ジュノノ@はちゃめちゃはっちゃけ就農記

東京で生まれ育ち、飲食業界からなんの予備知識もなく、妻方の親族のもとへ移住、就農して1…

ジュノノ@はちゃめちゃはっちゃけ就農記

東京で生まれ育ち、飲食業界からなんの予備知識もなく、妻方の親族のもとへ移住、就農して10年経ちました。 根は真面目な方だと思いますが、勢いや行き当たりばったりも多く苦労の絶えないそんな私が、就農時の誤解や過ちなどのアレコレを気が向いた時に日記のように書き留めていこうと思います。

最近の記事

アクアポニクスの問題点

皆さまこんにちは。 当地でも7月に入り、連日農場のSwitch Botが30℃を早い時間から表示するようになりました。 少し前までは全国的に特に西日本や関東で40℃を超えるなど超猛暑とも言える夏の様相を呈しています。 当地でも予想外の5月に31℃、全国トップ3に入る暑い日がありました。 その時点では早い時期にラニーニャ現象が解消され、昨年のような暑さにはならないだろう、と予想されていましたが、フタを開けてみるとまだまだ暑い日が続くようで、実は世界的にも農作物が打撃を受ける

    • 農業の行く先

      皆さま、こんにちは。 こちら、北東北でも30℃を越す暑い日が天気予報に並ぶようになりました。熱中症は25℃以下でもかかる事があると聞きます。 実際、当地でも例えば30℃の晴天の日よりも、23℃の曇天の日が汗を多くかき、身体がベトベトになって気分が悪くなるというような経験を数日前にしました。 その大きな違いは湿度でした。 湿度は植物にとっても、適度な保湿を保つ場合と病害を顕在化させる大きな要因となる事があるので、梅雨時期にはいつも以上に作物の葉茎の状態に目を光らせる必要があ

      • 『自然とのつきあいの日々』(2011年10月2日の投稿記事)

        皆さま、今晩は。 寒いです。 本当に今日はとても寒かったです。最高気温12.4度、最低気温6.1度でした。 ハウスを閉め切っていても、今日は15度に達しなかったのではなかったかと思います。 作業中大雨に見舞われ、ハウス内では雨がビニールを叩く音と雷鳴がゴワンゴワンと響き、とても恐ろしく感じながら作業を続けていました。 というより、正午になったのですが帰るに帰れず、途方にくれていました、、、。 ハウスを叩く雨音が一層激しくなったかと思うと、霰(あられ)に変わってきたの

        • 『当農園は6次産業化を目指します』(2010/7/7投稿記事)

          皆様、こんばんは。 先ほどまでテレビ番組「プライムニュース」を見ておりました。 参院選を前に各党の農政公約や、問題視されている“食料自給率”の問題について取り上げた番組内容でした。 多少「農家不在感」があったり、“自給率”の計算手法や、そうした計算の是非について終始していた感もややありましたが、とはいえ、今後の我が国の農業のあるべき姿について、ひろく国内に問題提起をする、とても有意義な番組内容だったと思います。 ご意見メールを投稿したところ、番組内で八木亜希子さんに読

          『食品偽装問題について』(2009年9月の記事)

          皆さま、こんにちは。 今日も変わらず、お堅目テーマでやらせて頂きます。 表題の件、筆者が以前飲食業界に身を置いていたこともあって関心が高い問題です。 先般、警察庁(警視庁だったかも知れません、、、すみません)により発表された今年上半期の食品偽装で摘発された案件が23件だったそうです。(フジテレビニューススピークより) 豚肉を牛肉とするなどと言うのは言語道断ですが、産地偽装についてはよっぽど裏側をしっかり査察しないと消費者には見えてきづらい部分。 捜査担当者の日夜の苦

          『食品偽装問題について』(2009年9月の記事)

          有機農業を志していた頃のおはなし

          皆さま、こんにちは。 さて、ここの所、というか農業関連のツイートをし、同じように閲覧もしていると、日常的に「有機農法」や「オーガニック」について目にします。 農作物を取り扱う販売サイトでも「無農薬」についてなんの躊躇もなくあからさまに書かれていたり(実際はガイドライン違反)、マクロビオティックが宗教的盲信に見られていたりする事があるなど、やや実態のない物をあたかも目に見える効果があるかのように議論されているかのようにも見えます。 筆者は就農当初(実際にははえぬき農業者の

          有機農業を志していた頃のおはなし

          「理念」の正義感の恐ろしさ 〜新型コロナ禍、ロシア・ウクライナ紛争に対する世界の反応を受けて〜

          皆さま、こんにちは。 今回はやや物々しい表題、内容となった事をお詫びします。 ただ、ここ最近の国内や世界の情勢を見るにつけ、どうしてもえも言われぬ小さな恐怖心や危機感を抱くに至り、書き留めておきたいと思った次第です。 筆者は、災害や非常事態などの際に引き起こされる最も大きな危険は、実際の外的な被害そのものではなく、パニックを起こした人心だと考えます。 人は安心や安全を求める生き物ですから、農作物についても、無農薬であるとか、オーガニックや有機栽培といった栽培方法にのっと

          「理念」の正義感の恐ろしさ 〜新型コロナ禍、ロシア・ウクライナ紛争に対する世界の反応を受けて〜

          農家の冬しごと①

          皆さま、こんにちは。 小さな農業経営者は冬も休んで居れません。 大規模稲作農業者で大型作業機を持ち、オペレーターをしているような方は『冬はスキー三昧❗️』などという方も多く見かけますが、夫婦2人で、ギリギリ倒れない範囲で身体を酷使しながらなんとか夏を乗り切るというそんな私たちのような農家は、昔であれば『出稼ぎ』、そんな冬のしごとをしないと生活が苦しくなります。 地域の農業者の多くが、ここ北東北では大型特殊の免許を持ち、冬は除雪をして生計を立てる、そんな話もよく聞きますが

          コロナ禍における飲食店の苦境を見て

          元飲食業に従事した農業者の小さな決意 皆さま、こんにちは。 年末年始の大寒波の豪雪も嘘のように、ここ数日は晴れ間が見えることが多く、降雪0mmという日が続き、その引き換えの"放射冷却"による零下15℃を下回る凍てつく朝。 ダイヤモンドダストが煌めく外を眺め、インスタントコーヒーにシナモンとオリゴ糖を多めに投入、静かな午前のひと時を過ごしながら、春以降の取り組みについて、多くの農業者が思いを馳せる事を想像する。 10年と少し前、農業「界」に入り、農業者同士の語らいや、行

          コロナ禍における飲食店の苦境を見て

          『苦しみのさなかにあって』(2011年5月4日の記事)

          皆さま、こんばんは。 筆者が、過去に苦しみや、本当に自分が消えてしまいたいくらいの辛い(自身にとっての)挫折の中、心から救われたのは、まったく無関係の人が、何事もなく暮らしている様子を目にした時だった。 それは、たまたますれ違った、ある親子の道端で談笑する微笑ましい姿に、えもいわれぬ安堵感というか、絶望感がなぜかすっきり晴れ、雲間から一筋の光が差すように、何か救われたような気持ちになった、というようなこと。 悲しみのさなかにある人々を目にした時に、同情ではなく、自分自身

          『苦しみのさなかにあって』(2011年5月4日の記事)

          『SNS時代の農業』① 自己紹介的に。。

          皆さまこんにちは。 北東北では、ようやく山々が新緑の初夏を装い始め、標高の高い山の頂きはまだ白く輝き、濃さを増した空とのコントラストがより映えるようになってきました。 筆者の温室でもようやく今週、キュウリ達のトンネルを解体し、今朝ネットへの誘引が完了したところです。 さて、今日は筆者の考える「農業とSNS」について、Noteを始めて間もないこともあり、自己紹介的に綴りたいと思います。 10年前からTwitterを使い、それ以前にはmixiの農業コミュニティなどで、農業

          『SNS時代の農業』① 自己紹介的に。。

          『TPP交渉について』(2011年11月1日、10日のブログ記事)

          皆さま、こんにちは。 本当に更新が滞ってしまった。 すでに下書きとして保存している記事を含めても、ここ3,4ヶ月に2,3しか記事を投稿できておらず、ちょっと情けない。 この夏が、珍しく自分の力量を超えた忙しさだった事と、日ごろ情報収集に利用しているツイッターで、農業関係者を含め、縁のあった多くの方がしていた「原子力発電所事故」問題に関する発言が、半ばヒステリックに反原発を掲げ、東京電力や政府を感情的に糾弾するものと感じられたことなどから、インターネットにおける発言のあり方

          『TPP交渉について』(2011年11月1日、10日のブログ記事)

          『梅雨空に』(2011年6月27日の記事)

          皆さま、今晩は。 先週、ようやく秋田県も梅雨入りが発表され、大地が慈雨に潤いはじめた。 沖縄県では、例年より早い入梅、そして出梅だったのだとか。 1週間ほとんどまったく雨が降らなかったため、毎日、移植したばかりの苗を心配し、畑を巡る。 今、テレビや新聞で取り沙汰されていることは、菅首相(2011年6月当時)が退陣を表明(?)し、その退陣時期について、また、その後の政権運営についてで、もっぱら多くのメディアで“政局”マターとして取り上げているように見受けられる。 街頭

          『梅雨空に』(2011年6月27日の記事)

          『無知の知』(2010年6月13日のブログ記事の転載)

          皆さま、こんにちは。 だいぶ初夏の気候になってきた。 ニセアカシアの白い花が咲き乱れ、アカシアハチミツが滴るような、甘く爽やかな香りが漂う。 隣町の小坂町でこの時期に行われる「アカシア祭」は有名で、毎年大勢の観光客で賑わうそうだ。 先日、生まれて初めて「アカシアの花のてんぷら」を味わう機会があった。 実は、花以外の部分には毒素が含まれるらしく、花以外は食さないようだが、このてんぷら、実に美味しい。 塩で食べるのが良いらしい。 ほんのりと甘い香りが舌に残る絶品で、ま

          『無知の知』(2010年6月13日のブログ記事の転載)