『当農園は6次産業化を目指します』(2010/7/7投稿記事)
皆様、こんばんは。
先ほどまでテレビ番組「プライムニュース」を見ておりました。
参院選を前に各党の農政公約や、問題視されている“食料自給率”の問題について取り上げた番組内容でした。
多少「農家不在感」があったり、“自給率”の計算手法や、そうした計算の是非について終始していた感もややありましたが、とはいえ、今後の我が国の農業のあるべき姿について、ひろく国内に問題提起をする、とても有意義な番組内容だったと思います。
ご意見メールを投稿したところ、番組内で八木亜希子さんに読み上げてもらえました(笑)
様々な報道の中で「日本の農業はあぶない」ということが、後継者激減と高齢化の側面と、海外の食糧問題や中国が輸出国から食糧輸入国へと移行してきたことなどの側面から、そして肥料や農薬といった必要資材の高騰に端を発するコスト高の面からも語られていますが、これはある意味で逆手に取ると、産業全体で捉えた農業全体にとっての好機であると言えるかも知れません。
農政自体について、多くの場面で「補助金漬け」や「農地法」、「減反政策」といった農家への国の画一的な扱いについてのアンチテーゼが投げかけられているように、今後、様々な局面で自由化へと向かっていくのではないでしょうか。
でないと、我が国の農業が自立できないまま、親の補助ではいはいをし続ける赤ん坊のような状況のままとなるからです。
「農家のこせがれネットワーク」の代表の宮地さんが、NHKラジオに出演されていた際、「農業の一番の問題は農家に価格決定権がないことです」と仰っていましたが、まさにそれに尽きると思います。
産業として成り立っていないともいえましょう。まるで国の一事業でしかないと言っても過言ではない状況だと感じます。
こうして連綿と続いてきた農業、まさに僕らの両親達、“団塊の世代”の方々がものすごいエネルギーで技術革新を続け、世界有数の農業技術を構築してきたわけですが、ここへきて、ようやくその労苦が報われる兆しが芽生えているように思うのです。
さて、今後の農業の自立のカギとして、今村奈良臣さんと言う方が掲げた「新しい農業への模索、第六次産業の創造を21世紀農業を花形産業にしよう、一、二、三次産業を足したもの」という考えがあります。
元来1次産業とされてきた農業はかかわり方によって、2次、3次の運営を兼ねることで、すなわち「“1+2+3=6で“6次産業”になるのだ」という理念のようです。
当農園では、まさにこの“6次産業”を目指していた感じです。
ビオファームマツキの松木さんの活躍を知った時には、「あ、似たような考えを実現に移している方がすでにいたんだ!」と思ったものです。
今後、さらに自分なりの構想の実現を目指して邁進致します!最終的には自分のところにとどまらず、地域の活性につなげたいと思っているんです。
まだまだ、できることは小さなことに限られていますが、ヴィジョンをしっかり持って、一つずつ取り組みたいと思います。
皆さま、ご支援のほど、よろしくお願い致します。
さて、ズッキーニがすごいいきおいで育ち、東京で市販されるサイズをゆうに越す、小学校時代に育てたヘチマのサイズみたいになっています。
実はこの程度に大きく育てても、キュウリのように種が固くなることはまだないので、美味しくいただけるのです。
そろそろ出荷できそうです。
また、後日詳細に述べますが、当農園では通信販売という業務形態上、送料を頂くことになりますが、負担はお客様と当農園で折半したいと考えております。
(その分、価格に反映するのでは?結局同じことでは?というご意見を頂戴しそうですね)
※2010年7月7日に当時のブログに投稿した内容を加筆修正したもので、現在は有機農業ではなく、JA出荷を中心とした慣行農法・系統出荷となります。通信販売は行なっておりませんので、ご容赦ください。
今から12年前の、この当時を振り返ると、まだ「どの方向に展開していくか」はっきりとわからずに、ただ夢見がちに希望を持って日々農作業に勤しんでいたように記憶しています。
農政や農業の将来性への見解が今見ると大変稚拙ではありますが、農業に夢見る若い世代の感覚を思い起こす上で役に立つと思い、改めて投稿する事にしたものです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?