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休職に入った勢いで青春18きっぷをひっ掴んで東北一周へと飛び出した話——5日目

0.プロローグ

 東北1周も折り返し、リゾートしらかみで青森から日本海沿いに秋田へ。
車窓とお酒を堪能して、何も写真には残していなかった。

↓4日目はこちら。

1.行程

 秋田からさらに南下し、酒田から山中に入り、余目からは最上川沿いに。
新庄を経て、山形駅を目指す。
 本当はリゾートしらかみと同じ観光列車である「海里」に乗りたかったのだが、こちらは調べた時点ですでに満席。というか運行日が少ないせいか、チケットがかなり激戦らしい?
 いかんせん出発してから調べて存在を知ったほどだったので、この辺は知識不足が否めないのだが、今回はそういう旅でもないので、それならそれでとのんびり電車に乗ることにした。

2.秋田

 朝から移動する必要もないので、午前中は秋田駅周辺を散策することに。

 宿を出た際は小雨が降っていたので、とりあえず駅前のアーケード沿いに移動。駅に直結しているので傘を差さなくていいのはとてもありがたい。
 いざアーケードを離れてどこへ向かうか悩んでいたところ、近くに……

 こんな公園が。久保田城跡が公園になっているらしい。
2日目に行った盛岡城跡のように、城跡の公園は散策には丁度いい。

 いざ歩き回ってみると、かつての建物がいくつか再建されているらしく、公園内にはいかにもな名残が散見された。

立派な表門
御隅櫓。手前の小道もいい坂だぁ……(恍惚)
大湊に行って以来、どうにも坂が目に入るようになってしまったらしい。
御隅櫓の説明。
これを見るに一番上の展望室は当時あったものではないらしいが、
この日は中に入れなかったためどこが増設されたのかはよく分からなかった。
展望室らしいし、赤柵のところ?

3.秋田~酒田~余目

 1時間ほど歩き回って、いい時間になったので後は電車に揺られるのみ。
今日は特に目玉もなく移動日なので淡々と山形へ向かう。

新津行きの列車。
今回の旅行で終点まで乗らないのは結構珍しい。
曇り空だけれど、日本海とロンドンはこれくらいの空模様が丁度良いに違いない。

 日本海の荒々しい景色を眺めつつ南下する。
これはドア付近に近づいて撮影したものだが、向かい側のロングシートから眺めると電車1両分のスクリーンに映っているようなパノラマで日本海を拝むことができる。これがあまりにも良い景色だったので、ほとんどの時間はロングシートに座ってぼうっと海を眺めて過ごしていた。乗客が映るのでさすがに写真には残せなかったが……

酒田駅到着。

 色々観光できそうだが、今回は滞在時間が短かったのでこの辺はまた次の機会に。
海里含めいずれ再訪したいところ。こういうリベンジ精神あふれる心残りは鉄道旅の醍醐味の1つかもしれない。

 このころから、一人掛けのクロスシートを見かけるようになった。
相変わらず堅いシートだが、物珍しさと変に気を使わなくていい気楽さで重宝した。

4.余目

 余目駅で1時間ほど電車待ち。余目で時間が余り目、なんて……

平屋建ての情緒溢れる駅舎。
ゴシック体に派手な黄色の駅名がレトロ感に拍車をかけている。
新産業創造館クラッセ。
道の駅のような場所で、お土産や野菜、弁当やパンなどの軽食が売られている。

 近くの喫茶店で時間をつぶそうと思っていたが、行ってみたら営業時間外の様子。
仕方ないのでクラッセで軽食を買って、待合室で過ごすことに。

改札前の待合室。
駅の風景にぴったりマッチしたストーブがまた暖かい。
駅前のバス停にあった夜行バス案内。
ここから大阪って、東京で言うところのはかた号並みの苦行では?
個人的に路線バスは好きだが、夜行バスはあまりいい思い出がないのであまり利用しない。
朝早く到着するのは魅力的だが……。

 さて電車の時間と、ホームに行ったところ足元にこんなものが。

 どうやらおくりびとの撮影に余目駅が使われていたらしい。
流石にブームから年月が経っているせいか、このマークもかなり掠れてしまっており、他に様子を見に来る人もいなかった。
 劇中のシーンはなんとなく見覚えのあるものだったが、写真は撮り損ねた。

5.余目~新庄~山形

 余目からは最上川沿いに新庄へ向かう。

この写真以上に良い景色は沢山あったが、
どれも見ているばかりだったので写真には残していない。
高屋駅を出た直後の左カーブ辺りが絶景。
新庄駅に到着。
山形新幹線の終着駅でもあるが、「つばさ」が在来線と同じ線路を通るため、
ホームが分かれておらず、H型の変わった形状になっている。
1~4番線の案内が四角く配置されている奇妙な図
少しだけ時間があるので近くのミュージアムへ。
看板が光っていてずいぶんと怪しい写真になってしまった。
いつ見てもジオラマというのは少年心をくすぐられる。
新庄から山形へ。
内陸地域ということもあってか、すっかり雪景色。

 というわけで山形駅へ到着。着いた時はすっかり日が沈んでいた。
今日はメインイベント的なものはなく、移動が中心の日だったが、その分(?)か知らないが、何の変哲もない写真を多く残したように思う。

山形牛があるっていうので夕食は焼肉に。
空腹だったとはいえ、ご飯を大盛にしたら凄い量がきた。

6.次回

 豪華な列車で紅茶とお菓子、お酒とともに過ごす2時間。
 何も見えない夜、誰もいない列車に揺られ過ごす2時間。
両極端を一度に掛ける行程、私が望んでいた旅情はどちらに秘められているのか。
どっちでもいいけど電波が途切れるのは勘弁な!

 次回、「6日目 山形~新潟」
ところで青春18きっぷって5日分しかないんだけれど?

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