です!!

もし追加で聞きたいことがあればコメントもらえれば返信します!

各種リンクはこちらです。

https://linkfly.to/30830uBQEJc


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